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「信じられるデザイン」展・長友啓典さんの言葉に寄せて

「自分には才能があることを信じて、毎日手を動かしてほしい」

2012年3月〜6月、東京ミッドタウン・デザインハブ設立5周年を記念する合同展「信じられるデザイン」展が開催されました。「デザイナーにテーマを通して考えた文章で表現してもらい、その文章から想起したイラストレーションを添える」という、かなり珍しい、主催者である東京ミッドタウン・デザインハブの意欲と挑戦に満ちた展覧会でした。

展覧会はかなり反響があり、参加した51名のクリエイターが選んだ「信じられるデザイン」のメッセージテキストと、全4回のトークショー抄録を収めた書籍も販売されました。

「文章がメインの展覧会」なので、私は展覧会の編集及び、付随するトークイベント×4回のモデレーターを担当させていただいたのですが、4回目に登場されたのが長友啓典さんです。長友さんとはこれがご縁で、その後2017年3月4日にお亡くなりになるまで足掛け6年、長友さんが編集長を務める雑誌「クリネタ」をつくらせてもらうことになります。
*すでに休刊しているため、ハヤカワヒロミチ様がクリネタに関して言及しているnoteにリンクを張らせていただきました。

そんなわけで、陽にぬくもりが宿ってくる頃になると、ぼんやり長友さんのことを思い起こします。先日、ふと「信じられるデザイン」の書籍を手にとって眺めていたところ、長友さんのトーク内容に改めて目を見張りました。イベントで語られたことは、10年経っても色褪せない…どころか、年と経験を重ねたからこそグイグイ胸を突かれる“本質”がそこにあるように感じて。

すでに書籍は販売されていないのですが、多くの方の目に触れてほしいなぁと、展覧会を主催した東京ミッドタウン・デザインハブ・秋元淳さんにご許可を得て(そして公益社団法人日本グラフィックデザイン協会ほかの方々にも承諾を得てもらい)、公開させていただく次第です。

自分には才能があることを信じて、毎日手を動かしてほしい。

デザイナーに限らず、キャリアがどうあれ、どんな形であれ、ものでもサービスでも「つくる」仕事に携わる方にぜひご一読いただければうれしいです。わけわからんけど元気になったり勇気が湧いたりしますよ。ほんと。■

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