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受け取って、受け止められて、俺たちの歌になる/SUPER BEAVER 日本ガイシホール

名古屋であったビーバーのライブに行ってきた。本年2度目のライブ。

ツアーのアリーナ編の始まりということで、会場の熱気も半端じゃない。そしてボーカル渋谷さんの声は大きい会場が似合う。ライブハウスでの活動をメインにしてきたバンドだし、そこに対する自覚や愛情も高いと思うけど、心を真正面から射抜くこの声はガイシホールのような大きい会場も捨て難いよなあと思ってしまう。

新曲が出るたび思うのだが、ビーバーほど歌詞を見ながら聞きたいバンドは他にいないと思う。真正面から本音をぶつけられているかのような歌詞の数々はそのまま座右の銘として用いてもなんらおかしくない。愛情や優しさ、挑戦や勝負など様々なテーマを題材にとりながらもどの言葉も胸を刺すように響くこの歌詞には、毎回驚かされてしまう。だからこそ声に出して歌いたくなるし、ビーバーと一緒に作り上げたいとも思う。

よく渋谷さんは「全員じゃない。お前一人でかかってこい」と話す。この言葉も好きだ。協力なんて言葉を軽く我々は使ってしまうが、束となる一本一本が細ければ束は太くならない。一人で立ち向かおうとする精神が、結果として大きなものを作り上げるのだと思う。
そして何より、何万人がぶつかっていっても受け止めてくれる楽曲とバンドに対する信頼感。長きにわたって貫いてきたバンドの心構えがビーバーの曲を俺たちと作る歌にしてくれる。
歌で繋がるとはきっとビーバーと作り上げるこの瞬間のことを指すんだろう。

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