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(続)セルフマネジメントのための特別理事会

こんにちは。スタッフのけいです。前回このブログでPersonal Board of Directors(PBOD)の話をした後、周りの様々な人に特別理事会をお奨めしてきました。そこで訊かれたことなども含めて、今日は続きを書きたいと思います。
(前回のブログはこちらから)

①メンバー構成

いろいろなPBOD関連の記事を読むと、このメンバー構成は割としっかりと定義されています。例えば、あなたのことをとにかく応援してくれるチアリーダー、あなたの活動をサポートし、必要に応じて擁護してくれるアドボケイト、ちょっと違うのでは?ということも臆せずはっきり言ってくれる批評家、とにかく人と人を繋げるのが上手なネットワーカー。多くの場合目的が『自分の次のキャリアステップをスムーズに行うこと』なので、このようなメンバー構成になるわけで、当然ながら、自分のPBODを持つ目的によって構成は変わります。

Forbesの記事『だれもが必要なPBOD』では、自分と同じ職種の人やポジションの人、違う世代の人、自分と同じような状況(転職、仕事と家庭との両立、起業など)を経験している人、なども例として挙げています。

私の場合は、あくまでもPBOD自体のコンセプトも知らずに、自分のサステナビリティを目的に進めていたことなので、あまり参考になるかはわかりませんが、基本の基本は『その人が好きか』だと思います。これだけだと「友達とPBODとどう違うのか」というのが曖昧ですが、私の場合はルールではないかと思います。このルールはiLEAPのプログラムでも行う最初の約束事のこと。場づくりには欠かせないこのルールを最初に明確に提示することが、暗黙の了解が多い友達とは違うと思っています。

『ジャッジメントなく』『対外的に言うのは気が引けるImperfectなアイデアや、恥ずかしい失敗でも否定されず』『聴き上手』で、『どこどこの誰だからサポートするじゃなく、その人自身をサポートしてくれる』そして『自分のためでなく相手のため問いを投げかけてくれて』『お互い自分の中にあるものを一緒に探ってくれる』贅沢ですが、これが私のPBODのルールです。

そして、人にお願いする際に大切なのは、その人自身もそういうニーズを実感しているか、だと思います。実感していないとイメージしづらい。逆に実感している人だと『それ!ほしい!ぜひ!』っていう嬉しい声とともにPBODメンバー即入会です。

②維持の仕方

維持に関しては、定期的に話す機会があるといいと思います。定期的にあることで「あの時、あういうこと言ってたけど、それからどうなった?」というチェックインもできるからです。私は理想的にはPBODは両方向であるべきだと思っています。つまり、私自身も彼らのPBODであるということ。そのほうが「維持をする」という意識なく、お互いが得るものがある良い関係が築けると思います。

③全員招集の理事会は?任期は?

全員メンバーを招集する理事会は必要ないと思います。むしろお互いの存在を知らなくても良くて、本来の目的である『わたしをサステイナブルに』が達成されていれば、ここにこだわらなくてもいいと個人的には思います。グループになると、本当の理事会でご経験の方も多いかと思いますが、メンバー間の力関係やダイナミクスがどうしても生まれてしまうので、個人理事会的には必要ありません。それがあったら、また仕事とストレス増えちゃって、本来の目的達成から遠くなります。任期に関しても、目的が変わればメンバーが変わるような柔軟性を持つといいと思います。


最後に、私はこの人たちとお話したりすることで、自分が抱えているものの言語化が一段と進んだり、同じチャレンジを持つ同士で本来達成したかったことに立ち返ることができたり、はたまた生き方の選択肢を得ることができたりと、本当に豊かなものをもらっています。

大人になると、あっという間に利害関係がある人のみに囲まれていることが多くなります。そうしているうちに、言えること言えないことが多くなってきて、本来の自分が持つものを抑えて過ごすことに。

Personal Board of Directorsはあくまで一つの方法ですが、自分がサステイナブルに、そしてオーセンティックに生きるための何かのツールを持つことは、長い目で見て本当に大切だということ。今まで多くの社会人の方や社会起業家の方にお会いしてきて、これは本当に強く実感しています。


iLEAPホームページ:http://ileap.org/ja/

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