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心の扱いに困ったときに心がけていること

れんこんnote 027

 皆さんは、心の扱いに困ったことがありませんか。
 私は、ひどく困るときがまれに、ちょっと困るときはたびたびあります。
 心の扱いに困ったとき、皆さんはどう対処していますか?

 私は、ちょっと困る程度なら、いちいち構っていられないので、ネグレクト(育児放棄という虐待)にならないように気をつけながら、放っておくことにしています。
 大抵は、少し放っておくと、いつの間にか心の機嫌が直っています。
 でも、なかなか機嫌が良くならないときがありますし、放っておく余裕がなくてすぐに機嫌を直してもらいたいときもあります。
 そうしたときは、次の3つの方法を試してみることにしています。

心の機嫌を良くするための3つの方法

 心の扱いに困ったときに心がけていることは、大きく3つあります。

 1つ目は、心の動きを意識して止めることです。
 2つ目は、体の動きを意識して変えることです。
 3つ目は、環境を意識して整えることです。

心の動きを意識して止める方法

 1つ目の心の動きを意識して止めることですが、心の扱いに困っているのですから、心の動きを止めようとしても、なかなかコントロールはできません。
 でも、心に暴走されたらとても困るので、次のことだけは、心に止めてもらっています。

 それは、「落ち込んでいるときには、判断することを中断する」ことです。
 ずっと判断することを止めるのではなく、一時的に判断を中断し、保留してもらうのです。
 ですから、心に「いつまで判断を保留できますか?」と尋ねます。そうして、「いついつまでならば、判断を保留することができる」という答えを引き出し、その時点まで判断を中断してもらいます。

 実は、「~しない」ことは、「~する」こと以上に大事だと感じています。

困ったときには、何をしないかが大事

 困ったとき、何とかして解決しようとか、脱出しようとしてしまいます。
 しかし、何かをすることよりも、何かをしないことの方が大事なのです。

 「八観・六験」という人物を観察する方法があります。中国古典「呂氏春秋」に書かれている人物を見極めるための方法だそうです。
 その中に、

「賤なれば其の為さざる所を観る」(落ちぶれた時、何を為さないかを観察する)

という一文があります。
 この一文がとても心に残っていて、「何をしないかが、大事なんだ」と思うようになりました。

 落ちぶれたときや困ったとき、何かをしようと頑張る前に、何をしないかを考えることが大事だと、私は思っています。
 「何をしないか」の1つが、「落ち込んでいるときには、判断することを保留する」ことなのです。

体の動きを意識して変える方法

 2つ目は、体の動きを変えることです。

 どんな体の動きを変えるかというと、無意識で動いている体の動きのうちで、意識的に変えることのできる体の動きを変えるのです。

 具体的には、まず、呼吸です。
 私たちは、普段、意識することなく呼吸をしています。
 落ち込んだときとか失敗したときなどは、無意識に呼吸が浅くなっています。
 その呼吸を、意識して、深呼吸にするのです。
 そうすると、気持ちが落ち着き、冷静になることができます。

 次には、顔を上げることです。
 落ち込むと、自然に目線が下がり、顔が下を向きます。
 顔を上げ、目線を上に上げると、どういうわけか、「やるぞ」「負けるもんか」という気持ちが湧いてきます。

 大股で、胸を張り、手を振って歩くと、明るく元気な気持ちになってきます。
 話し方も、意識して、はっきりした口調で少しゆっくりと話すと、心に落ち着きが出てきます。

 以前に「体が主役で、心は脇役」という話をしましたが、心は体に従属しているようです。
 体の動きを変えると、心の動きが変化します。
 体の動きを明るく元気にすると、心も明るく元気になるようです。

環境を意識して整える方法

 3つ目は、心や体の環境を意識して変えることです。

 例えば、いつも過ごしている部屋をきちんと整頓し、ていねいに清掃して、きれいにするのです。
 そうすると、すがすがしい気持ちになるだけでなく、仕事や勉強がはかどります。

 子どもの学力を向上させたいのなら、リビングや子供部屋などをいつも整理整頓し、掃除を欠かさないことです。
 そうすると、次第にお子さんは自分から学ぶようになります。

 生活のリズムを整え、規則正しい生活をすることも大事です。
 早寝早起きで、十分に睡眠をとり、三度の食事を毎日同じ時間に済ませます。
 朝日を浴びて、散歩することも効果があるようです。
 学校から帰ってきたら、毎日、同じ時間に同じ場所に座って本やノートを広げる習慣を身につけたら、学習することが当たり前になります。

 部屋が汚くても、雑然としていても、やる気さえあれば、環境なんて克服できると言う人がいますが、どんなに意志が強くても、無意識は学習する場所ではないと判断し、やる気を低減させます。

 やる気が先ではなく、体による行動が先で、心のやる気は後からついてくるのが、人間の心身の有り様なのです。

3つの方法で解決しないとき

 以上の3つの方法を試しても、上手くいかないときもあります。
 そうしたときは、どうしたら良いでしょうか。

 まずは、上記の3つの方法のバリエーションを考え、工夫していろいろと取り組んでみることです。
 いろいろ試しても、どうしても解決できないときには、4つ目の方法で行くことにします。
 4つ目の方法については、機会を見てお話ししましょう。

追伸

 心は主役ではなく、脇役なんだという意識が大事だと、私は思っています。

 心や頭が決め、体は心や頭の指示に従うものと思っているから、心の扱いに困ってしまうのではないかと、私は考えています。
 「主役は体で、心は脇役」と考えて、体の動きを大事にしていると、心に振り回されずに済むような気がしています。

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