いくらどん

いろいろ渡り歩いて20年近くたった今もずっと日本語を教えるしごとが大好き。日本語学校の…

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いろいろ渡り歩いて20年近くたった今もずっと日本語を教えるしごとが大好き。日本語学校の教務主任。対話、インストラクショナルデザイン、ICTに興味あり。激動の日本語教育業界で、この先を見据えた新たな教育を模索中です!

最近の記事

日本語学校でのプロジェクトの意味

学生たちのインタビュープロジェクトの 発表会(ポスターセッション)が終わりました。 学生たちの様子を見ていると、 やっぱりプロジェクトはいいなぁ~ もっとやっていかなきゃな~と実感。 プロジェクト内容は いくつかの仕事インタビュービデオを見た後で 実際に仕事をしているオトナの日本人に 仕事観や人生観についてインタビューをし、 その内容を紹介するポスターをつくって クラスでポスターセッションをするというもの。 今回のインタビューは30分間zoomで行いました。 学生は3〜4

    • 日本語テキスト考 ②中級編

      数年前、「できる日本語」の次に どんなテキストを使おうか…と探していた頃に 「日本語中級J301」の改訂版が出版されました。 今はこのテキストを使わせてもらっています。 表紙のこと「日本語中級J301」は以前から知っていましたが 手に取ったこともありませんでした。 その理由がこれ… これは改訂前の表紙。 これじゃあ手に取る気持ちにならないですよね。 表紙ってほんとに大切だと思うんです。 今の表紙はこちら… これでもまだかたいなぁ…と思っていますが、 以前のに比べるとずっ

      • 日本語テキスト考 ①初級編

        うちの学校では、もう5年ほど 「できる日本語」を使わせてもらっています。 日本語学校の中で、初級テキストはやはり 大きな位置にあると思います。 だからこそ、学校の想いや姿勢、そのあり方を 体現するものであってほしいと思うのです。 「みんなの日本語」が批判されるのは やろうとする教育と教科書のコンセプトが ずれてるだけなんじゃないかな…と思います。 私ももう10年以上「みん日」を使っていませんが… では、どうして「できる日本語」を選んだか。 それはいろんな理由がありますが、

        • 上級クラスで考えた哲学的な問い

          人間の存在感とは何か。 人間らしさの本質とは何か。 ロボットは将来、心を持ち得るか。 これはロボット工学の奇才、 大阪大学の石黒浩教授の研究テーマです。 先日、上級クラスでの代講があったので、 私の持ちネタであるこのテーマを持ち出して 久しぶりに、深く考えるような授業をしました。 (最近の持ちコマは初級ばかりなので…。) 蛇足ですが、急な代講の持ちネタ、 専任はみんな持ってますよね(笑) 学生たちは案の定、 夢中になって考えてくれました。 こちらがいろいろしかけると 学生

        日本語学校でのプロジェクトの意味

          日本語授業でEdmodo活用!②

          教育用SNS「Edmodo」導入の記録 ②対面授業編 うちの日本語学校では、2020年春から 日本にいる留学生はもちろん、 母国待機となった学生にも オンライン授業を行っていました。 その中でどうしても 学生とつながるプラットフォームが必要になり、 オンラインクラスでEdmodoを使い始め、 その後、対面クラスでも使うようになりました。 どうして対面授業でも?学生たちはデジタルネイティブ世代。スマホを授業で活用したほうが、授業によくのってきてくれます。それで、コロナ前から

          日本語授業でEdmodo活用!②

          日本語授業でEdmodo活用!①

          教育用SNS「Edmodo」導入の記録 ①オンライン授業編 うちの日本語学校では、2020年春から 日本にいる留学生はもちろん、 母国待機となった学生にも オンライン授業を行っていました。 その中でどうしても 学生とつながるプラットフォームが必要になり、 オンラインクラスでEdmodoを使い始め、 その後、対面クラスでも使うようになりました。 どうしてプラットフォームが必要?プリントを渡したり、学生が書いたものを提出させたり、みんなが教室のホワイトボードに書き込んだり…そ

          日本語授業でEdmodo活用!①

          「博士ちゃん」に学ぶ。

          「博士ちゃん」という番組が好きです💕 芦田愛菜ちゃんとサンドイッチマンさんが 毎週土曜日にやってます。 この番組はホントにおもしろい! ひとつのことが大好きで 好奇心からオトナ顔負けの知識を身につけた 「博士ちゃん」が授業をしてくれる番組。 前回は、チェロ博士ちゃんと 郷土玩具博士ちゃんが登場していました。 なにかの目的があるわけじゃなくて ただ、好き!知りたい!知ってほしい! 博士ちゃんの目はいつもきらきらしています。 この番組を見ていると オトナがこどもの興味にどうか

          「博士ちゃん」に学ぶ。

          相手のことばを受け止める

          いいインタビュー、できますか。 中級前期のクラスで学期末活動として 日本人へのインタビューをしてもらいました。 テーマは人生の先輩の『仕事観』 このご時世なのでzoomで。 デザイナー、会社員人事部の方、企業された方 さまざまな方にご協力いただき 学生たちはグループでインタビューをしました。 目標は、あいづちをしたり質問をつなげたりして 相手の話を促し、聴きこむこと。 いろいろ前準備をしたうえでのインタビューで 学生たちは緊張しつつ、よくがんばっていました。 あいづちも

          相手のことばを受け止める

          しみることば

          年齢も仕事の経験もある程度になってくると 叱ってもらえる機会がなくなって 自分で気づいていかないといけないのは世の常。 私もいつの間にか 年齢も経験もそれなりに積んで、管理職になり、 叱ってもらえない立場になっていました。 けれど、今日の対談は 叱ってもらって、励ましてもらって、 そして、強く背中を押してもらった ものすごく久しぶりにそんな気持ちになりました。 Zoomの対談を聞いて泣いてしまうなんて、 そんな経験も初めてでした。 日本語学校教育研究大会2

          しみることば

          類型化のもたらすもの

          「類型化」とは 性質や特徴などが類似したものを集めて、その共通点を取り出してまとめること。 まとめることによって整理しやすくなるけど そこで生まれる枠によって はみだしたり、こぼれ落ちたり、 中にいられなくなったりする可能性を含んでいる。 今日は「第3回日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議」を傍聴しました。日本語教師の資格を見直そうという動きがあり、その検討のために設けられた会議。オンラインで行われるので誰でも事前に申し込めば傍聴できます。 会議のウェブサイトはこち

          類型化のもたらすもの

          今日からnote始めます。

          noteを始めるきっかけは、大学院不合格通知💧 (おとといのこと) 日本語学校に勤めながら、 新たな教育を目指して大学院に挑戦するも、 惨敗しました。うー💧 その後、科目等履修生として出願はしましたが、 (きのうのこと) 結果はどうなることやら… でも、これは記録に残していくべき状況かも! と思い、noteを始めました。 大学院チャレンジで気づいたこと。 いつのまにかオトナになって(歳をとって) 試されることや否定されることに めっぽう打たれ弱くなってる自分。 そしていつ

          今日からnote始めます。