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コロナ禍で超V字回復!あそびの会社の取締役が気づいた、危機においてベンチャーが生き抜く術

こんにちは!お鶴です。

今週のnoteは、IKUSAの取締役、元親による、「あそび」に対する想いあふれる熱い記事をお送りいたします!

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皆さま、はじめまして!株式会社IKUSAの元親と申します!

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写真からも察していただけるとおり、やばい風貌のチョンマゲ男ですので、まずは軽く自己紹介。

・2006年4月:株式会社セントメディアに入社
総合人材サービス会社に新卒として入社。
人材派遣のコーディネーター、営業として従事。主な顧客はソフトバンク株式会社。2000人以上の販売スタッフを担当。全国の派遣シェアNo. 1を獲得。
その後、営業推進チームにて、全国の営業施策を推進する。

・2014年6月:株式会社イノーバに入社
日本初のコンテンツマーケティング 専業のIT企業にディレクターとして入社。
担当したオウンドメディアは100以上。累計40,000記事以上を担当。営業職も兼務。

・2015年10月:株式会社IKUSAに入社
営業、イベント運営、デジタルマーケ、新規事業開発を担当。2018年6月より取締役に就任。
と、主な職歴は営業職やディレクター職を務めてまいりました。現在は取締役ですが、取り締まられることの方が多くハラハラしている社員も多いのではないかなと思います。

2児の父親でありながら、隙があればサバイバルゲーム場に出没しています。

2021年11月から下期に入りましたし、コロナが流行してから1年半ということもありますし、自社のnoteも爆誕しましたし、これはちょうどよい機会だ!!ということで、これまで自分たちがやってきたこと。そして、これから展開していく未来について今回は語りたいと思います。

ぜひ、最後まで読んでいただけると恐悦至極にございます。

チャプター1:IKUSAの始まりはチャンバラ合戦から

僕たちは、もともとあそびの可能性を信じて、企業向けにチャンバラ合戦-戦IKUSA-を提供してきました。

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個人的には歴史に関する分野がすごく好きで、特に戦国時代が大好きで、今の会社のチャンバラ合戦の魅力と可能性に引き込まれ6年前に入社いたしました。
チャンバラ合戦のことを考えるとワクワクが止まらず、街中でちょっとした広場があれば、チャンバラ!!戦国系のテレビ番組が始まればチャンバラ!!
と1日のうち100回くらいチャンバラ、チャンバラ言うてたと思います。

戦馬鹿という二つ名もいただき、名前も元親と名乗りはじめ、もはや自分からチャンバラを取ったら残るのは「ちょんまげのヤバイおじさん」だけでした。

念願のチャンバラが事業として本格的に立ち上がった時も、周りからは企業にあそびって本当に売れるの?儲かるの??もっといい方法あるんじゃない???と言われることが多かったです。

だって、「あそびを軸にサービス提供している企業」はモデルがなかったから。

周りから見ると非常に危険な旅立ちだったわけですが、自分の中では提供している価値を何となく理解してて、あそび時間があるから距離が縮まる。仲良くなれる。
人々が円滑に交流し、スムーズに組織が動く。

「だから、あそびって仕事でも大切なんだ!」っていう、価値観はありました。

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そんなこんなで、ありがたいことに少しずつチャンバラの依頼も増えてきまして、2019年度はチャンバラ合戦という超絶ニッチな領域で、年間売り上げが一億円を超える市場に育ってまいりました(笑)

僕たちに依頼していただけるお客さんは楽しさだけを求めて依頼のではなく、チームビルディング、コミュニケーションができるイベントと期待して発注してくださるところが多かったです。

なので、自分自身もどうすれば顧客の課題を解決できるか。目的を達成してもらえるかという思考をしつつ、MCとして「戦!開始ぃぃ~~!!!!」と叫び、現場に立つ日々でした。

チャプター2:コミュニケーションを取るにあたって、あそびが価値をもたらす瞬間

僕は昔から何か企画をするのが大好きで、文化祭は超絶張り切ったタイプですし、生徒会にも入ってました。

それは社会人になっても変わらずで、勝手にたくさんの企画をしていました(笑)
仕事を通じての信頼関係も大切だったけど、みんなと頑張ろうと思えた源泉はみんなのことが、会社のことが好きだったからだなと思います。

ここには書けないですが、企画した内容がハードすぎたことも何度かあります。でも、会社もそういった行動を否定することなく、応援してくれていました。当事の社長から、「お前は宴会取締役だ!」と、素晴らしい称号もいただきました。※そんな役職はありません
でも、本当にありがたい限りです。

ちなみに自分が実際に知らない人とチャンバラ合戦をやって、「めっちゃ距離が近づいたなぁ」という経験も、もちろんあります。

それが2018年に熊本で開催された戦国パークというイベントでした。全国の武将隊が集まる武士の祭典みたいなイベントです。

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ちなみに武将隊というのは、各地域で活動している侍グループのことで、甲冑をきた侍達がお城を案内してくれたり、殺陣(チャンバラ劇のような感じ)を披露してくれたり、その地を訪れた人々をまさしく「おもてなし」する武将たちです。

凛々しい男性だけで構成された本格的な武将隊から、歌って踊る戦国版アイドルグループのような武将隊まで様々あります。
詳しくはこの記事を!

・全国86組の武将隊を完全網羅!武将隊一覧2021!
https://ikusa.jp/201810221960/

全国各地で活動しており、地域に根差しているので、熊本のイベントで初めて一緒の現場になる武将隊も多かったです。僕なんかほとんど初めての人ばっかりだったので、逃げるように楽屋の隅っこでコソコソしていました……(笑)

空気感が分からず、よそよそしい雰囲気が楽屋に流れていましたが、武将隊みんなでチャンバラをやる企画があって、それをやった後の楽屋の雰囲気がガラッと変わったのがとにかく印象的でした。

一言でいうとめっちゃくちゃ仲良くなったんですね。

この空気の変わり方は、やっぱり真面目な絡み方だと絶対に出来なくて、あそびがもたらした分かりやすいアウトプットだったわけです。

そんなこんなで、全国各地のイベントにもお呼びいただき、その度に戦果を挙げて(盛り上げて)帰ってくるので、自分の仕事にすごく誇りを持ってました。

この事業を一生の仕事にして、死ぬ頃には全国の小学生がチャンバラするのが当たり前な世の中を創っていきたいなと思っていました。戦国時代から400年経ったいまでもイベントが沢山ありますし、あそびは普遍的なものですし、欲を言うなら100年先も続くそんな企業にしたいなと思っていました。

少しずつ信頼できるメンバーも増え、チャンバラ以外のサービスも増え、さぁ組織も盤石だ!2020年はオリンピックもあるし、一気にシェアを広げていこう!!
という意気込みでしたが、この頃から新型コロナウイルスが蔓延し始めました。

チャプター3:新型コロナウイルスによる失注に続く失注

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2020年2月からその兆候は出始め3月には僕達のアクティビティは、全てキャンセルとなりました。イベントの売り上げは、ほぼ0。日々、入るキャンセル連絡。

積み上げてきた世界、作り上げてきた盤上で完全に詰んでしまいました……。

残る売り上げはウェブ制作とコンテンツマーケティングの仕事だけ。でも、みんなを食べさせることはできないし、組織を縮小さくして昔のようにWEB屋に戻るしかないのかも……。本気でそう考えた時期もありました。

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けど、僕たちはあそびの可能性を捨てなかった。

こんな時だからこそ、引きこもるのではなく、もう失うものはないんだし、新しいことを恐れずにやろう。

そう考えて集まったのが、初めて緊急事態宣言が出る1日前の2020年4月6日でした。

そこで、さぁ何をやろうか?という話し合いが始まったわけです。3人集まれば文殊の知恵というか、もう実はやりたいことがある社員も結構いて、満場一致でオンライン型のチームビルディングを作ろうと決まった。

更に他の可能性も探り、ドライブインシアターとか脱三密運動会とか密を避けれるイベントを軸にサービスを再構築することになった。
みんなで記事を書きまくって、SEOでも勝つぞーって、いざやると決めたら、やれることは死ぬほどあった。

そこから1ヶ月ほどで、オンラインイベント「リモ謎」をリリースしました。

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もう、その頃にはヤバいかもっていう不安はどっかに飛んでいってて、サービスを作って、直接売って、イベントをして、サービス改善してと、とにかく分からないこと初めてのことをみんなと一緒に全部やったわけです。

「ヤバイ時ほど上に立つ人間は現場に降りる。」

この考え方は新卒入社して3年目のリーマンショックの時に学びました。

経験豊富な者が現場をよく観察して、活路を見出す方が絶対的に成功確率が上がる。
実際に当時の上層部の人間は1つ下の階層におり、現場を駆けずり回っていました。そこを耐えしのぎ、その後に爆発的な成長を遂げました。

至極単純な理論なんですが、当時もこれを出来ない会社が多かった。

新規事業を創るのも同じですね。
コンテスト的に上の人間が事業の可否をジャッジして、若手が頑張る新規事業と、上の人間が自分のコネも経験も全て使い、全てにコミットして立ち上げる新規事業。

どっちの方が成功確率が高いのかというだけなんですよね。


チャプター4:リアルの価値とリモートの価値

そして、全てのイベントがキャンセルされてから1年半。

数値面だけでいうと、コロナ禍で実施したイベント数は1000件を超えました。
月間の問合せ数や資料ダウンロード数も7倍以上になった。
そして、事業の回復と成長によって背中を任せることができる戦友達も増えた。

そして、これからのIKUSAが目指すべき未来が明確に見えた1年半でした。

コロナ前の組織って、なんだかんだ言ってもタテ・ヨコ・ナナメの関係が当たり前のようにありました。

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例えば、

同僚と仕事終わりに飲みに行く。
同期と夜遅くまで語り合う。
上司と喫煙所で世間話をする。
直属の先輩ではない先輩が助けてくれる。

こういった時間があるから、人間関係が円滑になり、仲間意識ができ、帰属意識も高まった。当たり前すぎて気が付かなかったけど、やっぱり組織を運営していく上で、人と人の繋がりはとっても大切なんだと強く実感しました。

しかし、コロナの拡大に伴い、緊急事態宣言による刑法で、企業は出勤して仕事をする従来の形から強制的にリモートワークへ移行した。

ちなみに個人的な感想としてはリモートワークは、仕事を進める上でメリットがめちゃくちゃ多い。リアル訪問だと頑張っても1日5件が限界。更にそんな商談した日は、帰社してから深夜まで残務を処理が待っている。

でも、リモート体制になってから、1日10件商談ができるし、イベントも1日で20件以上実施した日もあった(笑)

もうはっきりって業務効率面では倍返しだ。
日常ではおばあちゃんだって、ネットスーパーを使いこなせる人が増えた。

オンライン化はゆうに5年進んだと言われている。
おうち時間が増えて、家族で過ごす時間が増えた。

僕も深夜まで働く日もあるが、途中で子ども達とお風呂に入ったり、寝る前に抱っこして「おやすみ」と言える日もある。

これは、リモート環境による恩恵でしかない。

しかし、弱点もある。
とにかく、見えないことが増えた。


例えば、リモートワークになって効率的になった反面、上司のカレンダーは朝から晩まで埋まっていることも多くなった。

出社していれば目の前にいるので、どんなに忙しい上司でも一瞬の隙間がある。

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絶対にみんなも一度は経験あるセリフ。上司が電話を追えた瞬間や会議と会議の間に

「ちょっと相談していいですか!?」

こうして隙間時間に判断を仰ぐことができるのがリアル。つまり、リモート環境による恩恵もあったが、働くという点では悪い点もあるわけだ。


チャプター5:新型コロナウイルスによって生まれた新たな課題

この1年半で、リモートイベントを間違いなく日本一多く経験してきた。
その過程を通して、新たに浮き彫りになったものが明確にある。

それは、

人と人とのコミュニケーションの欠如。

凄く当たり前なのだが、急激な変化を強いられる中で、企業にとっての致命的な課題こそがこのコミュニケーションの欠如でした。

同時に組織を動かすエンジンが人とするなら、組織にコミュニケーションをもたらし、スムーズに動かす円滑材が「あそび」だったと改めて気が付きました。

この領域に、誰もやっていない6年前から僕たちは向き合い、試行錯誤してきた。
そして、あそびの価値を信じ続けてきた僕たちだからこそ、最も良いサービスを提供できるという自負がある。自信がある。

チャプター6:少し先の未来と僕たちの目指すところ

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ここからは、僕が見えている少し先の社会を予測したい。

リモート体制は大手企業を中心に今後も変わらず維持されていく。
むしろ推奨されていく。

これはクールビズが日本に浸透した時の感覚と似ている。

クールビズは本音を言っちゃえば、誰もネクタイなんか巻きたくない。自由な服装で仕事をしたい!という願望から解き放たれたきっかけとなった。

同じくリモート化が当たり前になったことで、本音を言っちゃえば、誰も通勤なんかしたくない。

Twitter社は永久にリモートワークの許可を出した。大絶賛された。
一方アマゾンは、2020年3月にオフィス復帰の計画を発表した。
しかし、一部の従業員の反発を招き、週2日までのリモートワークを許容する形になった。

日本企業も大手企業を中心に5割がリモートワーク体制に移行している。最近の中で最も象徴的だった事例が、NTTコミュニケーションズが9000坪のオフィスを完全に返却したことだ。このようにオフィスの座席数をダイナミックに減らす企業は続々と出てきている。

これはリモート時代に備え、組織の形を変えていくという戦略的な撤退だ。

これからはコロナの終息に関わらず、リモートワークが当たり前の世の中になる。
勿論、特殊なことが起きなければ、一年後にはリアルも戻ってくる。

つまり、リモートとリアルが入り混じった、ハイブリッドな世の中になっていくわけです。住む場所や働く場所など、今まで以上に制約がなくなる。個人の環境をより選択時代がやってくる。

そして、更にもう一歩踏み込めば、集まる機会は減少する。

その分、集まる時間の価値が高くなる。

だから、僕たちの存在意義は、「あそびの力で人々が集う時間の効果を最大化させること」だ。それが長年、未開の市場をやってきた、僕らあそび屋としてのミッションなんだと思う。

生き残るために必死で駆けずり回った1年半でしたが、数々の経験を得た今だからこそ、僕たちが目指す組織、未来が見えてきた。それこそが、、、

あそび総合カンパニーだ。

もう2度と過去には戻らないし、戻れない。

これからの世の中にとって有益な組織であり続ける為に、チャレンジを恐れず新たな価値を模索し、提供続けていきたいと思う次第です。


IKUSA元親

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