カープダイアリー第8398話「一週間後のDeNAとの決戦を想定して今季一番の豪華リレー、問題は打線をどう組むか?」(2023年10月7日)

今シーズン一番の、豪華な投手リレーになった。心地良い秋の陽射しを浴びながらマツダスタジアムのマウンドに上がったのは床田、森下、九里だった。

練習試合の相手はJFE西日本。特別ルールの下で行われた。

JFE西日本 000 000 000・0
カープ   012  000 351・12 

投手
床田 3回 打者10人 2安打
森下 3回 打者10人 1安打
九里 3回 打者12人 2安打

スタメン
セカンド菊池
ライト野間
センター秋山
ファースト堂林
DH松山
サードマット
ショート田中広輔
キャッチャー坂倉
レフト末包

試合後、新井監督はクライマックス・シリーズ初戦の先発は「床田に決めている」と明かした。坂倉とのバッテリーでは、投げたい球が投げられた」と持ち球をうまく使いながら緩急をつけた投球が冴えた。

床田はチーム最多11勝を挙げ、九里の174回1/3に次ぐ156回を投げた。DeNA戦は7試合に投げてクオリティスタート成功6度、3勝1敗、対戦防御率1・88。

一方、一週間後の本番で床田と投げ合うことが予想されるDeNA東はカープ戦6試合でクオリティスタート成功率100%、4勝0敗、対戦防御率1・84…

CSファーストステージ突破のためのおそらく50%近い比重が、両左腕の出来不出来にかかっていると考えてもいいかもしれない。3試合制だから先勝すれば俄然優位だ。

打線の方では復調した野間が二番に入り、菊池が一番に回った。龍馬の調整が思うように進んでいないため、不動の四番堂林を、秋山と松山で挟む形が試された。ただ、松山はやはり代打に取っておきたいところ。この日は3打数で右越えソロ1本。実戦感覚を維持できている。

ライアンはスタメンを外れ、マット、末包はスタメン。マットは特別ルールの下、2度代打起用されたがトータル4の0だった。

最多勝、最高勝率タイトルホルダーの東は今季14被弾で右打者に11本柵越えされた。そのうち4発はカープ打線で菊池、マット、末包、ライアン。この日のオーダーには上位、下位でその“圧”をかけようとする意図が見え隠れする。

ベンチスタートだった小園は途中からショートに入り3の1。同じく途中出場の上本も3の1。小園は東に13の2と抑えられているから上位は考えにくい。上本は9の3と数字を残している。

9月7日のマツダスタジアム。末包のソロのみで東に完投された時のスタメンは…

センター野間
ショート矢野
セカンド小園
サードマット
レフト堂林
ファーストライアン
キャッチャー曾澤
ライト末包

さらに最後の対戦となった9月20日のマツダスタジアムでは…

センター中村奨成
セカンド矢野
レフト堂林
ライト末包
ファーストライアン
サードマット
キャッチャー曾澤


…という顔ぶれで、七回に矢野のラッキー二塁打と小園、堂林の連続内野安打で1点取るのが精一杯だった。

来週土曜日、この日と同じ午後1時からのファーストステージ第1戦。スコアボードにどんな面々が名を連ねるか、は現状では読みづらいものとなっている。

※この記事内で選手などの呼称は独自のものとなっています。

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