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人間の一生で一番おもしろいのは、70代

れんこんnote 028


 先日、ふと思い立ち、森信三著「人生二度なし」を読み返しました。
 この本の最後に、「人間の一生」と題する文章があります。
 その最後に、ドキッとする一文がありましたので、ご紹介します。

人間の一生

 「人間の一生」という文章を要約すると、次のようになります。

 職業に貴賤はない

 どうせやるなら覚悟を決めて10年やる
 すると、30までにひと仕事できる

 それから10年本気でやる
 すると、40までに頭角を現す

 また10年頑張る
 すると、50までには群をぬく

 「これからが仕上げだ」と、新しい気持ちで10年頑張る
 すると、60ともなれば、相当に実を結ぶ

 楽隠居したくなるが、それから10年頑張る
 すると、70の祝いを盛んにやってもらえる

 それからまた、10年頑張る
 すると、この10年が一生で一番おもしろい

実際に70歳になってみると

 先日、私は70歳の誕生日を迎えました。
 私の70歳までの人生は、森先生がおっしゃったことと同じような道程で推移してきました。
 70歳のお祝いも家族にやってもらいました。サプライズがあり、いつもの誕生日より盛大でした。
 一区切りになったという気がします。

 そんなときに、上記の「人間の一生」に出会いました。以前にも読んだはずなのに、そのときは出会いませんでした。

 「人間の一生」に仰天しました。
 97歳の高齢まで生きた森信三先生の言葉です。
 その森先生が、70からの10年が一生で一番おもしろいとおっしゃるのです。
 信じないわけにはいきません。

 楽隠居しようと思っていましたので、困ってしまいました。
 どうしましょうか。

 それはもう、森先生がおっしゃるのですから、もう10年頑張るしかありません。

70歳以降の人生設計

 私は、人生設計を立てて実行するタイプではありません。
 そのときそのときを精一杯頑張るなかで、さまざまな出会いがあり、導かれるようにして、新たな職に挑戦し続けてきました。

 ですから、70歳以降も人生設計を立てるつもりはありません。

 現在の職も、遠からず引退することになると覚悟しています。70歳を超えて勤務し続けた人はいなかったようですから。
 70歳になると、新たな職に導いてくれる方が現れるとは、さすがに思えません。

 では、70歳以降の人生をどう生きて行きましょうか。
 やはり、これまで通りに、そのときそのときを精一杯頑張るだけです。

 ただ、新たな出会いを求めていくことにします。
 この「れんこんnote」もその一つです。
 「れんこんnote」を通じて、新たな出会いが生まれるかもしれません。

 「れんこんnote」に限らず、新たな世界へ飛び込むことを続けていこうと思います。
 これまでずっと新たな世界へ飛び込み続けてきましたので、70歳になっても、新たな世界へ飛び込む勇気を忘れないようにしようと思います。
 そうすれば、森先生がおっしゃる通り、70代が人生で一番おもしろくなるのかもしれません。

追伸

 70歳になり、さすがに体力の衰えを実感するようになりました。
 しかし、気力は衰えないようにしようと思います。

 先月、二度も風邪を引いて発熱し、それぞれ数日間、寝込みました。
 病状が回復したので出勤して、大股で足早に歩いたり、階段を一段飛ばしで登ったりしたら、足やお尻が筋肉痛になりました。
 気力を失って寝込んだり、歩かなくなったりしたら、あっという間に歩けなくなると確信しました。
 強い危機感を覚えました。

 気力を振るって、顔を上げ、手を振り、大股で足早に歩くことにします。階段は一段飛ばしで、颯爽と上っていくことにします。昼の30分程度の散歩も再開します。ラジオ体操も復活させます。

 エントロピー減少に抗う気力を失ってなるものか。負けるもんか。
 いのちが尽きる日まで、思い切りいのちを燃やし続けて、生きていきます。

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