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未経験エンジニアから転職した太郎が2023年読んだ技術書たち(医者やめ太郎)

自己紹介

医者辞めてベンチャーでAIエンジニアもどきしている太郎です
実務ではAIエンジニアとしてPythonでAIを中心に時々その他(Backend)なども書いてます
今日は2023年の総括&忘備録として、Amazonの履歴を漁りながら読んだ技術書を紹介しようと思います

Python関係

FastAPI

色々あってBackendを書くことになって一番読んだ本です

Backendの多少のお作法はChatGPTになんとかしてもらうとして、Djangoはちょっと触ったことあるもののFastAPIは書いたことないのでとりあえず読み込みました

基本的にはFastAPIの公式ドキュメントがとても丁寧なのでそれを読めば大抵の問題は解決するのですが、環境整備や実際の開発の流れの雰囲気を理解するためにも本当にお世話になりました

自分で言うのもなんですが素人の割にはしっかりめのBackendのコードを実装できたと思います。FastAPIは非常にPythonicで、またPydanticの恩恵もありPythonの一番不安な型ヒントについてもかなり守ってもらえるのがいいですね

AI系

AIエンジニアをしてるとはいえ、正直大学で情報系(AI)の高等教育を受けてる人と比べるとチンカスレベルなので基礎からちゃんと固めようと思って読んでいます

画像生成系は基本的にtorchベースで実装されているのでPyTorchについて基本的なことを知る必要があると感じました。
かなり基礎からしっかり書かれていてめちゃくちゃ良かったです

めちゃくちゃいい本だと思いながら、自分にはちょっとオーバーだと思いました。というか基本的にコードを文章で読むのは無謀なんですよね・・
ちゃんと理解できるようになりたいです

LLMで遊ぼうと思ったらLangChainは避けて通れません。僕はElasticSearchをvector DBとして医療RAGを実装して遊んでいます(あくまで趣味)
LangChainは実装が頻繁に変わるためなかなか本を買うのはためらいましたが、入門に相応しい本でした

しかし後半は実務的である一方、正直謎実装が多い上に汎用性がなさすぎてあまり参考になりませんでした。前半も水増し部分が多く(RAGの実効性も微妙)参考になるのは中盤のライブラリの使い方部分でした

LangCahinが破壊的変更が多い上にまとまった資料がないので参考にはなるもののネットでいい資料があればそれでいいよな・・・という感想です

先程の最短コースでわかるPyTorch&深層学習プログラミングの著者である赤石さんの著書です
これはまだ読み途中です。学部で統計の基礎は学んでるもののベイズ推論についてはもちろんさっぱりなので2024年はしっかりマスターしたいです

これはちょうど今大晦日のお供に読んでる本です
めちゃくちゃいいですね。推薦システムをちょちょっと実装するにはPythonは丁度よいですね。現時点でのベタープラクティスが一お折り見れるのがいいですね。個人的には下記の節とか身も蓋もないことを言ってるのが良かったですね

近年提案された深層学習の推薦システムのほとんどがちゃんとチューニングしたk近傍システムよりも精度が悪かった

Python以外の技術書

GO

これまた最後まで読めていませんが非常に良い本
普段はPythonがメインですがBackendではGoがよく使われることもあり、教養としてのGo言語を勉強してます
イディオマティックということで、実践向きの本であるというのがまたいいですね。非常に参考になるしフィードバック的にPythonのBackendの実装にも生きています

Redis

Redisを実際に使うことはなかったですが技術選定では頻繁に出現すると思います。今も寝る前のお供として枕元においてます笑(普段読んでる技術書に飽きたときの口直しで読んでます)

AWS

辞書的な使い方で見ています。個々のサービスについてはAWS公式か検索がいいのですがザッとこういうの使えなかったっけ?と索引的に調べるのに向いています。特に類似サービスについては図解でしっかり説明してくれるので勘違いが減るのがいいですね。個人的にはGCPも最近ゴリゴリ触っているので(こちらはAWSより公式ドキュメントがある程度整備されていますが)同じような本の最新版があると良いなと思いますね

Flutter

なんとなくフロントもやりたいなと思って教養としてFlutterを触ってみました。意外と業務外でもFlutter関係で相談にのることがあり今個人的に一番熱いですね!(Pythonでアプリ実装はほぼ無理ゲーなので)
Dartの書き心地はあまりいいとは言えませんが、Flutterエコシステムが良いのとCSS的な書き方が意外と今のReactベースのフロントよりも直感的でいいですね

本は正直、内容が飛び飛び過ぎてあまりお薦めはできませんが現状まともなFlutter教科書がないことを考えるとマシな方かもしれません
(Flutterに関しては意外とYouTubeのほうがかなり分かりやすいですね)

マネジメント系

リモートベースの組織は特に読むべきでしょうね
「GitLab Handbook」の解説がメインですが、特に日本人とリモート組織の相性の悪さとして不文律の多さが挙げられると思います。高度化した組織なら皆が分かっているだろう内容をわざわざ確認するのは野暮だという空気が漂うもののそれらを明示的に示すべきだと口酸っぱく書かれています。ただし参考にはなるもののこれをジャパナイズするのは相当難しいだろう・・と読んでて思いましたね

これは同僚の方が教えてくださった本でした
カオスになったプロダクトをマネージャー視点でどうまとめるかということに重点が置かれています
内容については非常に納得感があり良いと思うものの、おそらく著者の門外漢である分野での頓珍漢さ(写真分野でのKodakの例など)が目立ちちょっと信憑性が落ちるのが残念でした

これはマネジメント関係なく皆が読むべきでしょうね
おそらく本の厚みは半分で済むはずですが(同じ内容の繰り返しで水増ししている)かなり納得感のある本で良かったです。マネジメント・マーケティング関係なく楽しめる本です
こういう「女性とは」みたいなのは突っ込みどころ満載なのですが、この本はかなり突っ込みどころが少ないです(女性が書いた本だそうですが、男の解像度が高くて笑いました)

その他

言語の本質

結論としてはゴミ本でした
一部界隈で持ち上げられて読みましたが、哲学書としても2流、人文学の本としても2流
普段こういった本を読まない連中が絶賛しているんだろうなと思いました
もしかしたら「言語の本質」というタイトルが最悪だったのかもしれません。タイトルが「オノマトペとアブダクション推論」ぐらいならまだマシだったかも

ヒトだけが言語を持つわけでない、日本語とオノマトペを特別視しすぎているなど突っ込みどころが多すぎてひどかったです

LLMに台頭されるAIと言語という重要テーマについても無理やり触れてるせいで最悪の解像度でした。Awfulという言葉がピッタリの2023年ワースト本でしたね

エンタメビジネス全史

ざっくりと俯瞰するにはいい本です
すごく元気がもらえます。これからエンタメ系に進むヒトは絶対読んだほうがいいと思います。色々な部分で指標になると思います

番外編

この本はめっちゃ画像も多く・見やすく・テクニックが明文化されていてよかったです
上下揃えることをおすすめです

以上、紅白をみながらこの記事をザザッと書きました!
またなんかいいネタあれば書こうと思います

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