目標よりも習慣が人生を創る
組織で長らく働いていると、
社員からたびたび聞かれることがある。
「どうすればマネージャーになれるのですか。」
「3年後、この組織はどうなるのですか。」
この有益な答えのひとつとして、経営から人事を見てきた高橋 俊介 氏( 慶応義塾大学 SFC研究所上席所員)のコメントは興味深い。
キャリアは、習慣がつくるのであり、正しい道に行くんだと信じて登って行けば必ずどこかでパっと開けてきてくる。変化で先の読めない時代には目標を逆算せず、まずは目の前のことをしっかりやり、よい習慣を継続することだという。ここじゃないのであれば、また方向を修正して今度はこそは正しい道だと信じて登って行くということだ、そう思って、日々いい仕事をすることだ、と語る。
確かに「まじめで優しいけど損な性格だよね」と、周りから言われていた人が、最終的に人から信頼され、大きな仕事を任されることがある。
目先だけの利益で人生を考えず、長期視点で考えるほうが、先の見えない時代の複雑な連立方程式を解きやすく、また利益調整がしやすいともいえる。
日本のことわざにある「損して得取れ」。
日本以外に目線をうつすと、ウィリアム・ジェームズ(William James/1842年1月11日-1910年8月26日_アメリカを代表する哲学者・心理学者の一人)の言葉が思い出される。
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
物事の真理をついた言葉はこうして言い伝えられていく、残っていく。
言葉の力のすごさ。大切に使っていきたいと、改めて感じている。
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