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THE BOOM 名曲ベスト10(私選)

THE BOOM は、’86~’14年に活動していた日本のロックバンドです。

初期はスカ+ロックといったスタイルで、こんなヒット曲もありました。

そして、THE BOOM の最大のヒット曲といえば『島唄』(’93)です。
(週間オリコンチャート最高4位)

『島唄』は沖縄の琉球音楽を取り入れた楽曲なので、沖縄出身のアーティストと勘違いされることもありますが、実際には違います。

(宮沢和史(Vo/Gt)、小林孝至(Gt)、山川浩正(Ba)の三人は山梨県出身、栃木孝夫(Dr)は東京都出身)

最初から琉球音楽をやっていたわけではなく、3枚目のアルバム『JAPANESKA』(’90)が転機でした。

その後は、ブラジル音楽を取り入れるなど、さらに音楽性が広がっていきました。

ちなみに、私が THE BOOM を聴いたきっかけは、彼らが YMO チルドレンだったからです。YMO というと、シンセサイザーを使った電子音楽のイメージが強いと思いますが、世界中のあらゆる音楽を取り入れたバンドでもありました。
THE BOOM は、YMO のそういう部分を引き継いだバンドでもあったのです。

そんな彼らの楽曲の中から私のお気に入りを選んでみました。

10.10月(’94)

収録アルバム:『極東サンバ』
作詞・作曲:宮沢和史

過ぎ去った10月を惜しむような歌詞が印象的なバラード。宮沢の力強く静かな歌声、壮大なストリングス、せつないピアノが見事に融合している。

9.帰ろうかな(’94)

収録アルバム:『極東サンバ』
作詞・作曲:宮沢和史

15枚目のシングル曲。キリンビール「冬仕立て」CMソング、『COUNT DOWN TV』のエンディングテーマに起用され、週間オリコンチャート9位を記録した。ヒップホップ的なビートと、和風の節回しが絶妙にマッチしている。

8.川の流れは(’90)

収録アルバム:『JAPANESKA』
作詞・作曲:宮沢和史

3枚目のアルバム『JAPANESKA』の収録曲。スカのビートに日本的な歌の雰囲気を合わせた、不思議な魅力を持った曲である。

7.風になりたい(’94)

収録アルバム:『極東サンバ』
作詞・作曲:宮沢和史

16枚目のシングル曲。ブラジルのサンバを取り入れた楽曲で、THE BOOM の代表曲の一つでもある。世界中でカバーされており、現在は高校の芸術科の音楽の教科書に載るほど認知されている。

6.carnaval―カルナヴァル―(’94)

収録アルバム:『極東サンバ』
作詞・作曲:宮沢和史

こちらもブラジルのサンバのリズムをベースにした楽曲。
夏の訪れを感じさせる爽やかな歌詞も印象的である。

5.東京タワー(’94)

収録アルバム:『極東サンバ』
作詞・作曲:宮沢和史

ボサノヴァ調の楽曲。想いを寄せる人に当てて書いた手紙のような歌詞を明るく歌い上げている。間奏のトランペット、ギターも聴きどころ。

4.モータープール(’94)

収録アルバム:『極東サンバ』
作詞・作曲:宮沢和史

ボサノヴァ調のバラード。過去の成熟しなかった恋を思わせる歌詞、狂おしいほどエモーショナルな歌声がせつない。

3.有罪(’93)

収録アルバム:『FACELESS MAN』
作詞:宮沢和史/作曲:小林孝至

13枚目のシングル曲。過去の愛を思わせるせつない歌詞、ストリングスによる壮大なアレンジが素晴らしい。THE BOOM の楽曲では珍しく、ギターの小林が作曲した曲でもある。

2.からたち野道(’90)

収録アルバム:『JAPANESKA』
作詞・作曲:宮沢和史

3枚目のアルバム『JAPANESKA』のラストを飾る曲。
三味線、和太鼓を使った和風な楽曲で、歌詞も古き良き時代の日本を思わせる。言葉の響きが美しい。

1.真夏の奇蹟(’93)

収録アルバム:『FACELESS MAN』
作詞・作曲:宮沢和史

12枚目のシングル曲。それまでの琉球音楽+ロックのスタイルから一転し、ブラジルのサンバのリズムを取り入れた楽曲になっている。
単に陽気な楽曲ではなく、怪しげなコード進行もおもしろい。
歌に関しては、宮沢の音域の幅広さも存分に感じられる。

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