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突然すべてがつながった話と、やっぱハートだよねの話(アートとコピー、最終回手前の感想戦だい!)

読む人によっては「今更何言ってんだ?」な記事になることを先に明言しておきます。
どちらかといえば、読者のためではなく、個人的な気づきを書き残しておこうという意図で書き始めます。

まず、前回の講義と今回の講義の間に、突然、カミナリが落ちるような「わ、か、っ、た・・・!」という瞬間が訪れました。
頭では薄々わかっていたことが、身体の中にズドンと落ちて、自分からも何かアウトプットを出せるようになったと、そういうことなんですが。

何がわかったかというと。

そもそも私は「アートとコピー」というこの講座に、「言葉に最もふさわしい絵を考えられるようになったり、絵に最もふさわしい言葉を考えられるようになったり、そういう相乗効果を意図的に狙う脳みそを鍛えるために」通い始めました。

でも、課題で良い評価を得る制作物(私自身も「これいいな」と思って票を入れがちなもの)は、そういう風に作られていないような気が、ずっとしていました。
そういう風にというのは、「この絵に一番合うコピーを」「このコピーに一番合う絵を」という思考での作り方です。

そういうことではなくて、本当はもっと手前の、この制作で「何をするか」の部分。それを人は企画と呼ぶのだろうけれど、その「何しよっか」が明確にあれば、実は、絵とコピーはほぼ同時に決まるのではないか。ほぼ同時に決まった上で、あとは微調整をしているに過ぎないのではないか。と思い始めたわけです。それが体感的に分かったのです、なぜかとつぜん。

それをきっかけに、アイデアがどんどん出るようになりました。
「最初に言葉ありき」で考えなくなったから。なんとなくのイメージとか、自分が過去にワクワクした体験とか、おもしろっ!と思ったこととか、そういうことの中にフワッと手を伸ばして掴んできてアイデアにしてみる、という感じでやってみると、なんか知らんけど、どんどん出てくる。
もちろんそれは玉石混交だし、夜が明けてみると「ダサっ!」って自分で思うものもたくさんあるのだけれど、しかし間違いなく私の中で新しい回路が開いた。これはすごい収穫でした。

その流れで、前回の課題については、講座が終わった後に相方に「すみません、今更なんですが私はようやく分かった気がして、それで改めて思いついた案がこちらなのですが」と提案し、それに共感いただいて、完全に新しいものを作り直しました。つまり講座に提出したものは破棄したわけです。アート生のペアの方にはすごい苦労を強いました。だって作り直しだもの。。。でも最後まで粘ってすごく緻密な絵を描いてくれました。本当にありがとうございました。

(ここまで書いたことは、あくまでも「作り方」の一つでしかないというのは分かっています。コピーや絵のどちらかが明確に先にある、ということも多々あると思います。私自身がどういう作り方でも完成まで持っていけるような力をつけられるようになりたい、それはそれで変わりません)

そして、今回は、待ちに待ったフォトグラファーとのマッチングの回。今回ほど現地に行きたいと思った回はなかったです。体験に差がありすぎる……(笑)。

課題に対する評価はさておき、自分としては「アイデアがどんどん出てくる」状態のまま制作を進められたのはとても大きかったです。他のペアもそうだと思いますが、副案が山ほどあります。どれも捨て難いので、できる限り進めるつもりでいます。相方も巻き込んで大変になる、ごめんね(笑)。一緒に「大変」しよう。

フォトグラフファーの方々のお話を聞いていてつくづく感じたのは、自分はどんな写真を・なんのために撮るのか、自分で語れるし作品からも伝わるって、強いなということ。それから仕事じゃなくても自分の作品制作を当たり前のように皆さんやっておられるんだなということ。商業の中にいる存在と、芸術家としての自分との間を行ったり来たりしながら、美しいものを一つでも二つでも世の中に生み出そうとされているみなさんは、全員がかっこよかったです。

そして、そういえばだけれども、受講生たちの提出した課題に対してコメントされている時も、基本は「写真家としての自分の存在意義と、その作品がどう繋がっているか」を軸に皆さんお話しされていた気がします。
私も仕事の依頼があるときには、基本は自分の持ち味や価値観と照らし合わせてお引き受けするかどうか決めているので、同じことかもしれないけれど、技術としてそれができるからお願いしますっていうんじゃなくて(それもあったとしても)、あなたである必要性、が、しみじみと伝わっていくような関係の中で何事も進められたら素晴らしいなと、本当にそう思いました。
私が人に何かを頼む時も、そういう関係から始めようと思ったのでした。

あぁ、誰かに会いたい夜だ。
東京は、遠いなぁ。


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