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笑う門には

お笑いグランプリのM-1を敗者復活戦から全部観た。
本戦より敗者復活戦の方がおもしろかった気がするのは私だけ?!

しかし、お笑い芸人の人はすごいなぁ。
審査員のコメントも……はあ〜、こうやって観てるんだあ、なんてみんな頭がいい人たちなんだろう!心から尊敬する。人前でバカになれるだけですごいと思う。

敗者復活戦のトムブラウンの漫才がおもしろくて、あの狂った世界観と、言葉すらない擬音と動きの繰り返しは中毒性があり、見ずにはいられない。小学生のときギャグ漫画が大好きだったことを思い出した。
人の潜在意識に働きかけて忘れていた記憶を呼び起こすなんて!笑 忘れていた自分を思い出せるなんて。

パット・メセニーを聴いていた若い頃、心地よく聴きながらもどこかずっとあった「邪道だ」という思い。スタンダードのジャズではない、ジャンルを超えた音楽だからだ。
いまいちど色々聴き直していて、その考えは吹き飛んだ。
彼の世界観、音楽……それらはほんとうに自己の深い部分からやってきているものだ。聴けばわかる。既存のジャンルはどうでもいいのだ。純粋に彼は彼の音楽を追求しているだけ。

一体、そのインスピレーションの源泉はどこから?私はインタビューしたい!音楽人生、たくさんの誘惑、転落への可能性は山ほどあるはずなのに、年数を経てさらに質を高めて、というか深い深い部分へ到達しているのは本当にすごい。
来月、生で聴けると思うと……震えるほどだ。今から楽しみで仕方ない。

共通のものというのがますます深いところに行っちゃって、そこまでなかなか到達できない。そこで、自己の深さの奥にある普遍性に到達する以前、つまり自我の段階で言葉をすくい上げていると言えばいいのかな。本当の自己ではなくて、一種の個別性の段階で自分の意識下の言葉をすくい上げてくるから、何か詩人一人一人が難解なことを書いて、お互いに孤立しているような状態になっているという感触があるんです。

「魂にメスはいらない   ユング心理学講義」
河合隼雄 谷川俊太郎 共著


お笑いを見ていても思った。
漫才とはこういうもの、という私たちの思い込みを解き放つような人たちは光る。毎年観ていないけど、M-1の敗者復活戦ってあんなにレベル高いの?!
爆笑をさらうとは、どこか人の普遍に触れることなのだろう。その境地に達する人はどんな気持ちだろうか。

自我というものが時代の社会的な条件で管理されてがんじがらめになっているからこそ、われわれは奥へ奥へ、自己へ自己へ行こうとするんだけれども、なかなか本当に解き放たれた広さを持つ自己には行けないまま中途半端なところへ出てきちゃって、結局またもとのもくあみになるということを繰り返している。いわゆる前衛小説とか前衛的な詩とか、前衛的な音楽、舞踏、絵画、すべて似たようなことが言えるような気がするんです。

「魂にメスはいらない   ユング心理学講義」
河合隼雄 谷川俊太郎 共著


私も上っ面な言葉でなく、深い部分から汲み上げたものを書きたい!


M-1のおかげで、たくさん笑って、家が明るくなった気がした笑!ほんとに笑いはいいですね。
2024年も遊んで、笑って、福を呼び込みましょう!✨



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