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【展評】本と絵画の800年/練馬区立美術館

今回は字数が多くなってしまい(8000字程度)、写真の掲載も少ないです。それでもお読みいただけましたら、ありがとうございます。冒頭で御礼を申し上げておきます。

#acknowledgement

一部情報が不正確な部分がありました。記事終盤に「会期のことがどこにも書いてない」と書きましたが、美術館HP「だけ」には記載がありました(アーカイブリンク)。失礼いたしました。ただ、看板・チラシ・美術館HP以外のネット情報(例1)(例2)(例3)にはやはり会期の情報は見当たりません。こういうケースは、ちょっと記憶にありません。

#2023.4.10追記

はじめに


この展覧会では、実に様々な面で、狐につままれたような体験をした。そして未だ自分の中で整理できていない事柄が多い。


総合的には「絶賛」な展覧会だが、レビュー記事をどうするかは、本当に悩んだ。通り一遍通の様式で書いてしまうと、書き残しておきたい余白のようなもの(余韻とは、少し違う)が、うまく表現できない気がしたのである。


展覧会そのものは、非常にお勧めであり、可能ならぜひご覧いただきたい。極力まっさらな状態で。そこでひとまず紹介だけに絞った記事を書き、先にリリースした。それが前の記事である。


そうして稼いだ時間、この1週間で、調査・考察・情報を整理した。そして検討のすえ、今回はルポ(時系列/ストーリー仕立て)ではなく、分析的な記事とした。

付け加えると、本記事はどちらかというと、出展された個々のモノ()よりも、展覧会そのものに関心を置いている。

※この展覧会では、いわゆる芸術作品、厳密な意味でのオリジナル作品だけでなく、複製物の展示も多かった。複製物を含めたそれら全体を指して美術展で通常イメージされる「作品」と呼ぶことには抵抗があるため、本稿ではそれらを総称する場合「モノ」と表記している。


全てではないだろうが、この展覧会を観て私と同じことを感じられた方もいるのではないかと思う。本記事はそのような方のお役に立てば。



1.展覧会のタイトルから


<吉野石膏とは?>

展覧会のタイトルにある「吉野石膏」と聞いて、ピンとくる人は案外少ないのではないか。しかし看板商品である「タイガーボード」と言えば、昔テレビでCMが流れていたこともあり、(年配の方なら)知名度はぐっと上がるはずである。なお、昨年はこのタイガーボードの生誕100周年であったとのこと。一般的な製品カテゴリーとしては、石膏ボードである(Wikipedia)。

昔のテレビCM

現在吉野石膏のHPで上がっていたYouTube CM



<吉野石膏コレクションとは?>

図録によると、

"実業の一方で印象派や日本の近代絵画、あるいは日欧の古典籍を収集して、従来の企業コレクションとは一味も二味も違うコレクションをこれまで築き上げてきた。それらは、事業所などの応接調度としての役割を果たしてきたものから、美術史的な価値の高い文化財として保護保存の目的から高邁な意欲をもって集められた作品たちである。"

図録p.18より

とのこと。

また、

これらは山形美術館および天童市美術館に寄託させていただき、定期的に公開しております。

図録「はじめに」より

とのこと。

コレクション名を冠している展覧会なので、正直なところ、どのようなコレクションなのかについてはもう少し説明がある方が、好ましい。その方がスッと入っていける。


個々の絵画作品のデータについては以下Web-DBで一般公開されており、これはこれで素晴らしい(壮観なので、クリックして一瞥をお勧めする)。が、コレクションとしての物語・エピソードあるいはポリシーなども、大いに関心の湧くところである。

例えば、コレクションの中で1番最初に入手された作品はどれか、1番最近入手された作品はどれか、どの作品が調度品としてどこにどのように飾られていたか、何か入手時に作品に纏わる面白エピソードはないか、1番貸出されている人気作品はどれか、このコレクションはどのようなポリシーで今後伸びていく方針なのか(コレクション・ステートメント)、など。

そういった類の記述が、この展覧会のチラシ・HP・会場パネル/キャプション・図録を読んでも見当たらない。そのため、コレクション展という意識で臨むと、取っ掛かりが薄く、「所在ない」感じを味わうこととなる。


普段は山形まで足を運ばないと見れない、また3拠点(上述の2つの美術館+吉野石膏アートライブラリー(貴重書を所管。後述))で分散しているコレクションが一同に会して鑑賞できる点は、観る側にとって有意義であったことは間違いない。



<過去開催されたコレクション展>

今回と同様、作品単体の貸出/出品ではなく、コレクション展として外部で展示された事例が過去にあるか確認したところ、見つかった。

2019年度に、「印象派からその先へ ― 世界に誇る吉野石膏コレクション」展というタイトルで、名古屋市美術館・兵庫県立美術館・三菱一号館美術館を巡回している。ただし、展覧会のタイトルどおり、このとき出展されたのは西洋絵画だけである(作品リストでもこの点は確認できる)。今回のような日本画や貴重書は、出展されていない。


2021年11月には東京の表参道ヒルズで展示が行われていた。
以下展示会場では、32作品と量は少ないが、新収蔵作品を含め日本画・西洋画が展示されていた模様。

以下展示会場では、アートライブラリー所蔵の貴重書15点が展示されていた模様。


2022年および2023年の展示に関しては、吉野石膏美術財団の公式Webページに情報が掲載されている。2021年以前の展示情報も実績として掲載しておけばよいと素朴に思うが、何かそうしていない理由でもあるのだろうか。昨今美術館のHPで過去の展覧会が一覧で確認できるのが普通なので、この点にはギャップを感じる。



<東京丸の内にあるライブラリーとそのOPAC>

今回展示されたモノのうち、貴重書については、丸の内にある「アートライブラリー」部門が管理しているとのこと。HPによると、このアートライブラリーは、事前予約制ではあるが誰でも利用できる。専門家だけでなく一般市民にも施設が開かれている点は、好感が持てる。

OPAC(蔵書目録)もWebで公開されており、例えば、前述の2019年度の巡回展で制作された図録も、ここで確認できる。
https://ygaf-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=0004334

ただ、どうやら、今回の展覧会で出展されている肝心の「貴重書」は、このOPACではヒットしない。確かに、貴重書はそれを所有している図書館でも一般図書とは別に目録が整備されているケースが多い。願わくは、システムは別でも構わないので、貴重書の方の目録もWebで公開されないものか。簡易的にPDFファイルを掲示する程度でも、公開されていないよりは断然いい。



<「800年」??>

今回の出展された中で一番古いモノは、12世紀前半の西洋写本であり、その点では確かに「800年」である(「900年なのでは?」という疑問はあるが)。ただ、実際のところほとんどの展示品は15世紀以降のものである。そのため、展覧会タイトル中の「800年」という言葉コピーには、重みは感じられない。

貴重書のうち古いモノ(すなわち第1室の展示)は、グーテンベルク印刷出現前後の、西洋中世における写本の完成度がピークに達していた時期に集中している。貴重書のうち新しいモノ(第2室の展示)は、概ね19世紀後半から20世紀前半に英仏(ロンドン、パリ)で刊行されたものである。以上の展示構成で、この展示が12世紀半ばから現在までの西洋の貴重書をそれなりに均質に俯瞰できるつくりであったかというと、疑問符がつく。「芸術的な面での西洋貴重書の質は16世紀をピークにその後暫く停滞し、また質が高まるのは19世紀を待たねばならなかった」という筋書きならば、その間を埋める展示がなかったことも、納得はできる。ただそれが通説だとしても、そのことをセクションパネル等会場で目につく箇所でテキストとして明言しておくべきだったろう。やや乱暴に言ってしまえば、展示という文脈における「言葉が足りていない」。



<そもそも「貴重書」とは?>

前述の問題とも絡むことだが、この展覧会では何を以って貴重書と言っているのか、明示されていなかった。(暗黙的であるが)展示から読み取ろうとしても、定義として発散するように思われた。仮に売買した場合高値がつくものを指しているのか、芸術作品として or 歴史資料として or 書誌学的研究対象として価値の高いものを言っているのか。展示された「貴重書」個々の有難さは、個別の解説で素直に納得でき異論はない。しかしここで問題として指摘しているのは、集められ展示された総体についてであり、これらがなぜ「貴重書」という括りなのかについては、ひどく制度論的、要するに「貴重書」として扱っているものを「貴重書」と呼んでいるだけに過ぎないように映った。なぜこのことに拘っているかと言うと、それでは「貴重書とはなにか」という問い/知的好奇心に対しこの展覧会は応え(答え)にならないからである。「一般論として貴重書とはなにか」を語ることはせずとも、「この展覧会における貴重書とはなにか」については、きちんと言葉を尽くすべきだろう。展覧会として「貴重書とはなにか」を考えさせるという企画意図/コンセプトをとることも考えられるが、この展覧会はそういった趣旨であったとは思われない。



2.展示の構成と特徴、注目点

全体は大きく3つのテーマ/章に分かれており、それぞれ一室ずつ展示室が割り当てられている。


第1章/第1展示室

第1章/第1展示室は一階で、グーテンベルク印刷出現前後の西洋貴重書と、その解説補助となる資料の展示が中心である。前者の代表がアルド・マヌーツォ(とその息子たち)が制作した『ヒュプネトロマキア・ポリフィリ』であり、後者の一例が、大きくは「羊皮紙」で括られている牛(子牛)・羊・ヤギの皮紙実物を触れられる展示などである。貴重書と言っても製法の点から厳密には伝統的な装飾写本(マニュスクリプト)と革新であるグーテンベルク活版印刷本(その初期の作品群の呼称として、インキュナブラ)に分かれるが、この展示では両者が事象としては地続きな点に着目し、「ルネッサンス時代の壮麗豪奢な本を見せる」という点に重きが置かれている。この第1展示室を含む一階(ロビー等)は、撮影可(数点個別に撮影NGはある)。

ここの展示では1点、残念というか、もう少し頑張って!というものがあった。1-39『手稿、写本、インクナブラ、16~19世紀の絵入り本カタログ』という、タイトルからしてひどく興をそそる作品の展示である。残念ながら表表紙しか見ることが叶わず、本の中の方は全く覗い知ることができなかった。装丁に写本零葉が使われており、その好事例として紹介しているため表紙を展示する、というのは分かるが、カタログでもありしかもまるでこの展覧会のために存在しているかのようなタイトルである。なので、当然本の中身の方も知りたくなろうというもの。傍に参考図版として中身の代表的なページの写真でも添えれば、展示価値がぐっと上がるのだが。


第2章/第2展示室

第2展示室および第3展示室は3階にあり、3階全体が撮影不可。

第2章/第2展示室のテーマは、19世紀末の英仏を中心とした版画リヴァイヴァル運動と、当時の英仏における読書の受容が窺える著名なタイトルの本(『悪の華』など)や同時代の有名画家(概ね印象派やその流れを汲んだ画家)の絵画である。

ウィリアム・モリスの唱えたアーツ・アンド・クラフツ運動を、出版の側面から切り取り実物を示しながら解説された内容は、非常に良かった。日本で同じような内容が観られる展覧会は、そうそうない(なかった)のではなかろうか。このような展覧会が開催できるとすれば、貴重書コレクションの充実している歴史の長い大学の図書館がまず思い浮かぶ。その点で、印刷系の企業でもない企業のコレクションでこのテーマが実現されていることも、非常に興味深い。

併せて展示されている西洋絵画は、基本1画家1作でセレクトされており、実に豪勢な顔ぶれである。1つ1つの作品が素晴らしいことは言うまでもない。特に吉野石膏コレクションに関し予備知識なく臨んだ場合、1作ごとに異なる巨匠の作品が入れ代わり立ち代わることに途中で気づき、驚いた方も多いのではなかろうか。西洋絵画の展示のなかで私的に特に良い展示だったのは、モネの《日傘をさす婦人》(※)のスケッチと、それが掲載された当時の雑誌誌面である。《日傘をさす婦人》は余りにもそのイメージが流通し過ぎており、下手にその作品について語ることすら憚れるが、ここでそのスケッチの方に出会えたことは、ひどく新鮮だった。このスケッチは下絵の類ではなく、油絵作品が完成した後、それを元に別途モネ自ら新たに描き起こしたものとのことである。そのようなコトが行われ、モノとして残っており、それに出会えたことに、知的な感動を覚えた。

※ここで記載した作品名は、会場配布された出展リストの表記に依る。以降も同じ。


第3章/第3展示室

第3章/第3展示室は吉野石膏コレクションの日本画・洋画(洋風画)から、モチーフ的に直接本と関わりのある作品や、本と関わりの深かった画家(の作品)が取り上げられていた。また同時に、歴史あるいは文化的な資料価値を有する日本で作られた本も展示されていた。この章冒頭のセクションパネルでも述べられていたが、展示一点一点と本との関わり方は実に多様で、正直なところ、日本画・洋画の名品+日本の出版文化上面白いものを味わった、というのが率直な感想である。堂々たる美人画として、上村松園・鏑木清方・伊東深水の作品に一度に対面できたのは、今振り返っても素晴らしい体験であったと思う。

余談となるが、私はこの翌週、東京国立近代美術館の「重要文化財の秘密」展を観に行った。そしてそこで、ここで展示されていた前田青邨の《洞窟の頼朝》に再び出会ってしまった。正確には、「本と絵画の800年」/吉野石膏コレクション展で展示されていたものは1958年制作であり、「重要文化財の秘密」展の方は大倉集古館が所蔵する1929年制作のものであった。


<展示替えについて>

前期・後期で展示替えがあるが、入れ替わる作品は多くはない。

絵画に関しては
・no.3-20 伊東深水《長夜》→no.3-22 伊東深水《鏡獅子》
・no.3-36 杉山寧《ネフレト像》→no.3-38 加山又造《裸婦習作》
・no.3-40 岸田劉生《麗子座像》→no.3-41 岸田劉生《ほがらか》
が入れ替わっていたことが、出展リストから分かる。


<照明およびキャプションのデザインについて>

個人的感覚であるが、第1展示室の照明やキャプションのあり方については、少し釈然としないものがあった。

まず、照明が暗い。昨今「作品保護云々~」の流れが厳格化してこのようなトレンドにあることは承知してはいるが、LED技術も進化しており、比較的新しいLEDならば、作品へのダメージを抑えつつもう少し明るい会場を実現できたのではないか。多分私がこのような不満を抱いたのは、昨今鑑賞した同じような書誌学系の展示と比較しても、この会場は特に暗かった印象があるからである。そしてさらに、前の記事で紹介したテレビ番組「ぶらぶら美術・博物館」の映像と比べ、明らかに暗いと知覚してしまったからでもある。もちろん、テレビロケ時は特例で照明を明るくしたという理屈は分かる。また、照明システムについてはコストの問題があるので一方的に不平を述べるのは妥当ではないとも思う。しかし、好みのテーマの展覧会であっただけに、そしてよりによってこの第1室だけが撮影可だっただけに、残念であった。

照明の暗さと絡めもう1点指摘したいのが、キャプションのデザインである。第1室の展示は、小物が多いなどの点で、全般的に展示のスペース/間隔に余裕があった。しかし作品キャプションの文字はこの手の展示にありがちなフォントサイズ。今回の展示のキャプションボードが既にどこかで作られたものの再利用だったというならそれまでだが(展示番号を刻んでいるのでそうではないと推測される)、今回の展覧会に合わせ制作したものであったなら、会場の暗さと展示スペースの余裕を勘案し、もう少し大きいフォントサイズを採用した方が良かったのではないか。


<展示されていた物の「タイプ」について>

この展覧会は美麗なモノや状態のいいモノが選りすぐって展示されており、パッと見気持ちいい。気分が高揚する。ただ、綺麗だなと感じモノに見入ったあとキャプションに目を通すと、オリジナル作品ではなく近年制作された複製と判明するケースに何度か遭遇した。例えば、この展覧会で特に目立っていたモノの一つと言える、フラ・アンジェリコの綺羅びやかな祭壇画などがそれである。よもや「オリジナル/複製とはなにか」「美術(品)とはなにか」を考えさせられる場になるとは思ってもいなかったため、その点で複雑な気持ちにさせられた。

no.1-10,11,12 フラ・アンジェリコ《リナイウォーリ祭壇画》の★模写★



3.情報の発信・公開について(出展リスト、図録、SNS)


<出展リストについて>

今回(本記事執筆時点)、どうやらネット上ではこの展覧会の出展リストは公開していないようである。近年の展覧会では美術館HPなり特設サイトなりで出展リストをPDFで公開していることが多く、この点には引っかかりを覚える。

会場では、普通に紙の出展リストを入手できる。ネットで入手できないだけに、これが予期せず貴重な資料となってしまう。

また、入場して出展リストを一瞥して初めて、この展覧会に展示替えがあることが分かる。小さくても「展示替えあり」や、「前期・後期」のように会期の存在が示してあれば事前に承知できることなのだが、改めて確認してもチラシやネットの紹介情報に会期あるいは展示替えに触れた記述は見当たらない。入れ替えの点数はごく少なく鑑賞上不満があった訳ではないが、情報がうまくケア/ハンドリングされていないという印象を持ってしまった。展示設営がギリギリで、会期・入れ替えをどうするかギリギリまで検討調整した結果こうなってしまったということだろうか?

もしかしたら展示替え/会期についての明示がなかった件と、出展リストがネットで公開されていない件は、結びついているのかもしれない。

ここまで書くともはや要望だが、今回展覧会を主催した練馬区立美術館には、後追いで良いので、出展リストのPDFを美術館HP上に掲載していただけないものか。展覧会に関する情報を適切に扱う(おざなりにしない)ことも、公立の美術館には求められることだと考える。


加えてもう1点、1-a『ポルソ・デステの聖書』の記述については、「複製」よりも「ファクシミリ版」あるいは「複製(ファクシミリ版)」と記述した方が良い。ただの「複製」では、概念として広すぎる。


<図録について>

図録は知識面での内容がよく整理され、3本のエッセイも資料パート(作品解説、作家解説、用語解説、作品リスト)も充実しており、展覧会カタログとしての良さを体現している点で、非常に良い。カタログパート/掲載図版も、昨今市販されている高品質な画集のような画質ではないが、展覧会カタログとしては十分である。なお、数点図版が掲載されていないものがあり、凡例で断り書きがあった。


<SNSでの情報発信>

Instagramに吉野石膏美術財団コレクションの公式アカウントがあり、そこでは公式SNSらしく今回の展覧会の展示風景や作品のアイコン画像、関連したおまけ情報が公開されている。チラシやHPで得られない情報が得られる(流れている)点で、一見の価値がある。


練馬区立美術館の公式Twitterでは、以下のような情報が発信されていた。



おわりに

展示作品は素晴らしく、アーツ・アンド・クラフツ運動について実物で学べるなど、美術鑑賞の点でも芸術教養の点でも、この展覧会は素晴らしい。

しかし、様々な面で通常の展覧会とは様相が異なっており、ミステリアスあるいはストレンジな体験でもあった。

私はそのあたりも含めて楽しめたが(お陰でこのレビュー記事をどうするかには四苦八苦したわけだが)、他に鑑賞された方は、どうだっただろうか。




以 上

誠にありがとうございます。またこんなトピックで書きますね。