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高円寺のパル商店街


初めてここを訪れはのはいつだったかな。
そしていつの日かわたしの故郷となった。

高円寺駅をスタートに新高円寺まで綱なるパル商店街は
古着屋と居酒屋とライブハウスに生活必需品が揃う

なんでもロード

平日休日問わず、若い子からお年寄りまでで
その道は埋め尽くす。

朝から朝まで賑わう高円寺駅前
高架下の汚い居酒屋に、路上ライブ
某テレビ局の取材とか。(「家、ついっててもーーーーーー?」的なね。)
空のビール缶に放送禁止なゲロまみれな道
そこらへんで潰れた人

全部全部、それが高円寺という町。

暇ができたらふらっと古着屋さんを巡り、
SEIYUに行って何割引きかのお弁当を買う。
適当にうるさい居酒屋に入って、独りじゃない事を確認する。
吸えないタバコの煙をビールで流し込む。

仕事終わりの外飲みに
風は温い。

酔っぱらって買ったコンビニのアイスに
消えないライト

こんな町だけれど昼間は子供たちの元気な声が響く。
あっちこっちから、走る。
それを横目に古本屋で買った100円の単行本に目を走らせる。


恋人と歩いた路地裏で帰り際のキスをする。
時間よとまれ!と溶けていく。


初めての一人暮らしに選んだこの場所は
とても狭く暗く、1Kのボロアパート

夏はゴキブリに冬は凍える程寒い。

大家さんが隣に住んでいるような場所で
落とした洗濯ものを拾ってくれたこともある。



そんな場所だよ。



#エッセイ #高円寺 #処女作 #随想録 #故郷東京







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