ねえ今日知って驚いたこと

三月の紫陽花は強く香るということ
それもたいそう甘い香り
今日買った、CHANELのガーデニアのよう。

おばあちゃんの家からの帰り道、
両側に色んな植物が植えてある歩道を通る
椿、チューリップ、酔芙蓉等等、春夏は色とりどりの花がとてもきれいな舗装道。

今は三月だから、花はパンジーくらい。

でもいつものこの通りを無心で歩いていると、
急にマスク越しに強い花の香りがした。

匂やかに咲き誇る花をイメージさせる、私の大好きな香り。
（CHANELのガーデニアがこれにあたる！）

周りを見渡してもパンジーしかない。
パンジーに花を近づけても何の匂いもしない。

そしてあることを思い出した。

数日前にも、この歩道で同じ香りに出会ったことを。
そしてその香りの正体は、まだ新芽のような状態の葉をようやく開きかけた、紫陽花だということを。

急いで振り返るとそこにはやはり紫陽花があった！
まだ花を咲く気配はない、だが瑞々しい色をした葉たちに包まれた幾つもの蕾！いやまだ蕾でさえないかもしれない。
ただ暗がりでもわかる若々しい緑色の葉が、これから時間をかけて開かれようとしている。

どうして忘れていたのだろう、この発見を！

紫陽花に花を近づけると
やはりあの強い甘い香りがした。

感動した。
まだ花は咲かないのに、葉っぱだけなのに、
こんなにも華やかな力強い香りがするのか。
もうこんなに早くから君は生きていたのか。（もちろん年中生きているのだけど）
心変わりの象徴とされるその花は、儚くて掴みどころのないイメージがあったけど、
こんなにも生命を感じさせる時間があったのか。

ガーデニアは、
胡蝶蘭の香りに似ていると思ったことがある
胡蝶蘭も、まさしく花の甘い香り！
大好きな大好きな香り。

それに似た香りを今ここで感じられること
それに気づけたことが嬉しい！

ちなみにCHANELのホームページには
「センシュアルな花の蜜のような」と表現されている。
人を惑わせる蜜の香り。まさしくそれだな〜