カープダイアリー第8488話「燃え盛る護摩木とバカまじめのウラの顔…」(2024年1月9日)

バカまじめ。

JP日本郵政グループの“そんな””CMは大きな反響を呼んだ

しかし…

「バカまじめ」の皮をかぶったその本性を、総力取材で暴き出したのは、NHKのクローズアップ現代+(プラス)や西日本新聞だった。

実は「バカまじめ」なふりをした「ウソまみれ」の悪徳商法…

すでに“絶滅危惧種”となって久しい年賀状。少し前までノルマ販売を課せられた局員は自腹で購入して金券ショップで売っていた。自殺者まで出た。これだけでも十分ブラックだが、それはまさに氷山の一角だった。

「ひずむ郵政」のテーマで問題を掘り下げていく西日本新聞も、きっと驚いたことだろう。掘れば掘るほど“ブラックな水”が沸き出してくる。特に問題視されたが、高齢者などへの「かんぽ不正契約」や無用な「契約乗り換え」。ある郵便局員は「振り込め詐欺と変わらない」と証言したという。

それだけのことをやっておきながら日本郵政グループ3社は社長連名で抗議文をNHK側に送付した。その流れで2018年10月にはNHK経営委員会が上田良一NHK会長を厳重注意するというまさに異常事態となった。権力者側には正義はない。
 
ところで「バカまじめ」役をCM中で演じたのが松本人志さんだった。その当時は「とうとうボクのまじめさが世間にばれちゃったかな…」などともコメントしていた。
 
だが、JP同様、こちらも「バカまじめ」ではないことになりそうだ。年末12月26日にまともに文春砲を浴びた。
 
翌27日には吉本興業が公式サイトで「当該事実は一切なく」と全面否定して見せた。ところがそれからわずか12日後の前日8日になって「松本人志の今後の活動に関するお知らせ」を配信。「突然の活動休止」を発表した。「一切」ないなら、堂々としていばいいだけだろうに…
 
文春砲は“連射”が利く。「活動休止」に追い打ちをかけるようにこの日昼前後には新たな記事がアップされた。
 
見出しには…
 
松本人志「SEX上納システム」3人の女性が新証言<<恐怖のスイートルームは大阪、福岡でも>>
 
…とある。
 
文春記者の取材はもちろん人にもよるだろうが、かなり緻密だ。現場主義を徹底して、夜の街だろうとどこだろうと足を使って話を集めていく。全国紙を辞めて文春記者になった者もいる。だから「絶対に新聞には負けない」という気概で取材対象と向き合う。
 
そんな文春砲からおそらく今もマークされ続けているであろう中村奨成は「バカまじめ」に野球と向き合うしかなくなった。
 
「金本さん」に“弱さ”を指摘された新井監督が、若き時代に一念発起して始めた鹿児島県・最福寺での護摩行。その“訓え”は曾澤や堂林にも引き継がれ、今回は末包と中村奨成もふたりに頭を下げて初めて参加した。
 
煩悩を焼き尽くす1600本の護摩木によって燃え盛る炎の前で無の境地へ…
 
荒行を終えた4人にはテレビカメラが向けられた。中村奨成のこの言葉が本当なら、1年後には別人96号誕生!ということになる。
 
「自分の至らないところもたくさんあった部分がある、この6年毎年同じような結果だったので、何かひとつ自分を変えたいっていう思いで、アツさんにお願いしました。まだまだカープで野球がしたいですし、自分自身このまま終わってしまったら悔いが残るしやり切った感じもまったくないので、ここをスタートとしてまた今年1年間しっかり野球に向き合えるようにやっていきたいなと思います」

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