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63カ国目キューバ🇨🇺

旅人に定評のあるキューバ
割と楽しみに来たものの割と難易度の高い国だった

まず、事前情報としてクレカは使えない、キャッシングもできない、ネット環境も不安定とのことでまるでイランのようだった
ドルかユーロの現金を多めにもって行ったほうがいいというアドバイスをネットで見たのでその通りにキューバへ向かった

空港では両替ができる(町でもできるが偽札が横行しているらしくやるならしっかりしたところでやるのがおすすめ)ということで
滞在する10日分を考えて5万円くらい現金欲しいなと両替所に行くとなんとクレジットカードが使えるみたい!

日本円の両替もできそうだった


オバマさんが2015年に国交回復したおかげで徐々にアメリカのサービスが使えるようになっているとは聞いたもののクレカが使えるというのは助かる!

ということでネットで調べると1キューバペソ=6円ということなので5万円分くらいってことで8500ペソをクレカを使って手に入れた

するとレシートに「72ドル」という文字が書かれていて絶句した
8500ペソ引き出して手数料が72ドルって手数料高すぎるやろ!と失望しつつ
空港を出て街へ向かうことにする

手に入れた現金の単位が割とでかいのでバスなどで行くならお金を崩さないと、、と空港で飲み物でも買うか、、と売店に行くと水が50ペソ(300円)炭酸ジュースは300ペソ(1800円)という表示で混乱

キューバ、物価安いって聞いていたけれど、こんな値段だともう世界一高いレベルだぞ、、そんなはずはない、、とネットと情報と目の前の価格に理解不能

現地人に色々話を聞いていった結果
政府管轄の銀行や両替所と現地での実際のレートに乖離があることが判明した

銀行やキャッシング1ペソ=6円
現地での闇両替1ペソ=0.5円

これが2024年2月時点での真実らしい
そんな変わることあんの!?ってくらい違う

あとになって色々と謎が解けたのだが
空港の両替所でクレカで引き出した8500ペソは実は72ドルのことで1万円ちょいだった
1万円ちょい払ったにも関わらず受け取った現金は4000円くらいの価値の紙幣(実に7000円ほど損している!)

空港で激高!だと思っていた300円の水は実際25円で、1800円だと思っていた炭酸ジュースは150円だった

キューバに着いた初日はこの謎レートの解明だけに頭を集中させて街並みを楽しんだりする余裕がなかった
なにせ何かを買うにしても本当の値段(いくら自分は払っているのか)が分からないからだ

まさか政府管轄も闇両替でここまでレートが違うとは思ってなかった

さて、レートの謎が解けてようやく社会主義国を探索する

首都ハバナの街並み
同じような家がずっと続いていてる

今まで社会主義国といえば中国、ベトナム、スリランカは行ってきたが、それまでは独裁を正当化するために使われてるなーくらいの認識だったのだが、キューバに来ておそらくここが最も本気で社会主義を実現しようとしているんだなということを感じた

教育費無料、医療費無料、生きていくだけの配給が毎月あり、国民の9割が公務員(最近は自営が増えていると現地の人が言っていた最新の割合はわからない)

頑張っても頑張らなくても変わらない社会である

いろんなビジネスが国営で行われているが、より儲けようとか付加価値を生もうとか効率化しようという気配が微塵もない

こういう何売ってるのかよく分からないしそもそも商品数が意味わからんくらい少ない店が点々と続いている


とりあえず労働している感じ

健全な競争がクリエイティビティを生むんだなと気付いた

ただ、働いている人がみんなマイペースすぎたのは面白かった
口笛吹きながら働くし、時たま踊りながら働くしみんなその時その時を楽しみながら生きている(お客さんのために!みたいな思考はほぼない)

というかおそらくだが
頑張っても報われない、今みたいな生活がずっと続くことが間違いない、物は少ないみたいな状態だと「今を楽しむ」を身につけないとやっていけないんだと思う

まぁ日本人にはなかなかない、「この瞬間を楽しむ」みたいなのはみんな強くて興味深かった

それに地元のローカルバスに乗ろうとしたら時刻表なんてなくて、とりあえず待つことに

バス停の様子
バスを待つ仕組みが面白く、バス停に来る人は「最後尾だれ?」と確認して、最後尾の人の顔を覚える。そして並ぶことはなく地面に座ったり影に行ったり近くのお店に行ったりする。バスが来たら自分の前に並んでいる人の顔を覚えているのでその人の後ろに並ぶというシステム。

「いつくるの?」と聞いても「分からない」と言われ、待つこと1時間40分。やっときた。
街から空港に向かう割と利用者数多いはずのバスなのに全然来ない。
それに僕らは途中から待ち始めたので100分で済んだものの、僕らよりも前に待っている人たちもいて平気で2時間以上は待ってそうだった

僕にはそんな暮らし耐えられない笑


あとはカフェに入ると、全身刺青のガタイ良くて360度ガン飛ばしてるみたいなにいちゃんも店員が飲み物運んでくると携帯から目を離して、店員の目をみて笑顔で「ありがとう」と言っていた
観光客が割と高いお金払って乗るバスに現地人は無料で乗っていた

キューバは食べ物に至ってはレパートリーが圧倒的にない
どの店に入っても同じ物が出てくる

見た目通りの味
最初は美味しい!と食べられるがどこに行ってもこれなので飽きる笑

物が本当に不足していて同じものしかない

だからこそ住民は周りで助け合って生きていることを感じた

豊かになるとそれだけ助け合わなくなるのかもしれない(助け合わなくても生きていけるから)

国としては観光立国にしたいらしいという記事を読んだのだが、観光客からボッタくるぞ!という意思を国営の施設から節々感じる

全く同じ物がひとつ奥に入った汚い店だと100円で売られているのに
路面に面した綺麗なお店だと1500円で売られていたりする

露骨すぎてもはや気持ちがいい笑

僕は「ぼったくる」ことそのものが嫌いなのでこの仕組みはものすごく嫌悪感を抱いたのだが

欧米人は平気で買い物をしていた


また最後に、今回の旅では3都市をまわったのだが
社会主義とはいえど格差は広がっていることを感じた


バラデロの海は世界トップクラスに綺麗だった



結局格差をなくすことなんて不可能なのだということを確信したキューバだった

この話はまたどこかで書こうと思う

キューバ旅の動画やより詳細はインスタグラムで発信しています

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