カープダイアリー第8416話「イエスマン体制ドラフト戦略でも綻び、ドラ1左腕黒原迷走、スルーした森下翔太には痛打浴び続けて…」(2023年10月25日)


「DeNA時期監督候補がCS中に敵味方のヒンシュクを買った行動とは?石井琢朗コーチ(53)と広島の独裁オーナーの“密会”疑惑に波紋」

前日24日にネット上にアップされたデイリー新潮の記事は、関係者の間ではかなりのインパクトを残しつつある。球団サイドも苦虫をかみ潰しているはずだ。

記事の内容は「石井琢朗コーチ」の行動を導入部分に使いながら、その本質的なところでは松田元オーナーの「独裁」についてかなり詳しく伝えている。

要約すれば…

・監督人事などすべてを一存で決める
・オーナーに睨まれると、広島では仕事が持てない
・事実でも意に沿わない記事を書いた記者は出禁
・記者はオーナーにお伺いを立てながら記事を書く

…となる。

「監督人事」に関しては松田元オーナーへの進言者は一部、存在する。山本浩二氏はその最たる例だろう。野村謙二郎氏などは山本浩二氏との関係が深く、今も広島テレビ解説者として一緒に放送席に座っている。

新井監督も山本浩二氏の下で主砲として育てられた。当然、1年前の“次期監督騒動”の際にも山本浩二氏が間に入って相談を受けている。

山本浩二氏や野村謙二郎氏とは対照的に、「睨まれ」たがばっかりに広島で仕事ができなくなったOBは数多く存在する。

例えば数年前まである企業のテレビCMにそのキャラを前面に押し出して出演していたOBが忽然と姿を消したことがあった。松田元オーナーが裏で手を回してそのOBとの契約をすべて解除させた。そのOBが球団のやり方に対して苦言を呈したところ、球団職員のひとりが松田元オーナーにその話を“密告”した。まさに今、ロシアや中国で行われていることと同じレベル、である。

松田元オーナーと各紙記者の関係はいわずもがな。まさにジャニーズ…

それにしてもなぜ、ドラフト会議まで3日というタイミングでデイリー新潮は記事をアップしたのか?

それを考えた場合、ドラフトに関係する誰かが新潮側にネタを提供した可能性が浮上する。

ドラフト会議の席上、オーナーがいっしょになって指名選手を協議している球団はカープだけ。それだけでもう十分に「独裁」色なのだが、ファンもメディアも、それが当たり前のようになっているから気にも留めていない?

1年前のドラフト戦略で「右の野手」としていたカープ球団の方針が突如として斉藤優汰1本に変わったのも、もちろん松田元オーナーの一存だろう。関係者のひとりは「オーナーもよく勉強されてきた」と話すが、1985年にオーナー代行になってしばらくは「二塁打と三塁打でどこが違うのか?」というレベルだった。ちなみに広島大学付属高校時代の部活動はバレーボール部だ。

今回のドラフトでは全球団のトップを切って青学大の常廣羽也斗指名を公表した。「もし九里がFA移籍したら…」(関係者)というケースを想定したのだろう。

常廣羽也斗ならかなりのレベルでまとまった力量を備えており、森下ほどではないにせよ1年目からローテ―ション入りできる可能性がある。2月のキャンプでアレやコレや直さなくてもいける存在が現場では求められている。

新井監督はそんなことを決して口にはしないが…

1年前にも同様の発想から社会人投手3人指名した。しかしフェニックス・リーグでは揃いも揃って結果が出ていない。さらに今季、期待されていた2年目組の黒原はさっぱりだし、森翔平も首脳陣の信頼を得るまでには至っていない。

松田元オーナーの肝いりで入団した坂田怜などはその期待と現実の間で大変な思いをしているのではないか?何度、実戦マウンドに立ってもストライクがまともに入らず、しかも最高球速は120キロ台。もしスカウト陣に“進言”する“権利”があれば、おそらくカープのユニホームを着ていないはずだ。

松田元オーナーが乗ったタクシーの運転手が母親だった縁でカープ入りとなった薮田もそう。入団3年目15勝の一発屋に終わり、自己管理を怠りストライクがまともに入らなくなり、それでも”オーナー枠”で契約され続け、今季も中途半端な形で一軍で投げる機会があり、相変わらずの内容でついに戦力外となった(ついに松田元オーナーがさじを投げた)。

前回ドラフトで1位指名できたのに、ミスミススルーした森下翔太はルーキーイヤーで阪神中軸に育ち、そして日本シリーズにも出場する。

その事実こそ「独裁」の弊害であり、その森下翔太はなぜかカープ投手陣を一番打ち込んでいる。野球の神様はよく見ている、ということか…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?