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歴史。登紀子そして小熊さん、わたし

最近、加藤登紀子さんのおもしろさに目覚めている私!(^^)!、そうはいっても本は読んだことがなかったので、2冊ほど読んでみたのですが、おもしろくて、うれしくなりました。

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『自分からの人生』のほうは、気楽に眺められるショートエッセイ。

『登紀子1968を語る』のほうは、世界史の襞が垣間見られる本。

注目したのは、『登紀子1968を語る』。

ー岸惠子さんの著作ラバーだった私ですが、岸さんはそんなに頻繁には出版されない…。というか滅多に出さない、といってもいいくらいの頻度しか出しません。('_')

リアルな世界史・日本史をかいくぐって生きてきた人で、わかりやすい本を書いてくれたりおしゃべりで伝えてくれる人って、私がみつけられたなかでは、瀬戸内寂聴さんもよかった…。

けれど、みなさん高齢だったり逝去されたりして…いよいよ読む本に困るような気持ちがしていました。(*_*)

加藤登紀子さんは、80歳にはなられているけど、コロナを期にユーチューバーもされているし、対外的に発信をしてくれていて、まだまだ現役感が強く、頼もしい存在。
この人がいたんだ…!(^^)!そんな気分です。

私的には、『登紀子1968を語る』の本に、小熊英二の本の話題が出てきていて、おおーっとなりました。

小熊英二…!!大学時代に、この人の授業を受けていたよ~っと。
ー大教室で気楽に受けられるから、ほどの理由で…。爆(*^。^*)

黒髪ロングで、教壇のマイクの前に座って、永遠と1時間半しゃべり続けるスタイルは、どこか一種異様なほどの感じもあったのですが(^-^;、そっか、そうだ、社会論の授業だったね。
…テヘヘ、大学の授業、そんなにまじめに受けていたわけではなかったデス。

私も厚さ5cmくらいの本を教科書として買わされた気が…あれ『1968』の本だったかな?いや、年代的に別の本だな、などと。←ほんと、あいまいな記憶。大学まで行って、なにを勉強したんでしょうかね。笑

それにしても、加藤登紀子さんの1968の本を読んで思ったことは、私たち家族も、同じ歴史のなかを生きてきた…私もそのなかで育ってきた…そんな感覚です。

加藤登紀子さんが生まれたころ、私の祖父母は横浜大空襲のなかを走り回っており(←まさに岸惠子さんの自伝の世界そのもの)、

時が経ち、私が小学生の頃には、テレビの深緑色の画面に浮かぶ戦車の黒い影から、ヒューヒューッとミサイルが飛ぶ場面が何度も映し出されていた記憶。ー湾岸戦争。それから、日本の小中学生の事件などが相次いで起こり…。そして、9.11が起きたのは、私が大学受験生のとき。会社員時代には3.11が起こり…。

こう振り返ると、確実に自分も歴史のなかを生きてきたのですね。当たり前だけど。
ずいぶん気落ちするニュースばかりのなか、なんとか正気を保ちつつ生きてきたんだなぁ…と思います。

大変なことがたくさんありましたーしんどい気持ちもたくさんあじわった。きっとこれからもあるでしょう。

そして、きっとまた乗り越える時期に支えてくれるのは、すぐ身の回りの日常生活なのでしょう…。特別なことではなく、特別なだれかでもなく、すぐ近くの。

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