ペルーでの日々の記録

日本と違うもの

任地119日目。火曜日。

今日は1日オフィス。クロノグラマというペルーでは共通語?らしい自分の授業スケジュールと、授業の内容を示した資料を作成していた。

9月にフェリアに行くのでその資料の準備等も少ししていた。JICAは手続きの資料がとても多くてちょっとした出張や届け出の資料を作成するのもかなりの手間がいるのだ。

昨日は日本と同じものについて書いたので今日は違うものについて。

正直、日本と違うものなんてありすぎて書いても書いてもしょうがないなって思っていたのだけれど、なにせ慣れない習慣などもあるので、5か月経つ今でもまだ違うなと感じるものについて。

特に感じる日本との違い。それは挨拶と言葉の交わし方。そしてダンス。

日本との違い:挨拶

日本の挨拶は海外の人が見たらえ、それだけ?!となるくらい簡素に見えるだろう。

やっほー!

おーお疲れ!

元気?

(合流した瞬間に)よし、いくか。

(丁寧な時は、ちょっとお辞儀しながら)お疲れ様です。


触れない。全然触れない。

握手もそうそうしないし、ハグもほとんどない。数メートルの距離を取って合流したら出発する。

ペルーの人が見たら異様だろう。え、相手のこと嫌いなの??ってなりそう。


ペルーの挨拶は前にも書いたのだけれど、

男性同士は握手。

女性と男性、女性と女性の場合は握手かほっぺにキス(またはほっぺのキス)。

私は5か月経った今でも、この挨拶が正直苦手。笑

女性同士はなんてことない。ほっぺを合わせるときにチュッてやらなきゃいけないのだけれど、それも慣れた。むしろ全然何も気にせず挨拶できる。

でも対男性になったとき(みんながみんなではないけれど)、未だに「あ、挨拶しなきゃ、、」と思ってしまう。慣れない。笑


日本との違い:言葉の交わし方

男性から女性に対してかわいいねとか綺麗だねとか。そういうのって日本ではあんまり聞かなかった。もちろんカップルは別として。

でもこの町ではそれが普通。

きれいだね。

今日も美しかったよ。

なんてかわいいんだ!

ずっと君を見ていたい。


日本人女性はきっと誰でも言われるこの言葉たちがやっぱりどうしても耳になじまない。

文化や習慣だし、そういうものなのだろうけれど、自分が育ったのが日本だったし、日本での生活ではそのように言われることがほとんどなかったので、はいはいうんうんそうだねーありがとーくらいに流しつつ、心のどこかでちょっとした拒否反応が出てしまう。

そんなとき、自分はもう少し距離を取ってくれる人間関係が好きなのかもと思ったりするのだ。


日本との違い:ダンスの文化

日本にいて育って、踊るといったら保育園のお遊戯会とか、夏祭りの盆踊りとかそのくらいだった。

趣味でやっていたフラメンコや高校の時のウォーターボーイズ&ガールズでのショーなどで踊ることはあったが、これは文化ではなく自分が選択した結果のダンスである。

でもペルーは2歳からもう踊っている。踊りまくっている。

腰をくねらせてお尻や足の体幹を使って踊るその様子は一朝一夕で培ったものではない。ディスコも一つの文化である。

自己紹介をしたあとの3つ目くらいの質問には必ず、踊るの好き?と聞かれる。

ダンスの文化なのだ。

そして5か月経った今でもやはりまだ抵抗感がある。

実際のところ、抵抗感は最初はなかったのだが、男性とペアで踊ることが続いたときにあ、、無理だ。。となった。

人間、そう簡単に文化に馴染むことはできないのだと思った。

つまり何が違うのか

なにもペルーの挨拶やダンス、言葉の交わし方を嫌って否定したいのでは全然ない。それは大きな誤解。凄く素敵な文化だと思うし、尊重したい。

私が引っかかってしまうのは、根本的な男女の距離感の違いによるものなんだなと思う。

日本にいてそんなこと感じたことがなかった。

全てが当たり前だった。嫌いとか好きとかそういう概念もなかった。普通に接して普通に会話をする。でもそれがペルーでは引っかかる。

反対に、日本ではだめだった習慣がペルーでは好きだわーというのもたくさんある。

だからこうやって2つの国を渡り歩くと自分はどういう習慣を持っていてどういう文化圏で育って、何を尊重していて人とどういう距離感でどんな角度で物事を見ているのか。というのがわかる。

それはとても貴重な経験だなと思う。

これからもペルーの文化は尊重していくし日本とペルーの違いも興味深く観察していこうと思う。

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