始まる前は、「何とかなる」と気を楽にします
れんこんnote 032
始まる前は、「何とかなる」と思うことにしています。
上級学校へ入学したり、新たな部署に異動したり、新規事業の担当となったりしたとき、不安で押しつぶされそうになります。
そんなとき、「何とかなるさ」と気持ちを楽にすることを心がけています。
準備しておくべきことを準備したら、不安になったり、心配したりしても仕方ありません。
実際、何とかなりますから、気を楽にして、新たな世界に飛び込むことを楽しもうと思っています。
でも、高校生の頃までは、「何とかなるさ」とは思えませんでした。
「何とかなるさ」と思えない
高校時代、不安な気持ちを消し去ろうと、懸命に言葉探しをしていました。
「案ずるより 産むが易し」
「失敗は 成功のもと」
「やらずに後悔するよりも やって後悔する方が良い」
「下手の考え 休むに似たり」
「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」
などの言葉を探し出し、不安な気持ちを抑えようとしました。
昔の人や多くの人がそう言っているのですから、心配することはない、大丈夫だと自分に言い聞かせました。
多くの人が自分と同じように不安になり、不安に打ち勝ってきたと考えて「案ずるより 産むが易し」「案ずるより 産むが易し」…と何度も唱えていると、少し気が楽になりました。
しかし、長続きはしません。1時間も経つと、また不安になったり、心配になったりしました。
そんな私が、いつから「何とかなるさ」と思えるようになったのでしょうか。
「何とかなるさ」と思えるようになるまで
私が「何とかなるさ」と思えるようになった理由は2つあると考えています。
1つは、経験を積んだことです。
もう1つは、強くなれたことです。
1つ目の「経験を積んだ」についてお話ししましょう。
中学校や高校に入学し、活動を始めたら、いろいろありましたが、なるようになりました。
教師となって、生徒たちを前にして授業をしたり、部活動の顧問として指導したり、クラス担任として頑張ったりするうちに、嫌なこともありましたが、いつしか夢中になって楽しんでいました。
別の学校に異動しても、教育委員会事務局で未知の仕事を担当しても、それなりに苦労しましたが、何とかなりました。
そうした経験を積んでいるうちに、「何とかなるさ」と思えるようになったのです。
教育長や学長も経験しましたが、はたから見ている人たちがどう思ったかはわかりませんが、自分自身では何とかなったと思っています。
少なくとも無事に任期満了を迎えましたから。
ですから、今、「何とかなる」と思えないでいる方々に伝えたいと思います。
経験を積むうちに、誰でも「何とかなる」と思えるようになります。
心配しなくても大丈夫です。何とかなります。
もう1つの「強くなれた」についてお話します。
人は、自分一人だけではなかなか強くなれません。
守りたい人がいたり、寄り添ってくれる人がいたり、励ましてくれる人がいたりすると、強くなれます。
私が強くなれた一番の要因は、妻の存在です。
彼女との暮らしを守るためにも、彼女を支えるためにも、彼女に弱い姿は見せられないと、強くなれました。
中高生でも、好きな人ができると強くなれるのではないでしょうか。
女性も、好きな人や子どもができたら、とても強くなるように見えます。
強くなるには、他の要因もあります。
それは、力をつけること、できるようになることです。
実力をつければ、自信がついてきますので、強くなっていきます。
自信がついてくれば、「何とかなる」と思えるようになってきます。
「何とかなるさ」と思えるようになるために
10代の自分に、次のようなアドバイスをしようと思います。
1つ目は、学校の勉強も、習い事も、好きで始めた部活動も、もっともっとできるようになりなさい、どんどん実力をつけなさい、ということです。
できるようになり、実力がつけば、世界が広がってきますし、もっと面白くなります。
同時に、自分に自信が持てるようになります。
2つ目は、深く付き合える友人を一人持ちなさい、ということです。
いきなり親友になれるものではありませんから、少しずつ付き合いを深めて親友になればよいのです。
親友を一人持つことができたら、人生に深みと広がりが出てきます。
3つ目は、好奇心を発揮していろんなことに挑戦しなさい、ということです。
不安があっても、好奇心をフル稼働して新しい世界に飛び込んでしまいましょう。
世界は愉快なものに満ち溢れています。それらをできるだけ味わってみましょう。
追伸
10代の自分へのアドバスって、70代の自分へのアドバイスと言っても良さそうですね。
もっと実力をつけましょう。
新しい友人を作りましょう。
好奇心を発揮していろんなことに挑戦しましょう。
70代は人生の中で一番おもしろいときなのですから、「何とかなるさ」と一歩前に踏み出すことにしましょうか。
追々伸
始まる前に「何とかなる」と思うのは、実は、危険なことでもあります。
安易に「何とかなる」と思ってはなりません。
事前によく考えて、どうしても何とかなりそうにないと判断したときには、始める前に「やらない決断をする」ことが大事です。
その話をすることを忘れていました。
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