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イタリアで「サロンパス」発見‼︎

昨日、「Salonpas®️」をイタリアで初めて見つけました。

一瞬見ただけで通り過ぎましたが「えっ、サロンパス⁇」と思い、戻りました。

上には、Hisamitsuの見慣れたロゴが。

本物だ!

まさか、イタリアでサロンパスに出会えるだなんて!


湿布文化がなかったイタリア

イタリアで、湿布のツンとした独特の臭いを嗅いだこはほぼありません。

ほぼとつけたのは、例外が一人いるからです。

それは、勤めるレストランのオーナー。

彼は湿布愛好家と言ってもいいほど、腰や首に違和感があるとすぐ貼ります。

先ほどのサロンパスも彼のもので、テーブルの上に置いてありました。

義母も愛用

かつて、日本に帰国した時、母は "よく効く" という湿布を私に持たせました。

「マンマ(義母)が、足腰が痛いという時に貼ってあげて」と。

最初は、怪しむだろうと思ったけれど、騙されたと思って使ってもらいました。

半信半疑でしたが、一度試してみるともう虜。

笑顔が溢れます。

その後、マンマは気に入りよく使っていました。

帰る度に大量にもらっては、あっという間に無くなるを繰り返しました。

コロナ以降、行き来ができていないので、もう手元にはありません。

中国の湿布

夫は、どこから情報を入手したのか、湿布を買って帰ってきました。

中国人営むBar: カフェの女性から購入したとか。

いかにも "効きそう" なデザインの湿布を、一枚2€ (当時約250円)で手に入れたのです。

けっこういい商売ですよね。



どうやら、「湿布はアジア人が良く使うもの」なのかもしれない…と感じるようになりました。

湿布の歴史とイタリアの発展について調べてみました。


湿布の始まり

イタリア語で検索すると「東洋 日本の起源を持つ」と書いてあります。

一方、日本語で検索すると、帝国製薬という会社の説明が出てきました。

我が香川県の東側にある大手製薬会社です。

彼らのホームページ内、湿布の歴史にありました。

発祥は紀元前ギリシャといわれておる」とあります。

また、アメリカの泥パックからヒントを得て改良したとも。

ほかのサイトでは、湿布の大元は漢方医術の「お灸」から発展したとの考えもありました。

要するに、患部に直接処置をするのは、時代や地域を問わず、人間の本能として行われる行為だということは想像できます。


余談ですが、先ほどの帝国製薬。

有名な商品に「フェルビナク」があります。

かつて、イタリアに香川県の企業が存在するのか調査しました。

その時に見つけたのが、帝国製薬が携わる「湿布薬」でした。

この虹色のパッケージ。

中の説明書に
TEIKOKU SEIYAKU CO.,LTD- Kagawa (Giappone)
とクレジット表記されています。

写真は5年前のものなので、今は違うかもしれません。

ですが、地元の企業が携わるものが、こんなに近くにあるだなんて心躍りました。

閑話休題




久光製薬の発展から見える世界進出



久光製薬の沿革を見てみると、時代が読めてきます。


1847年 佐賀県で小松屋創業佐賀県 配置売薬開始
1869年 健胃消毒剤「奇神丹」販売。
1934年 「サロンパス」販売
1963年 「エアーサロンパス」販売
1965年 久光製薬株式会社に改称
その後台湾、インドネシア、ブラジル、ヴェトナム、アメリカへ海外進出
2002年 ユーケーリミテッドをイギリスに設立
2003年 「フェイタス」販売
2005年 「KEPLAT (ケプラット)をイタリアで発売
2006年 ローマ事務所開設
2017年 創業170周年
2019年 ミラノにHisamitsu Italia S.r.I 設立

(※ 一部省略しています)
久光製薬 沿革より

現在では、100ヵ国以上で商標登録された「サロンパス」という名は、世界共通語になろうとしているところです。


湿布は新しい対処法

日本で「湿布」は老若男女問わず知れ渡った商品です。

しかし、イタリアではまだ始まったばかり。

それまでどうしていたのか…


イタリアでは、痛みがあれば飲み薬で対処するというのが一般的。

体の一部の痛みですが、全身に行き渡る薬を飲んでいました。

もちろん塗り薬もありますが、一時的な緩和として処方されます。


イタリアでどのようにして発展してきたのか


先ほどの「久光製薬の沿革」では、欧州の一歩はロンドンでした。

その後、唯一イタリアで販売開始。

売上を見込めると予測したのでしょう。

先ず事務所を開設し、2019年にHisamitsu Italiaを設立しました。

コロナの直前で、どのような業績を残せたのかは分かりません。

オーナーはどこでサロンパスを手に入れたのか。

意外にも、街角の薬局で扱っているとのこと。

サロンパスの進展は、思った以上に早いです。

市民の手の届くところまで伸びてきています。

イタリアでの展開は成功だったと言えるのではないでしょうか。

この効果、長く効きますように。


今日はこの辺でciao!

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