軽い嘘を平気で言うひと

相手の無知に付け込んで、軽い嘘や不正確な情報を意識的に言い続け、結果的に相手を騙して得をしようというひとがいるようです。

"軽く"不正確なだけなので、本人は特に気にもせず、また罪悪感も無いようです。そうして半無意識に相手を騙している状況に慣れてしまい、無感覚化が進行するというパターン。

これが個人レベルの会話だけの話なら「困った人」で笑い話にもなります。

しかし企業が消費者に対して行い、その結果から利益を得るような話になると、悪質性が一気に上がります。



かねてから訴え続けているこの企業の自社製品の訴求内容がエグイのです。


●スマホの音楽をハイレゾ級で楽しむ

  ・Bluetoothでもハイレゾ相当-ハイレゾ相当で伝送-ハイレゾ相当の音

  ・圧縮音源でもハイレゾ相当-MP3をアップスケーリングでハイレゾ相当


ここではすり替えのロジックを使って、意図的に不正確な表現で商品性を訴求しています。


再生機器メーカーは日本オーディオ協会が定義する聴感検査を含めたハイレゾ定義に準拠することで、ロゴを含めてハイレゾ訴求ができます。

一方、JEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)が定義するハイレゾ音源とは、CDよりデータ密度が高いデジタル音源の事を指しています。


上記宣伝内容の「ハイレゾ相当で伝送」も「アップスケーリングでハイレゾ相当」も単にデータ量を指していて、日本オーディオ協会のハイレゾ定義の裏をかくように、音源のデータ密度の話を混ぜ込んでいます。


「相当」や「級」を使うという事は、再生機器メーカーが準拠すべき日本オーディオ協会のハイレゾ定義以外の「ハイレゾ」を言っていると、メーカーが認識している証拠であり、悪質な騙しロジック以外の何物でもないという事です。



他のカテゴリーでは良い商品を出してきているこの会社の名を汚すオーディオ部門の現状。


目を覚ましてくれーー!