カープダイアリー第8517話「侍ジャパン井端弘和監督12球団視察で最後に握手したのは…田村俊介」(2024年2月7日)

青い海、青い空。午前10時前、南郷スタジアムには侍ジャパンの井端弘和監督と吉見一起投手コーチの姿があった。ふたりは精力的に西武ナインの動きを視察したのち、共同会見を終えると車に乗り込み移動した。

日南・天福球場は第2クール2日目。午前中の練習を終えた新井監督はランチタイムの水まきが続くグラウンドで代表指揮官らを出迎えた。

学年で言うと1つ上にあたる井端弘和監督から「去年2位なんで、もう優勝しかない」の言葉をもらった新井監督は握手しながら2度、頭を下げた。

そのあと井端弘和監督のところにやってきたのが小園と坂倉、そして田村俊介の3人だった。

もしかしたら内野手出身の井端弘和監督は、12球団最後の訪問地となった日南をとても楽しみにしていた可能性がある。センターラインを固める坂倉と小園がいるのだから…

ふたりは前年秋のアジアプロ野球チャンピオンシップで中心選手としての働きを見せた。小園のバットは打ち出の小づちと化し、坂倉のリードは投手陣の良さを存分に引き出した。

「あのまま続けてくれたら首位打者取れるよ」と声をかけられた小園は「いえいえ」と苦笑い。坂倉は深々と頭を下げながらふたりと握手した。

「去年の秋呼ぶ予定だったのに…」と直接、伝えられた田村俊介は井端弘和監督と1メートル以内の距離の中にいたこと自体が財産になる。まだ一軍での実績がほとんどない中での代表”飛び級“もあり、なのだから…握手した感触はどんなものだっただろうか?

前年9月半ばの左手小指骨折がなければ、田村俊介も小園、坂倉とともにジャパンのユニホームに袖を通していた。大会直前に清武・SOKKENスタジアムであった代表チームvsカープ若手の試合で2安打した田村俊介の打力に1912安打したバットマンも◎をつけた。

「田村選手はやっぱり、ひとスイング見たときから素晴らしいなと思いましたし、昨年の秋にジャパンとカープとの練習試合の中で、日本のトップ投手からヒットを何本も打ったというところではね、すごく印象に残っていますので、競争になると思いますけど、いいものを持っていますんでレギュラーとして今シーズンしっかり出て欲しいと思います」


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