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リターンイベントVol.5 開催レポート

お待たせしました!!
2/28、第5回、最後のリターンイベントを開催しました。

第5回は、株式会社ガルテン/NEXTWEEKEND 川島文乃さんをお迎えして、
本の第1章「不安」をもとに、「仕事も家族も大切。育休と復帰で抱えた不安の乗り越え方」というテーマでお話を伺いました。


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川島文乃(かわしま あやの)  

2013年、コスメ・美容の総合サイト「@cosme(アットコスメ)」を展開する株式会社アイスタイルに入社。企画営業としてコスメを中心とした女性ターゲット商材とのタイアップ企画を数多く手がける。2016年、株式会社ガルテン入社。コミュニティメディア「NEXTWEEKEND」の企画営業・広報を担当するほか、地方自治体や地域産業のブランディング・コンサルティングにも携わる。2019年11月、第一子となる長男を出産。0歳7ヶ月時に育休からフルタイムで職場復帰。

第1子育休から復帰し、まさに現在、育児と仕事の両立に奮闘中の川島さん。参加者からも共感の声がチャットに飛び交いました。


転職から結婚・出産

(今は全く時代も状況も変わっていると思いますが)以前の職場は当時、 朝から晩まで仕事するのが当たり前で、子どもを産んだら戻れない職場でした。比較的大きな会社だったので、自分がどう在りたいか云々よりも、決まった枠に自分が合わせに行くことが必要だったんです。当時、結婚の予定はありませんでしたが、将来子どもが欲しいという思いだけは明確にあったので、自分らしく働き続ける形を実現できる方法はないか?と考えて転職を決めました。
現在の会社は当時社員数5名。社長は同年代の女性。今できる形でベストを尽くせる環境だと考え入社しました。
夫とはマッチングアプリで出会い、5か月後にプロポーズ、直後妊娠が発覚!出会って1年後には家族が増えることに。すごいスピードでライフステージが変化しました。準備をしたり、夫と考えをすり合わせる間もないまま、走りながら考える感じ。


産育休


今まで、転職はしたものの、仕事を長く休むことはなかったので、産休前は、ひとつの区切り(ゴール)まで走り切る感覚でした。
でも、産休に入ってから一度気持ちが落ちました。もともと何かやってないと自己肯定感が保てない性格。毎日、その日やった家事を夫に報告することで気持ちを保っていました。育休中も会社のSlackを見たり、部分的に仕事を手伝わせてもらったりすることで、なんとか自分を保つことができました。これも小さい会社だから対応できたことかもしれないですね。
夫は1か月育休を取りました。すんなり取れたわけではなく、上司を説得する必要がありました。夫は純粋に育児をしたかっただけなのに、ジェネレーションギャップや、夫の職場ではまだ前例が少なかったことなどもあり、すぐに理解されるのにはまだ時間と労力がかかると感じました。性差問わず、育休の選択肢が広がればいいなと思います。

産後の不安

授乳後、夫が良かれと思って「休んでいいよ」と息子を抱っこしてくれていたのですが、子どもが取り上げられる感覚になってしまい、すごく悲しい気持ちになりました。大泣きするなど、産後クライシスのようなことがありました。子どもを産んだからすぐ母親になれるわけではないですよね。自分が精神的に母親になっていく過程で、心の中の変化はジェットコースターみたいでした。


復職してから

新型コロナの影響で子どもの保育園入園が延期となり、予定通りに復職できず一度心が折れかけました。そんな中、会社で新しく始めるラジオコンテンツのパーソナリティに就任!気持ちを保てるキッカケになりました。
子どもを産んで、かわいくて本当に幸せだけど、楽しいかどうかは別問題だな、と感じます。自分自身が満たされるものは何か。幸せの基準は何かを考えることが大切。徹底的な自己分析をし、言語化することで自己実現が達成できると思います。
延長保育をお願いしようとしたら、園から「子どもがかわいそう」と言われたことがありました。会社に定時の前倒しをお願いしたところ、育児中の社員だけでなく、全社員が使える制度ができました。
気持ちは変わるものだから、伝えることでお互いがケアしやすくなると思います。同僚の「ちゃんと言って貰えることが嬉しい」という言葉に救われました。

鹿児島県に4日間出張することに。はじめは夫に任せる選択肢を考えてなくて、「息子を連れていく」か「仕事を諦める」ということしか思いつかきませんでした。夫が子どもと2人で暮らすという選択肢を用意してくれたことに反省したし、勝手に戦力から外していて申し訳なかったと気づきました。知らないうちに、全部自分がやらなきゃいけないと思い込んでいたんですね。息子と夫には絆が生まれて、家族でかけがえのない経験となりました。
また、仕事が詰んでいて負のループのとき、夫が「残業してきていいよ!」と言ってくれました。家事もお迎えも、勝手に「自分がやらなきゃ!」と思い込んでることが多いときづきました。忙しい時の代替手段が「自分を犠牲にすること」だけが手段になっているのは間違いでした。

ある日、息子が熱で引っ掛かり保育園から呼び出しがあって、家族と押し付け合いをしている中、会社のメンバーが何人も子守を申し出てくれて、最後は社長が「甘えな」と言ってくれたことがありました。「困ったら言ってね」と言ってはもらえるけど、やはり申し訳なさがあります。「甘えなさいよ」と背中を押してくれる人がいないと、なかなか踏み出せないことも実感しました。両方があって、やっと甘えられるし、それでも申し訳ないと思ってしまうくらいです。
ハードルは高いし正解があるわけではないけど、人との繋がりや関係性を日頃から紡いでおくこと、自分の状況や感情を共有しておくことは、お互いのために大切だと感じています。

両立のために心がけていること

もともと人に話して発散するタイプだけど、現在の精神状態などは夫や家族にため込まず言うことを心がけています。思ってる以上に言葉にしないと伝わらない。抱え込むと、どうしても「自分だけが大変」と思ってしまう。
また、「子どもがいるからといって我慢しない」。我慢しなくて済むことは、できる限り家族や子どもを巻き込みながら実現していくことを心がけています。
それから、親である自分たちにしてやれることは限られているので、とにかくいろんな人に息子を会わせて、いろんな人にかわいがってもらうことが、子どもにとって良いことなのではないかな、と思います。

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復職を控えている参加者の方も多く、共感できる部分も多く、自分にできることを考える機会になったのではないかと感じました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。


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