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AIが生み出す芸術について


AI
って怖いと思いますか?

最近話題のAIが芸術(主に絵)に参入してきていることについて、友人と話す機会があったので、私の思うAIと芸術のことを書こうと思います


※AI分野は専門ではないので、芸術を楽しむ人・仕事にしている人がAIの生み出す芸術に対してどういうスタンスであるべきかの自論を書いています
研究が進んでいて、下記のこと以上にAIは色んな芸術を作り出せることができるのかもしれないですが、私の知識の範囲内で書いています
(『パンドラⅣ AI戦争(2018)』はAI医療のドラマで、知識がなくとも分かりやすく、考えさせられて面白いのでオススメです)


私はAIが作り出す芸術を脅威に感じたことはない
たしかに、私が書いた文章をAIに学習させれば私っぽい文章は生成されちゃうから、商売としての芸術や創作において人間の必要性は減る可能性がある
(わざわざ人間に依頼する必要がなくなる)
そうなると、芸術でお金を稼ぐのは今以上に限られた人間ができる仕事になってしまう可能性はある


しかし、作家業やデザイナーの数は減っても、絶対になくならない職業だとは思う
(バグが起きない限りは)基本的に忘れない、そこからさらに思考ができて最適解を導けるというのがAIの強みですが、AIは学習させてあげないと何もできないのが基本それは人間もそうですが、AIは基本的に間違うことができない
だから人間を越えることはできても、人間になることはできない


写実的な意味で精度が高い絵は描けるだろうけれど(トレパクに近い)、生きた絵はAIには描けない
学習はできるけれど、生きているわけではないからAI(人生)経験ができない
だからあなたが生きた何十年間の人生をAIは知らないし100%は学べない
人生で何が起きて、その時あなたが何を思ったかの予想もできない
そこがAIと人間の差だと思っている


例えば、AIが色彩学を学べば理論上でこの部分にはこの色を使うとかわいい絵になるという絵の描き方はできるけれど(=万人が良いと思うものができる、統計学に近い)あなたがかわいいを表現するのに選ぶ色は別のものであるかもしれない
その場合どっちが良い悪いではなくて、あなたが描いた絵の方がよりオリジナル(世の中にない)と言える
だから芸術やクリエイティブ職において人間の需要がなくなることはないと思う
AIに学習されるまでは新たに自分が生み出したものは基本的に奪われない
(学習されて安く早く生み出された芸術の方が、人間のオリジナルより価値が上がったら終わりだけど、そうなるとしても100年以上先の話だと思う) 


よく銀行員やショップ店員はAIに奪われてなくなる職と言われているけれど、まだまだこの世から完全にいなくなることはないし、銀行や物を売る実店舗がなくなることも当分ない
事務作業や制度的なものをAIがやって、人間にしかできないことを人間がやれば、AIと共存していける未来になる
AIが仕事に参入してくることは生活がラク・豊かになることだと個人的には思う
(そうなった時に人間が働く時間が今より大幅に減って豊かになるか、職業に就きにくくなるかのどちらかにはなるが)


なので、基本的に芸術においてもAIの脅威に怯える必要はない
結局何かに価値を感じてお金を払うのは感情を持った人間だから、AIがどれだけ普及しても、ブレずに作品を作り続ければ何も問題ない
むしろAIの力で資料を探す手間が省けたり、(統計学要素が強いけれど)インスピレーションを受けることもできるから、人間がより良い作品を作ることの手助けができて、芸術においても共存していけると思っている


自分の作ったものに対して売れるかな〜とか、これで大丈夫かなと私も考えるけれど、芸術は本来自由だという認識を忘れないでいれば怖いものはない
コンクールはあるけれど、上手い下手、惹かれる惹かれない、好き嫌いの基準や価値観が全員違うのが芸術の難しさでもあり、良さでもある

あなたの言葉も絵も人生も、他の誰かが作り出せるものではない
あなたみたいな絵は描けても、あなたの絵は誰にも描けない
だから大丈夫だよ

#AI  #人工知能 #芸術 

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