見出し画像

色即是空はなぜ空即是色なのか?

逆もまた真なり。反対側から見ることで、より深く理解出来る。因が有って果があり、果は、因を想起させる。存在は、観察者を待って、初めて存在しうる。観察者が居なければ、何も存在しない。我は有りて、有る者なり。無から創造された者は、皆(みな)無に帰る。我思う、ゆえに我有り。我思わなければ、我も無い。存在は思考とセットである。いや思考が、存在を生んだのである。つまり、存在とは思考に他ならない。だが、思考は、肉眼で見えないが、存在は可視化可能だ。其処に存在のトリックが、隠されている。波長の高い可視光線は単に眩しいだけで、姿や形を認識出来ない。無からの創造とは、無から有が生じたのか。無は可能的有に過ぎないのか。有無相生ずとか言うが、無は有に成ったりしない、いや成ってもいいのか。色彩は、単に特定の波長の反射に過ぎない。虹を掴み取る事は出来ない。被造物を手掛かりに、創造主は推測可能だ。存在とは、創造であって、認識では無い。いや思考が創造した存在を、思考が認識する。無より来たりて無に帰る。それが存在者の旅路である。生命の円運動が、無限循環であるなら、永遠とは癒やしと安らぎであり、有限は錯覚に過ぎない。存在に執着しなくてもいい訳だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?