少しだけ真面目な環境の話

うどんを打ちながらTedtalkを聞いていたらClimate changeに関する話題だった。今やっている仕事は太陽光発電施設の建設事業だし、元々自然の中で過ごす時間が多かったので、このtopicには興味がある。話していたのはアメリカの自動車会社のCEOで電気自動車をもっと普及させるべきだと言っていた。

日本にとって自動車産業は非常に重要なものなのは経済に素人な僕でも知っている。世界のメーカーが電気自動車の開発を進める中、トヨタはそれをしなかった。日本において電気自動車の普及は、自動車産業の衰退にもつながりかねなしい、エネルギー需要のことを考えても得策ではなく、一自動車メーカーで方針を決められることでは無いというのが、前社長の豊田さんの持論だったと記憶している。

自動車における環境負荷はCO2と大気汚染物質の排出であると認識している。CO2と大気汚染物質を分けたのは、CO2は大気汚染物質では無いと理解しているからだ。CO2は、地球温暖化を引き起こす要因の一つとして国際的に問題になっているが、直接大気を汚すものでは無い。Googleで調べると自動車から排出される大気汚染物質は一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、鉛(Pb)化合物、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)と出ていた。何となくここの認識も巷ではごっちゃになっている気がする。

僕の理解では電気自動車はこの大気汚染物質の排出を無くせるというものであってCO2の排出は無くせないと思っている。なぜなら、電気自動車は電気を蓄電池に充電しそのエネルギーで動く。日本の発電電力の割合は7割は化石燃料によるもので発電の際、CO2を排出している。どこで燃やしているかの違いだと僕は思っている。もちろん人間の移動手段の中で自動車は圧倒的にCO2を排出しているので、これを減らすことは大切なことだが、日本においては発電手段を化石燃料を燃やすところから、別の手段にシフトして行かなければならないと思う。今後電気自動車が普及していくことが予想され、電力需要はさらに高まることを考えると待ったなしの国家課題だと思っている。

一方で大気汚染物質の排出に関しては出口をしっかりすることで日本はかなり抑えられている様だ。アジアの都市は常にスモッグがかかっている様な映像をよく見たことがあるが、大都市東京は、そこまで空気が淀んでいる様には見えない。ここに関しては技術でどうにかなるのではと思う。

電力の発電手段については、太陽光や風力、地熱など自然エネルギーを増やしていく一方、個人的には安全な原子力発電が有効なんじゃないかと思っている。もちろん福島の事故のことも理解しているし、リスクがあることもわかっているが、地球の温暖化は僕らの想像より早いペースで進んでいて、今、手を打たないと100年後の人間が暮らす環境はもっと厳しいものになってしまうかもしれない。僕がいるEbeye島は地球温暖化による海面上昇の影響を受けて、島の面積がかなり小さくなっている。

今、生きている人間が真剣に考えなきゃいけない。
そして小さなアクションを今から取ることが必要だと思う。
まずは自分ができることでいい。自動車を出来るだけ使わず、歩いたり自転車に乗ったり、少しでもCO2排出が少ない電車を使ったり。大切なのは地球のために自分が何かするという意識を持って行動することだ。
そういう小さな意識の変化が将来的に大きなインパクトになると思う。


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