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49日目 ニホンスッポン

昔、どんな動物も専門家がいて、その動物のことは何でも知っていると思っていたことがあります。(この時に思い出すのは何故かキングコブラ。)

大学で論文に触れてわかったのは、この世の様々なことについてなんにもわかってないことばかりということ。

ニホンスッポンは昔は大陸由来のPelodiscus sinensisと同一種だと思われていました。2023年に、大陸由来のsinensisとは別種と分類され、sinensisがチュウゴクスッポン、Pelodiscus japonicusがニホンスッポンとして標準和名に登録されています。

スッポンといえば、近所の池や川にいる身近な亀で、噛みついたら雷がなるまで離さない、ともいわれる強力なあごと、甲羅がなく、柔らかな背中を持つことが特徴です。また、古くから滋養強壮に効くとして食用とされてきました。

身近な池や川に住んでいるスッポンも、ごく最近になって別種とされている事実には、まだまだわからないことがいっぱい、だと思わされます。し、もっと研究が進んででもいいなと思わんでもないです。(後述に続く)

ニホンスッポンさんは、
スッポン組(スッポン科)、

お友達は、
ハコスッポンさん(ハコスッポン属)
キタフタスッポンさん(キタフタスッポン属)
アメリカスッポンさん(アメリカスッポン属)
コガシラスッポンさん(コガシラスッポン属)
ミヤビスッポンさん(ミヤビスッポン属)
ヒラタスッポンさん(ヒラタスッポン属)
ナイルスッポンさん(ナイルスッポン属)などなど

親戚は、チュウゴクスッポン、他6種が知られていますが、和名はまだない…?

そんなスッポン、環境省レッドリストではなんとDD(情報不足)!身近なスッポンがデータ不足とは…驚きを隠せません。わからないことがたくさん…と言うにしても、もっと調べられないのかと思わなくはないです。

まあ、大陸由来のせいぜい亜種、もしくは過去にもちまれた外来種と思われていたので、なかなか調査に至らなかったのかもしれません。

詳しくはありませんが、スッポンくらいのライフスパンで過去にもちまれたものが、種を分けるほど進化しないと思いますので、過去に持ち込まれたということもないのではと個人的に思います。晴れて別種になったということで、調査が進むことを期待します!