「iLifeやFruits ZipperはTikTokで成功した」は本当か?
iLifeが幕張メッセワンマンを決めたり、Fruits Zipperが年末にレコ大最優秀新人賞をとったことで、オタクたちの間では「今の地下アイドルはTikTokをやるべきダー」という論調が強まってきています。
この2組は去年TikTok上でバズっており、楽曲がたくさん使われたからそれでグループを知ったという人も多いでしょう。
たしかにパッと見の印象でいうと、「TikTokでバズったから成功した」ように見えますね。
しかしよく考えてみてください。あなたが推してる地下アイドルが2024年TikTokで大バズりしたからといって、幕張メッセでワンマンをやれたり、レコ大にノミネートされることがあるでしょうか?
可能性が0とは言いませんが、冷静に考えてみると「ぐぬぬ…たしかに無理かな…」と思いませんか?
実はこれ因果が逆で、上の2組は元々成功するに値する実力があった、その上でたまたまTikTokの戦略が分かりやすく当たったのではないでしょうか。
人間は、ある事象の原因がわからないと気持ち悪く感じる生き物であり、たまたま上の2組の共通点がTikTokだったから「TikTokをやるべきダー」という結論に飛びつきたくなっただけなのではないかと思ってます。
たったサンプル2で「地下アイドルの成功に必要なのはTikTokである」と結論づけてしまうのは、いささか早計かなと。仕事でこれやったら怒られますよね。
もちろん今の音楽ムーブメントはTikTok発が多いのも事実であり、TikTokを軽視しろということではないですが、2組の成功には事務所のパワーや、運営のプロデュース能力、メンバーの質、楽曲のパワーなど様々な要因があり、TikTokはあくまで一つの要素にすぎません。
なのでオタクの「TikTok期待論」は、そこまで真に受けなくていいかなと思います。
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