soar元理事の性加害の事案及び、soarのこれまでの対応に関して、私が思うこと

soarからのさらなる公表があった後に、個人として声をあげようと思っていましたが、これ以上は待てないので、soar内部にも発信することを伝えた上で、私の考えを記載します。

※公開後、あらためて書いた内容を振り返り、自身の認識が根本的に甘いと考え、2021年5月12日0:30に修正を入れています。履歴は記事下部に記載します。
※私が意見を表明したことに評価をしていただいたり、これまで声をあげてくださった方の声は見ずに、ポジティブな声をいただくのは本意ではありません。避けていただけますと幸いです。

【私の立場について】

私は2019年1月より2021年5月現在までパートタイムでsoar編集部に月32時間前後、関わっています。

【私からの謝罪について】

今回私が事案の詳細を認識したのは2021年3月10日の臨時総会でした。2021年3月まで事案を認識していなかったとはいえ、事案を把握するまでの間、鈴木氏が関わる企画を立案し、SNSで記事をシェアするなどによって二次加害に加担していたことになります。

またsoarに携わりながら、構造的な問題や状況に気づけなかった一人として、被害に遭われた方にお詫び申し上げます。また声があげづらい状況もあるなか当初から動いてくださった方々、ありがとうございます。図り知れない痛みがあるなか矢面に立ち、再発防止と構造的な問題を公に問い続けてくださっていることに敬意を表します。そして連帯します。


【現状把握している情報について】

*5月11日現在、SNSで発信されている内容
*これまでsoarから出ている公表文
*鈴木氏から公表された2つの公表文
*Y!ニュースの記事
*今回の件にまつわるアパートメントの記事

※ここに書かれている情報をもとに、私の解釈を記載します。もしかすると誤解が含まれているものもあるかもしれません。その際は再度履歴を残しつつ、訂正させていただきますのでご了承ください。

【現在の状況に関して思うこと】

鈴木氏の悪質な行為を第三者あるいは、鈴木氏に関わりの近い人が安易に擁護したり、許しを被害に遭われた方に求めたり、「SNSで挙がっている声は感情的な言い方で事実かどうかはわからないから控えるべき」という態度は、現在の状況において、さらに被害に遭われた方を抑圧し、傷つけ、声をあげづらい状況を強めてしまうと考えています。二次加害をする意図ではなくSNSで発信してくださっている方もいるとは思いますが、意図はなくても加害行為になる発言があります。そういった発言、発信になっていないか一度立ち止まっていただけますと幸いです。また私自身の発言でそのようなものがあれば遠慮なくお伝えいただけると大変助かります。

表明まで時間がかかり、このタイミングで申し訳ないのですが、soarに関わっているいち個人として、以下が重要だと考えます。

・現状声をあげてくださった被害に遭われた方の声を抑圧しない。まだ見えてない被害に遭われた方も含めて、被害に遭われた方に説明責任を求めない。あくまで、それぞれの意思決定を尊重する

・被害に遭われた方やまだケアにつながることができていない方が、それぞれが望む形でケアとつながりやすい状況になること/まだ見えていない被害に遭われている方が身近にいるかもしれないことを踏まえ、私ができるサポートを実施する

・今回の事案を個人個人の問題として矮小化せず、soarという組織、また近しい業界の構造的な問題としてとらえること。そのためにも、soarとしてできうる限りの説明の実施、再度外部の調査を入れるなどして、検証した上で、被害が表面化しづらい構造的な問題や再発防止のためにできることを明らかにする

2021年4月16日にsoarによって外部相談窓口が設置されていたり、今回の対応にまつわる公表文の準備がさらに進んでいたりすることは認識してはいます。鈴木氏からsoarへの法的措置が動いているかもしれないことで法的に準拠した動きが求められ、すぐには出せない情報や段階があるであろうことを推測してもいます。内部のスタッフがそれぞれ把握している情報から、いまできる対応をできうるかぎり早く動こうとしているのを目の当たりにしてもいます。それでも、現状では被害に遭われた方、声をあげられない方のことを考え、問題を矮小化せず、soarが対応ができているのか、と振り返ったとき、そう思えない自分がいます。たとえば、soarの相談窓口が安全な窓口として機能しているのか疑問があります。法的な難しさがあったとはいえ、社会的な責任として早い段階で説明が必要だったのではないか、現状の動きがどうしても被害に遭われた方ではなく、関係者や寄付者の方を向いてしまっているのではないか、組織としての動きが被害に遭われた方、まだ声を挙げられていない方の抑圧につながってしまってはいないか。振り返って、そう感じています。だからこそ、再度外部の調査を入れるなどして、立ち止まり、検証が進んでほしいと思っています。

【最後に】

私自身、今回の件を認識してからショックが大きいです。冷静に考え行動ができるか、発言ができるか自信がありませんでした。焦って発言した結果、二次加害や不用意な分断を生んでしまうのではないかと、これを書いた今も葛藤しています。

実際に、今回の記事も公表後、内容を振り返り、自身の認識が根本的に甘く、以前のままのものでは、これまで声をあげてくださった方の発言を置き去りにし、問題を矮小化することや二次加害を助長する可能性もあると気づき、修正を行いました。

わたしはすべての人が意見を表明すべきだとは思っていません。しかし、これまでsoarに携わってきた一人として、私自身がまずできることを考えた結果、自身の意見をあげるという選択をしています。

今回の事案を個人個人の問題として矮小化せず、soarという組織、あるいは近しい業界の構造的な問題としてとらえること。そのために、私個人としても再発を防止するためにさらになにができるか、引き続き考え、必要だと思う行動を取っていきます。

【2021年5月11日 1:43 訂正履歴】
一部の文章が今回の問題を矮小化することにつながってしまうと考え調整させていただきました。

・これまで信頼していた人がプライベートの場ではあれど性加害を起こしたことを突然知り→これまで信頼していた人が性加害を起こしたことを突然知り

※業界内での地位があり、仕事の上のつながりがあった状況での加害を「プライベートの場」と断定してしまうことで問題を矮小化してしまうと考え訂正を入れています。

【5月12日 0:30 訂正履歴】
記事を公表後、内容を再度見直し、自身の根本的な認識が甘く、以前のままのものでは、これまで声をあげてくださった方の発言を置き去りにし、問題を矮小化することや二次加害そのものやそれを助長する可能性もあると気づき、修正を行いました。

・文章の追加1

>※公開後、あらためて書いた内容を振り返り、自身の認識が根本的に甘いと考え、修正を入れています。履歴は記事下部に記載します。
>※私が意見を表明したことに評価をしていただいたり、これまで声をあげてくださった方の声は見ずに、ポジティブな声をいただくのは本意ではありません。避けていただけますと幸いです。

・文章の追加2
>以下が重要だと考えます。
>現状声をあげてくださった被害に遭われた方の声を抑圧しない。まだ見えてない被害に遭われた方も含めて、被害に遭われた方に説明責任を求めない。あくまで、それぞれの意思決定を尊重する

>被害に遭われた方やまだケアにつながることができていない方が、それぞれが望む形でケアとつながりやすい状況になること/まだ見えていない被害に遭われている方が身近にいるかもしれないことを踏まえ、私ができるサポートを実施する

>被害に遭われた方やまだケアにつながることができていない方が、それぞれが望む形でケアとつながりやすい状況になること

>今回の事案を個人個人の問題として矮小化せず、soarという組織、また近しい業界の構造的な問題としてとらえること。そのためにも、soarとしてできうる限りの説明の実施、再度外部の調査を入れるなどして、検証した上で、被害が表面化しづらい構造的な問題や再発防止のためにできることを明らかにする

・文章の追加3
>それでも、現状ではsoarが被害に遭われた方、声をあげられない方のことを考え、問題を矮小化せず、soarが対応ができているのか、と振り返ったとき、そう思えない自分がいます。たとえば、soarを相談窓口が安全な窓口として機能しているのか疑問があります。法的な難しさがあったとはいえ、社会的な責任として早い段階で説明が必要だったのではないか、現状の動きがどうしても被害に遭われた方ではなく、関係者や寄付者の方を向いてしまっているのではないか、組織としての動きが被害に遭われた方、まだ声を挙げられていない方の抑圧につながってしまってはいないか。振り返って、そう感じています。だからこそ、再度外部の調査を入れるなどして、立ち止まり、検証が進んでほしいと思っています。

・文章の追加4
>実際に、今回の記事も公表後、内容を振り返り、自身の根本的な認識が甘く、以前のままのものでは、これまで声をあげてくださった方の発言を置き去りにし、問題を矮小化することや二次加害を助長する可能性もあると気づき、修正を行いました。わたしはすべての人が意見を表明すべきだとは思っていません。しかし、これまでsoarに携わってきた一人として、私自身がまずできることを考えた結果、自身の意見をあげるという選択をしています。今回の事案を個人個人の問題として矮小化せず、soarという組織、あるいは近しい業界の構造的な問題としてとらえること。そのために、私個人としても再発を防止するためにさらになにができるか、引き続き考え、必要だと思う行動を取っていきます。

・文章の削除1

>なぜ元理事による加害行為を知ってから、その後も一定期間鈴木氏が企画に関わることを良しとしてしまったのか、だからこそ、今soarという組織の動きが被害に遭われた方を抑圧することに加担していないか、まだ声をあげられずsoarの窓口には相談しづらい方がいることも想定して動けているのか、なぜ元理事による加害行為を知ってから、その後も一定期間鈴木氏が企画に関わることを良しとしていたのかなど、再度外部の調査を入れるなどして、立ち止まり、検証していただきたいです。

・文章の削除2
>関係者への連絡対応などに一部関わっており、soar内で事案対応に関わるメンバーそれぞれが常に対応に動いていることを目の当たりにしている私が、このように発信すること自体にためらいがありました。これまで信頼していた人が性加害を起こしたことを突然知り、メンバーそれぞれも困惑しているなかで、なんとかsoarという組織の一員として、被害に遭われた方のことを考え、誠実に対応しようという意思や行動が見えたからです。その一員である私が意見を別途表明することで、動いているメンバーを精神的にさらに追い込んでしまうとためらってしまいました。また尊敬している理事のみなさんや弁護士の方が議論を重ね、各方面へ考慮して判断していることに対して、soarの一員として声をあげることに、おそれを感じていました。

>しかし、被害に遭われた方、まだ声をあげられていない方のことを考え、抑圧に加担せず、二次加害をすこしでも減らすことを考えたとき、限られた関わりではありますが、soarに携わるいち個人として意見を表明することは必要なのではないかと考えました。(尚、現状、私自身が感じている疑問や意見は直接soarの一部理事、メンバーにも共有し、受け取ってもらっています。)
意見の表明が遅くなってしまったこと、沈黙することで被害に遭われた方の抑圧に加担していたこと心より詫び申し上げます。



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