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ついに言っちゃおうと思った話


陽だまりの昼下がり。
ネット依存よろしく、つらつらと料理系のInstagramを見ていた。

数ヶ月前、自分の好きな物を全部詰め込んだカオスなアカウントを、本業と趣味の料理アカウントに分けた。

料理系のフォローはこっちにまとめたせいか、集中してたくさんの人の食に関する発信…からの色々な家族の在り方も感じられた。

そんないつものSNSから、なんとなく温まりつつ…でもまだモヤっと霧のかかっていたテーマにやっと私なりの答えがこぼれ落ちてきた。


なんの事はない。

一般の妊婦さんが作った、旦那さんへの保存食の投稿なのだ。

出産で留守にする間、旦那さんが食べるたくさんの種類のジップロック保存食を並べた写真。

この投稿のコメント欄が荒れているのだ。

いや、多分荒れているのではないかと思ったからコメントを見たのかもしれない。

なぜなら私も、

「え?(꒪Д꒪)」

と、瞬間モヤっとしたのだ。

投稿にも書かれていたが、旦那さんは普段からなんでもできる人だし、「子供みたい」などのコメントは傷つくと。

要は、留守の間に少しでも栄養を取れるようにとの、仲の良い夫婦のささやかな妻の愛だ。

こう言ってはなんだが、並べたジップロックは壮観だが、そんなに手間暇のかかる料理でなく(何様!)、一人分の量くらいは夕飯のついでによけておけば作れる保存食なのだ(いや何様‼︎)

嫌味なほど映える写真でも無い(ごめんよ)

多分、ご本人もこんなに悪意のある指摘を受けるとは思っていなかったのではないだろうか?

これに対して、妊婦がみんなこうだと思われたら困るなどの、だいぶピントのズレたコメントは置いといて、やはり旦那さんの酷評などに展開していく。

ここで私も考えた。
なぜ、ハッと違和感を、人によっては嫌悪を感じるのだろうかと。

そこでやっと長年温めてきたテーマの霧が晴れた。

ついに女性達の本当の自立が始まったのだ!


と。


以前は当たり前であった光景かもしれない。尚且つ、よく出来た嫁さんだと褒められていたかもしれない。

人は褒められたい生き物だから、褒められるであろう行動に傾く。

けれど、ついに集合意識的に

「褒められなくてもいい!夫からの精神的な自立がしたい」


という層が逆転したのではないか?

ここでは精神的な自立というのがポイント。

ここが確立して初めて、産み育てる性を持つ女性の経済的な自立への体制が整ってくると思っている。
産前産後の保証では、経済的(自己実現)な自立は無理な事にもっと声をあげてもいい(田嶋陽子先生みたい笑)

時代は縄文時代に回帰している。
家族の構成も、女性性が主体の横のつながり(シェア)が当たり前になって来る(そう望む)

そこには、世帯主のプライドやどう見られるだろうという他人軸は不要。

夫婦二人きりで頑張るのではなく、地域、コミュニティで生きる時代がついに来たのだと。

来たぞ!来たぞ!

スマホ画面を一点見つめ、新しい時代の幕開けをしばし未来から覗くような、ワクワクと時空旅行した午後だった。

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