ペルーでの日々の記録

警備体制ばっちりな任地

任地27日目。今日から一週間が開始。

強盗やひったくり、スリがおおいリマとはうって変わり、任地は比較的穏やかな町です。


ですが、やはり油断は禁物。泥棒やひったくりはあるみたいだしクスリをやっている人も出没するので気を付けよとのこと。

ところで町を歩いていると、警備員や警察のかげもちらほら。

夕暮れ時の観光名所で保護

この前、隣町から先輩隊員が来てくれ、ちょっと坂を上ったところにあるモニュメントをみたい!ということで3人で行くことに。一応観光名所なのですが、夕方ごろ訪れたら市役所の警備の方が。

『ここはこの時間以降危険になるから、安全な場所まで連れて行くよ。ついてきて。』

と警備員さんの車に連れていかれ保護されました。

保護されるなんて初めてだし、そこは私の家からも近い場所だったのでびっくり。特に日本人だから目を付けて注意してくれたのだと思うのですが

『危ないから早くどっかいけ』ではなく護送してくれたのはとても優しいなというのと、ご迷惑かけてすみません。という感じ。

フォロー体制に感謝です。

銀行帰りに追いかけて声かけてくれた警察

これは今日の出来事。銀行でドルをソルに変えなければいけず、仕事帰りに銀行で買えて帰ることに。

銀行のところには警察が数名立っていて目を光らせていました。

そして私が帰り道歩いていると2人乗りのバイクの警察が近くに来て話しかけられ

『これからどこいくの?上の方は危ないよ?

と声をかけてくれました。家の位置を説明し、そのほうにはいかないから大丈夫です。気を付けます。というと

『銀行から帰ってお金持っていると思われているから、本当に気を付けてね。』と一言。

その言葉で、え、もしかして私が銀行使ったとき入り口に立っていた人?追いかけてきてくれたのか、、とびっくり。

多分見慣れない日本人が銀行を利用して歩きで去っていくのを見て危険地帯に近寄らないよう、また銀行帰りは目つけられやすいことを伝えるため、様子を見に追いかけて声をかけてくれたんだと思います。

優しい、そのフォロー体制にびっくりしました。

安全3原則の遵守

とはいえ自分の身は自分で守るが大原則。

ここで改めて訓練所でも学んだ「安全3原則の遵守」をおさらいしてみましょう!!

①「目立たない」

これは顔の色が違うため否が応でも目立ってはしまいますが、わりとぼろめの服を持ってきたので70点!

②「行動を予知されない」

よく「行動のパターン化」を防ごう(出勤時間や退勤時間をずらしたり、行き帰りの道をランダムにして行動を予知されないようにしよう)といわれています。

私も退勤後はフィールドワークをしたり思うがままにぶらぶらしたり、

出勤はルーズな性格により朝の時間がいつもまちまち、道も気分でまちまち。

犯人よりも誰よりも自分が自分の行動を予知していないので、これは90点!!

③「用心を怠らない」

用心はしているつもりですが、やはりしてもしすぎないのが用心。銀行帰りは歩いて帰ったのですが、10分とは言えバイクタクシーに乗ったりしたほうが良かったのかなーと思ったり。

銀行帰りも時々後ろを向いてストーカーされていないか注意したり人気の多い道を選んであるいていたのでまあ75点くらい!

地域ネットワークで安全な環境づくり

この町は人の関係がとても近い。最近もカウンターパートとホストファミリーが遠い親戚なことが分かり(遠い親戚らしいけど日本の感覚だと普通に親戚)、みんな家族じゃん!!という感じ。

結構みんな家族であったり友達であったり、とても関係が近いのです。

その上歩いていると、「¡Hola!」と話しかけられたり。知らない人でも声を掛け合います。

だからみんなに見守ってもらえるように、いざとなったら助けてもらえるように、みんなとの日ごろからの関係作りも大切だなあと思います。

以前ある方が「地域に愛されている人はテロ集団も殺せない。愛されている人を殺したら憎まれて敵が増えるからだ。」と言っていました。

自分が命を狙われたとき、近くにいるのは警察でも恋人でもJICAスタッフでもない。自分自身と、地域のみんな。そのために仲良くするわけではもちろんないけれど、自分の身は自分で守る。その要素に、地域の人との関係作りも入ってくるのかなと思います。

地域ネットワークで安全な環境づくり。

活動も生活も安全も、みんなに見守ってもらえるよう関係作りをしていきたいなあと思います。

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