【エッセイ】ありふれた小さな恋の物語

あなたのことばかり考えている。
考えても考えても尽きることもなく、あなたのことを想ってしまう。
答えの出ない、答え合わせの出来ないそんな想い。
わたしは、ただあなたと2人きり、この先続いていく道を歩いていきたい。

風がほほをなでる。まるであなたのやさしい手のひらのように。
体中があなた色で染っていく。

伝えたいこの想い、そんな気持ち、一人抱きしめる。
何度も、何度でもくり返す波のように、切ない言葉だけが私を駆け巡る。

わたしだけの小さな恋の物語。まっ白なページに笑顔のあなたが欲しい

もし、会わないでいられるのなら、いっそ気楽な恋だ。
目を覚ます。新しい朝がくるたびに、ため息をつく。あなたとの夢が終わってしまうから。


空にはわたしの想いを包み込んでくれるような、
そんな月灯りが、優しくほほを照らしている。どこかであなたも見ているでしょうか。

この夜空の下、わたしは、あなたを想っている。

(了)

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