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何度でも何度でも立ち上がり呼ぶよ

過去を語る時に臆病になってはならない。

それは記憶の改ざんを防ぐため。記憶は変えてはいけない。変わっていった記憶は後悔や反省に繋がらないからである。

だが、正しい記憶を持っていて、嘘偽りなくその時の失敗や苦難、成功や喜びを語ることができても、人は学ばない。

快楽や自身の欲望やささやかな希に全てを振り回され、学習した事を無にされてしまう。

ならばありのままに語り、ありのままに受け入れ、再び同じ間違いを繰り返していく事をあえて望もう。


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イク子と星矢さん

〜この宮の出口はどこに〜


星矢さんと出会ったのは今の編集部に配属されてすぐ、経済特集の取材だった。まだ肌寒い風が残る四月上旬。あたりはもうどっぷりと暗く、気温は更にぐっと下がっていた。渋谷駅に隣接しているホテルの喫茶フロア。待ち合わせ時間に少し遅れて彼は現れた。

「星矢です。お待たせしてすみません。電車でここまで来たのですが、なかなか駅に入っていかなくて。お客様同士のトラブルのためってアナウンスが流れてたので、たぶん痴漢ですね。嫌ですね。困りましたよ」

「アーンアーン編集部のイク田と申します。メールやお電話ではありがとうございました。とんでもないです、それは災難でしたね。こちらこそ貴重なお時間をありがとうございます」

星矢さんは、ピンストライプのスーツに白いシャツ、レジメンタル柄のネクタイに、さりげなく高級そうなネクタイピンとブラウンのシューズ。時計は自動巻である事はわかるのだが、よく見えなかったのでブランドまでは分からない。清潔感と高級感が組み合わさったビジネスコーディネート。

ボイスレコーダーをまわして、インタビューを録る。特集内容は女性誌ならではの、[経済人に学ぶ女性観]ひと通りのインタビューを終えた後、簡単な写真を撮影する。星矢さんの希望で、あまりしっかりした写真にせず、あくまで喫茶店でお茶してる時に少し撮りましたとなるような気取らない写真でお願いしたいとの事だった。

取材を終えたのが21時前、カメラマンと私と3人で少し談笑してお店を出たのが21時半になってしまった。

星矢さんがトイレに行っている間に、カメラマンが私に話す。

「気をつけてくださいねイク田さん、あの人かなりの好色家って話ですから、誘われないようにした方が良いですよ」

「好色家?」

「女性と見たら見境ないらしいですよ。英雄色を好む、経済人はそういう人多いですからね。僕この後作業があるのですぐに別れますので、くれぐれもお気をつけて」

取材日にそんながっついてくる人なんていないでしょう。いくらなんでもね。そんな事を考えながらホテルの前で解散した。私はタクシーを拾おうとしてのだが、このまままた仕事に戻る気になれず、駒沢大学駅の家まで今日はそのまま田園都市線に乗って帰ることにした。

渋谷駅、田園都市線のホームは金曜の夜という事もあってか、帰宅する人々でごった返していた。列に並ぼうとしていると、同じように列に並ぼうとしている先ほど別れたばかりの星矢さんがいた。少し面倒だなと思いながらも、このまま声をかけないわけにもいかないので敢えて声をかけて同じ電車に乗ることになった。ぎゅうぎゅう詰めになった車内でドアと星矢さんに挟まれるような形になった。

ぴったりと密着した体と体、耳元ですうすうと星矢さんの呼吸音が聞こえる。私の臀部と星矢さんの股間が密着する。それほど分厚くないニットワンピースを着ていたので、薄い星矢さんのスラックスに収まる星矢さんの陰茎から鼓動が伝わるようで、私は自らの鼓動を早めた。次の駅である池尻大橋駅までがとても長く感じられ、身動きが取れず地下の真っ暗闇を走る電車は宇宙船のよう。

「三軒茶屋でご飯でもいかがですか?美味しいところがあるんで、ご馳走させてくださいよ」

きた。断ろうと思ったのだが、体勢的に断れる体勢では無い。私は消え入りそうな声で、はい、と応えた。

駅を出て、星矢さんに付いて行く。246を環七方面に歩いて左に曲がるとそこには時間貸しの駐車場があった。

「三茶で飲もうかと思ったけどよく考えたら車でした。一度家に車を置きに行ってからでもいいですか?」

断る理由も見つからなかったので、私は白いドイツ製のSUVに乗り込んだ。革張りに美しいステッチが施された椅子は座り心地が良い。ほんの数分のドライブだったが私はうとうとと眠気に襲われていた。マンションの駐車場に着いて車を降り、彼の行きつけだという居酒屋に案内された。そこは蕎麦が売りのようで、私達は蕎麦と天ぷら、旬野菜の惣菜とビール、冷酒、熱燗をいただいた。彼の話はとてもおもしろく、一切仕事の話をしないところにもとても好感を持てた。

「要するにね、大事なのは叩きどころなんだよ。やっぱり覚醒中にいかにCB引きながら延命して7揃えるかが大事。あとは7が揃った次のレバオンね、そこがかなりの叩きどころなの!そこで下パネ消灯とか絡むと俺はもうループ確信しちゃうよね。自分のレバオンに自信持ってっから。あと、覚醒行くときのレバオンも女神覚醒を意識したレバオンしないとね。ART中は常にフリーズを意識したレバオンしないといけないから大変だよ」

たまに星矢さんが何を話しているのかわからなかったが、嬉々として語る姿はとても微笑ましかった。

ボディタッチが多いが、優しく包まれるその手は暖かく、全く嫌な気はしなかった。

「大したお酒はないし、なんのおもてなしもできないけど、うちで飲まない?酔ってきたし、このまま帰るのももったいないから、僕と延長遊戯の死闘でもいかがですか?」

また断る理由を見つけられなかった私は、彼のマンションへついていった。


部屋に着いてすぐ彼は日本酒の一升瓶を取り出した。


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「こんなものしかないけど、飲もう」

宮泉と書かれた日本酒をカラスミ、カマンベールチーズを肴に楽しんだ。酔いがまわるに連れて眠気と気だるさが押し寄せてくるが、良い気分の方が強かった。このままでは抱かれてしまうのもわかっていたが、それでもお酒と性快楽への誘惑には打ち勝てなかった。

彼の手に触れたり、肩を抱かれたりしながら飲む。時々声が小さい時に耳を寄せて聞こうとすると、星矢さんの唇が軽く耳に触れて、私はぞわぞわと感じるこの後の悦びに胸を躍らせていた。

薄れ行く意識の中、空いた一升瓶の横に寝そべって、そろそろ横になりたいと口に出してしまった。あまりにも率直に誘いすぎた。こちらから誘うのには慣れていない。



「イク子さんが見た空き瓶は幻にすぎん」



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そんな馬鹿な。さっき飲み干したはずでは。私はここで引けば自分がセックスを期待したイヤラシイ雌豚に成り下がると思い、自分を奮い立たせてまたお猪口を口にした。

新しく出された一升びんも20分足らずで空き瓶へと姿を変えた。さぁ、ベッドへ行きましょう。


パリンっ

ガラスの割れるような音を聞いた気がした。


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「貴様が見たものは幻にすぎん」

そんな馬鹿な!さっき空けたばかりなのに。これではもう、もたないかもしれない。だが、私はやけになってこう言った。

「コップ持ってこい」

お猪口からガラスコップにチェンジして再び飲み、早々とその瓶を2人で空けた。だが、コップ酒はかなりのダメージを私に負わせた。

それでも

私は炎の中から甦る。

何度でもだ!


パリンっ


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そんな、、、

蔵?


酒蔵なの?



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「フェニックス幻魔拳、貴様が見たものは幻にすぎん」


もはや何を言ってるのかわからなかったが、幻魔ループしている事は感じていた。私も何を言ってるのかわからねぇ。


この宮泉の出口はどこに、、、、



私は飲みながらテーブルに突っ伏し、後ろ向きに倒れこんだ。


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気を失い、眼が覚めると革張りのソファで横になっていた。

高価そうなウールのブランケットがかけられていて、それをめくると着の身着のままの姿で横になっていたのがすぐにわかった。

テーブルには昨晩の残骸が残されていた。

置き手紙を見つけた。

イク子さん、気持ちよさそうに寝てたから起こさないで仕事に行くね。お酒強いね!また近々飲もうね!鍵、置いておくから鍵かけて出かけて今度返してね。


鍵を手に、私はポツリと呟いた。



「いや、ヤラへんのかい、、、」





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はーい🙋‍♂️

どうもー🙋‍♂️

はい拍手👏👏👏👏👏


うるさーい!!!!!

おい、なにわろてんねん?しばくぞ!!!!


はい!というわけで。

今回は長々長々長々長々と星矢さんとの出会いを書かせていただきました。

ほんとに長いのごめんね。。。。

今回は真面目な恋愛小説書くぅ言うといて、最後やっぱりお笑いに転じてしまいました。

スロ垢やしね、スロット混じるとね。どうしてもこうなるよね。うんうん。


すまんかった!

今度はまたエロ小説に戻ろうかな。その方がええよね。硬いのは違うとこでまたゆっくり書くわ。おまえらみたいなスロキチどもはやっぱり笑えないと読めないもんな。うんうん!(ごめんなさい)


最後まで読んだよ!って人も、めんどくさいから飛ばしたよ!って人も、ハート押して行ってくださいね。それがまた活力になりますので。

よろしくです。

今回は長かったので、あとがきもこのへんで。






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