ペルーでの日々の記録

「今」を楽しむ余裕

任地85日目。水曜日。

今日は午前中に前に急に私の所在を知ってアポイントを取ってきた組織の集いに参加して午後はクロスロードを読んだり上司と話したり観光資源について調べたりしていました。

クロスロードとは、JICAが発行している協力隊員の体験談が載った冊子のこと。先輩隊員の活動などが載っていて、参考にしています。ペルーの同期からも、活動が思うようにいかない間にクロスロードとか他の書類とか読んで引き出しは作っとくといいよねって話をしていて、ストックとして参考になるものを読んでいます。(青年海外協力隊のことを知らない人にこそ読んでほしい冊子です)

たまたま連絡を取ろうと思っていたアフリカ隊員から連絡が入って近況報告を。彼女が「今日は足湯をして癒されたよ~」というのでその言葉に私も癒されました。

足湯かあ、私もしてみようかな、、。

水シャワー生活をしているとお湯に触れる機会は食後の珈琲タイムのみ。確かにバケツにお湯はるくらいだったら沸かして水足せばすぐ足湯つくれるし、いいかも(*'▽')

その言葉に、彼女はそこにある生活に馴染んで楽しんでいるようにみえました。いいなーゆっくりした時間を楽しんでる。すごく豊かだよなあって。

私も、協力隊に来る前はそういうゆっくりした時間、みたいなの存分にたのしもーって思っていたんです。

でも実際過ごす環境が思っていたのとは違って。

コミュニティ開発隊員のイメージって、水とかはないけれどアクセスも悪い村だけれど、となりの家は少し離れていて家はぼろいけど広くてキッチンはキッチンじゃないけどコンロはあって、金銭よりも物々交換の取引で、みんな時間は守らないけれどその分時間はゆっくり進んでいて、っていうイメージ。ゆっくーりって感じ。

なにが実際違うかというと、住居スペースは5畳一間でせまくてキッチンもなくて、まあまあ何かと揃う町で隣町へのアクセスはよくて、隣町にはイオンモール並みの商業施設もあって、中途半端に都市に近いからみんな「遊び」を知ってて、時間は守らないけれど結構早く時間が進んでいる。なんか結構早いんです。。待たせるのに待たないからかなあ、。話止まらないのに人の話聞かないからかなあ、わかんないけど。笑

その時間の速さについていけていないところも正直あって、本質は進んでいないのに形だけ進めようとするから、中身を大事にしてきた自分は後れをとっちゃうというか、、。


開発をされていない「村」にいく

というイメージから

小さいころから新しいものやきらきらしたものや商業施設、「物」「お金」などの文明の影響を存分に受けている場所

に来たって感じ。


私の任地は文明の影響は存分に受けているのに生活が追い付いていない、そんな感じ。だからそのギャップのどちらがこの町の本当なのかよくわからなくて、自分でもいまだにこの町が良く見えない。

一見何も問題はなさそうなのに、知れば知るほど根深い問題もある。ありそう。

でも気付かなければ気付かないで2年過ごせるくらいうわべで過ごせる。うわべで過ごせるくらい近くにはいろんなものもあるし、そもそも配属先もそこまで根深く掘ってもいない。

問題と思っていても実際に解決しようという気になっている人はほとんどいないようだ。

それくらいギャップがある。

そう、私が住むのは世界中を探せばどこにでもある町なのだ。見過ごせば見過ごせるくらい表にはなにも見えてこない町なのだ。

この町の人の温度感についていくと「ない」ものばかりが見えてくる。

文明に目を向けて背伸びしている状態だからこれもない、あれもないって感じ。開発のスピードについていけていない感じ。

でも一回この町の人の温度感を忘れてみようかなって思う。私が見えているこの町の人の温度感も本当はずれているかもしれないし。

目に見えるものは文明化された町、開発された町。でも本質はそうじゃない。そこに目を向ければ、私も足湯~って楽しめるのかなって思った。

もっとこの町に目を向けて、「今」を楽しむ余裕をもとう。

なんか婉曲しすぎてはなしこんがらがっちゃった、、私が言いたいこと、理解できますか、、?笑

つまり、見た目は何も不自由ない町だけれど実際はまだまだ発展もしていない町なのでその発展していない部分に目を向けて、実際に回っている「ゆっくり」した時間を見つければ、ゆっく~りとした時間を過ごせるのかな。ってそういうお話でした。

「今」を楽しむ余裕を、もちたいです私も。

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