カープダイアリー第8402話「空に向かって打て!2023年CS編Ⅲ」(2023年10月11日)

クライマックス・シリーズまであと3日。社会人チームとの3度の練習試合から見つかった課題の消化も含めて、グラウンドには徐々に張り詰めた空気が漂い始めた。

投手陣は床田と森下が特別な思いを胸の奥にしまい込んで走り込み、体幹を鍛え、そしてブルペンで最終チェック。まさに一発勝負。最低でも7回まではマウンドに立ちたい。もちろん東、今永より先に降板する訳にはいかない。

特に床田。今季の東vsカープ打線はロースコアゲームとなるケースが多い。

東が先発した6試合のチームのスコアは…

4月23日マツダスタジアム ●3-4
5月18日横浜スタジアム ●3-13
7月16日横浜スタジアム 〇3-2
8月24日横浜スタジアム ●1-3
9月7日マツダスタジアム ●1-3
9月20日マツダスタジアム ●1-3

勝った試合の先発は野村祐輔で5回無失点。東は7回2失点だった。

直接対決は8月24日だけ。床田はソトに2ランを許して5回3失点。東は7回1失点(七回、マット適時打)だった。

この日の練習では堂林へのメディアの注目度が高かった。

すでにレギュラーシーズンラスト14試合で四番を打ち、社会人戦でも2試合四番。ほぼスタメンの顔ぶれが固まったJFE西日本との第3戦では、試合の流れの中で唯一、エンドランのサインに対応して一三塁の形も作った。

あとは堂林の前後を誰で固めるか?

社会人戦に1試合しか出なかった龍馬と秋山が最有力だったが、小園の打撃力には目を見張るものがある。

東との対戦成績13打数2安打はこの際、”参考記録”ぐらいにしておいて、ロングアイアンショットもドライバーショットも打てる、デユアルモードのバットに期待が集まる。

首脳陣の話を総合すると「一番?それとも三番か五番か…」と様々な状況を想定しながら思案が続いている。

NHKプロ野球解説の大野豊さんは、夕方ワイド番組の自身のコーナーで一番小園、以下菊池、龍馬、堂林、秋山、末包、坂倉、上本、床田、と予想していた。さすがはカープOB会長、読みが深い…果たして新井監督の決断は?初戦を取ればイッキに甲子園に乗り込むことになりそうだが…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?