6月17日(マツダスタジアム)14時開始予定の西武2回戦のみどころ

予告先発は広島が森下(2勝1敗)、西武が高橋(4勝4敗)

北別府さんにはこの「チャンネル」もずいぶんお世話になった。たまーに連絡しても丁寧に応じていただいた。マツダスタジアムの記者席で、いろいろな思いを聞かせてもらったこともある。

「エース」のプライドを封印して、引退後はメディア関係者とも同じ目線でカープを伝え、子どもたちに夢を与えた。

今日付の九スポ一面も北別府さん、だった。

いろいろな思いとともにこの2月、宮崎県立都城農業高校を訊ねた。校門の前には、校内で活躍する生徒さんたちや文部科学大臣表彰などの横断幕がびっしり掲げられていた。

北別府さんは自転車通学だった。ただし片道20キロ。鹿児島県曽於郡末吉町(現在の曽於市)の自宅からの県境越え。帰りはずっと上りになる。連日300球を投げ疲れきった体にムチ打ってペダルを漕ぐ。巨人の星もびっくりのハードな日々の中でだんだん通学時間が短くなった。静かに左足を上げてスムースに投げるスタイルを支えるのは下半身。自転車トレの賜物だったという。
 
実働19年で130回以上が14回もある。しかも半分の7回は200回以上。カープで唯一の200勝右腕、次が長谷川良平さんの197勝で、記録達成で言えば150勝。100勝記録は外木場さん、大野さん、佐々岡さんら8名いる。その中のひとり黒田アドバイザーは日米通算200勝を達成した。
 
北別府さんの残した数字を現役投手たちはじっくり読み込んだ方がいいだろう。長く安定した数字を残すことは決して不可能なことではない。
 
そこには幾多の努力や工夫がある。それをOBたちからも聞いて学ぶべきだ。
 
きょう投げる森下は北別府さんの背中を追いかけるひとり。九里、床田が“らしい”投球でチームに勝利を運んできているから、負けられない思いで強い陽射しの6月のマウンドに上がるだろう。
 
5月コイの季節に戦列に加わりここまで全6試合でクオリティスタートに成功。与四球は10、与死球は1。直近3試合はいずれも7回で交代している。右肘の状態に問題なければそろそろ床田ばりの“完封”も目指したいところだ。
 
ここまで防御率1・73の森下に対して西武高橋も同1・87。学年は高橋がひとつ上だが同じ1997年生まれ、ちなみに推定年俸は森下の1億1000万円に対して高橋は1億8000万円。その他の違いと言えばロン毛か整髪かとうことぐらい…?
 
交流戦も含めてここ4試合、勝てていない高橋だが試合を作る能力は発揮している。3年連続開幕投手は伊達じゃない。
 
しかしロースコアの展開は新井監督も望むところ。よって凡ミス厳禁!
 
ところで先の話ではあるが来季のカープ開幕投手は誰になるのだろうか…???

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