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神楽と落語

先日、遠方で御祈祷を受けた。以前から機会があれば伺いたいと思っていた神社であった。

予約をしないと御祈祷するタイミングがむつかしい神社であり、たまたまタイミングがあったようで、御祈祷を受けることができた。

予約の時間通りにうかがい、御祈祷を受けた。ぼくのほかに遠方からきたという経営者のご夫婦がいらしていた。

御祈祷が始まると、宮司の祝詞を読みあげる音と所作のうつくしさに眼と耳を奪われた。

また、御祈祷を始める前後に奏でる太鼓の律動がお腹の底に残っている。
宮司さんは神楽を奉納していると言われていた。

太鼓の律動は、神楽であると思うが、ぼくには落語の一番太鼓、二番太鼓やハネ太鼓の律動のように聴こえた。

あぁ、神楽と落語って同じなんだなと思った。実際は違うのかもしれない。けれどもぼくには同じなんだなと思ったのである。

御祈祷後、
「遠方からよくいらしてくださいました」と、うつくしい音と所作でもって宮司さんはぼくたちに声をかけていた。

もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。