カープダイアリー第8373話「対プレーオフ、対今永・東・バウアー、対阪神投手陣に備えよ」(2023年9月11日)

龍馬と菊池の出場登録抹消が抹消された。

菊池は5日のDeNA戦(マツダスタジアム)で、一塁にヘッドスライディングした際に左親指を痛めた。以後、代走では出場したものの打席に立つことも守ることもなかった。甲子園でも第1戦で代走のあとすぐに引っ込んだ。

右脇腹を痛めて二軍調整を続けていた龍馬は8月8日に戦列復帰して四番の仕事をこなしていたが、9月2日の中日戦(マツダスタジアム)の三回に代打を送られてその後は断続的な出場になった。

そして大事な阪神戦初戦では4の0。5試合ぶりのスタメンで無理してるな…感がありありと伝わってきた。第2戦も4の0で外野にも飛ばなくなり、第3戦はベンチ入りを外れた。

ふたりの戦線離脱は、プレーオフに向けて少しでもコンディションを戻す意味合いが強い。

菊池はすでに最終的な規程打席443をクリアしているが、龍馬は現在427打席だからシーズン終了時点であと16打席上乗せする必要がある。

ところで菊池のケガにより甲子園での3連戦ではセカンドに小園が固定され、ショートには矢野に続いて第3戦では田中広輔が入った。

矢野はノーエラー、打つ方は4の0。田中広輔はショートでの手痛いエラー2つ。打つ方はサードでスタメン出場の第2戦が4の3、第3戦は3の0だった。

第3戦を取材したあるスポーツ紙のカメラマンは「田中広輔は以前より上から投げているように見えましたが、あの2つの悪送球、イップスじゃないですか?」と話していた。

また別のカメラマンは「この3連戦を見ていて阪神、余裕の展開でしたね」と振り返った。現場の空気は、もはや完全ワンサイドだった。

今後について、仮に菊池抜きの二遊間を考えた場合、上本も復帰まで時間がかかっているから田中広輔と矢野しか選択肢がない。

打線のことを考えればショートに田中広輔、守備優先なら矢野…

クライマックス・シリーズを想定した場合、DeNA相手なら今永と東が先発してくる。あるいは現在、故障離脱中のバウアーをぶつけてくるかもしれない。この3人にはいずれも完投能力がある。

いずれにせよ、今の打線を考えれば難敵揃いだろう。阪神相手のプレーオフなら、なおさら高い壁に挑むことになる。

夕方のHNKワイド番組「お好みワイド」に出演中の大野豊さんはゲーム差「3」で背後につけているDeNAに対してより警戒する必要がある、と話していた。同じく「TSSライク!」に出演している山内泰幸さんもクライマックス・シリーズへ向けていかに準備を進めていくか、とチーム力の再整備に期待を寄せていた。

あすからは神宮球場でヤクルトと3つ、マツダスタジアムで阪神と2つ、バンテリンドームナゴヤで中日と2つの7連戦が予定されている。そのあと休養日を挟みDeNAとの今季最終戦がマツダスタジアムである。

チームは現在4連敗中だが、それでもまだ貯金11。残り14試合のホームストレッチを、ベンチ入りメンバーみんなで全力で駆け抜けることになる。

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