カープダイアリー第8336話「マツダスタジアム縁日ナイターのお立ち台にて」(2023年8月2日)

夏休みの子どもたちにとっては、野球×縁日の夢空間…

マツダスタジアム人気イベント「縁日ナイター」が前日1日から4年ぶりに復活した。今年は「キャンプナイター〜You camp do it〜」がテーマでキャンプ気分を味わえる。たき火やテントなどが装飾されたゲーム屋台がコンコースに並んでいる。グルメは塩レモンラーメンや鶏もも串焼きなどなど、で5日の巨人戦まで開催される。
 
ただ、それでもスタンドは満員にはなっていない。
 
DeNA戦初日が2万8063人、この日が2万7249人…
 
さらに「スタンドは縁日なのにグラウンドがお祭り騒ぎになっていない…」
 
第1戦ではカープファンからそんな声が聞こえてきた。
 
だがこの日は初戦の負けを取り返し、チームの連敗が3で止まった。
 
「連敗は気にしてなかったよ!あしたもいい日にしたいね」
 
試合後の新井監督はいつもの調子で“貴浩節”も忘れなかった。
 
メディア側の「追加点、大きかったですね」の振りに「いやぁ、松山さんも足速いですねぇ」と用意していた?コメントを口にしてしたり顔だった。

八回、DeNA3人目の入江を攻めて二死満塁から代打松山の叩き詰めた打球は長身右腕のグラブをかすめて内野安打になった。続く小園は文句なしの右前適時打。2点追加で4対1となり九回の矢崎が1点を返されてもバタつかないで済んだ。
 
DeNA打線には前日の15安打に続いて11安打を許した。逆に自軍の安打数は10から6にダウンした。しかしスコアの方は3-5→4-2とほぼ逆転した。
 
勝因は投手陣の踏ん張り。九里-栗林では7回4失点、それが森翔平-ターリーでは7回1失点だった。
 
新井監督も「いいピッチングだった。ヒットは打たれたけど、何よりDeNAの強力打線に向かっていく気持ちが出ていた」と2年目左腕を評価した。
 
その起用法を見れば首脳陣が細心の注意を払っていることがわかる。今季4度の先発では5回2失点、4回3失点、5回1失点・5回3失点で交代、この日ついに6回1失点の“ベストスコア“が出た。四回の無死満塁を最少失点で切り抜けて「何とか耐えて抑えたので良かったです」。かなりの自信になったのではないか?
 
一緒にお立ち台に上がったのは、この日が8度目の「四番」に指名された上本だった。初回にはDeNA先発の濱口から先制タイムリー、六回には無死一、二塁で送りバント、八回には“松山さんのお膳立て”左前打と大暴れだった。
 
「いや、四番じゃないです。四番目ですから。こんなこと言うとアレですけど、ボクに四番のプレッシャーとか、知ったこっちゃないんで、ボクはボクらしくやろーと思っています」

ファンからの「四番」の声にそう応えたヒーローは「今後に向けて」という質問にも“素”で返答した。

「ボクからはまず、西川龍馬?早く帰ってきてくれ!頼む…」(盛り上がるスタンド)「8月に入って、全試合大事なんですけど、君がいないとホント、やばいです」

とはいえ「つないで、つないで」と指揮官が言うように龍馬が戻ってきてもその役割は変わらない。

縁日の賑わいにはどこか昭和の面影が見え隠れする。昭和生まれの首脳陣。菊地原投手コーチや横山投手コーチのような風貌のおじさんが縁日の店番をしている様子、想像できないでもない。だが平成生まれの上本みたいなキャラもいそうだ。「縁日ナイター」での背番号0の活躍はまだまだ続く…

 

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