『仕組まれたオイルショック』は、ショックです〜‼️
この事実が、拡散されますように。。。✍️🐧💦

＜＜　１月１１日まで公開ビデオ　＞＞

🔴【西鋭夫】「新・日本人論」vol.1人才学　　
『海賊と呼ばれた男』の 知られざる秘密？ 昭和の高度成長を支えた力の源泉
https://in.prideandhistory.jp/nisn1_2401?cap=MG1

【北野幸伯】現代君主論 「経済覇権 編」　　
https://in.powergame.jp/kigk1_2401_tr?cap=HS1

🔴【北野幸伯】『仕組まれたオイルショック』『ニクソン・ショック』
『1973年のビルダーバーグ会議で、石油価格を４倍にする事が決定された‼️』
https://in.powergame.jp/kigk1_2401_vsl?cap=HS2

🔴【林千勝】「The Real Anthony Fauci」日本語版の中巻
「我々は新たな伝染病を発見する必要がある…」
権力者が知られたくないワクチンビジネスの秘密
パンデミックを利用した医療・製薬業界の帝王
https://in.hayashichikatsu.jp/88fauci2_0kan_kawa

【藤井 聡】不朽の名著キェルケゴール『死に至る病』
人生を破滅に導く「最も怖い病」とは何か？
https://in.24criterion.jp/24bc_2401

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

（メルマガより〜✍️🎨🐧💦）

「近世文明の光と影」編　 （by 田中英道 先生）

おそらくこれは、私が “最初の発⾒者” かもしれません…

「吉田さん、これを⾒てください」

東京・品川のオフィスビルで⾏われた講座収録の後、

田中教授は弊社スタッフの吉田にある写真をみせてくれました。

「これはあの有名なフェルメールの作品ですね。これがどうかしたのです か？」
：吉田

田中英道：「描かれている “⾐服” に注⽬してみてください。
“⽇本のあるもの” に似ていると思いませんか？」

「 “⽇本のあるもの” ですか？」：吉田

田中英道：「そうです。⽴った襟元が特にポイントなんですが…
じつはこれ “着物” なんです」

「 え、着物ですか？」：吉田

田中英道：「はい。⻄洋では “ヤポンセ・ロック” と呼ばれています。アルファベットで書くと “Japonse rok” となり、フランス語で⽇本を表す “Japon” が⼊っていることからも、⽇本のものであることがわかりますね」

「 ⾔われてみると確かに着物に似ていますね」：吉田

田中英道：「ほかにもこれを⾒てください。これは、フェルメールが最後まで
⼿放さなかったとされる『画家のアトリエ』という作品で、この⼥性も同じく
着物を着ています」

田中英道：「彼⼥はギリシャ神話における歴史の⼥神・クレイオを暗⽰しています。ギリシャ神話というのは⻄洋の⽂化的・精神的な基盤を築きあげ、とくに
芸術においては主要なテーマとして扱われるほど⻄洋にとって重要なものでした」

「 ⻄洋にとって重要なギリシャ神話の神が⽇本の着物を着ている…」：吉田

田中英道：「そうです。なんだか不思議ではありませんか？フェルメールが⽇本の着物を描いていたという発⾒は、おそらく私が最初と⾔ってもいいでしょう。

着物だけではありません。ほかにも彼の作品を読み解いてくと、⽇本と通ずる
部分がいくつも出てくるのです。

これらの発⾒を合わせてみたとき、そこにはフェルメールが⽇本のものを描く
きっかけとなった “⽇本⼈だけがもつ特有の思想” がみえてくるのです」

「 “⽇本⼈だけがもつ思想” ですか…」：吉田

田中英道：「これは、⽇本⼈にとってはあまりにも⾝近で当たり前にあるもの
なので、私たちは “⽇本⼈だけがもつ思想” の存在や価値になかなか気づくことが
できません。

ですが、世界の視点に⽴ってみると、それがいかに異質で、特別なものであるかがわかります。 せっかくの機会なので、このことについてお話ししましょう…」

〜フェルメールの出⾝地・オランダ〜

田中英道：「まずは、フェルメールの出⾝地・オランダについて話しておく必要があります。彼が⽣きていた17世紀のオランダがどんな時代であったかを思い出してみてください」
当時のオランダはスペインから独⽴を果たすと、貿易や⽂化、軍事などが急速に
発展し、経済的繁栄を遂げる「⻩⾦時代」を迎えていました。

「 そういえば、⽇本は鎖国中であったにもかかわらず、ヨーロッパの中で唯 ⼀
オランダと貿易をおこなっていましたよね」：吉田

田中英道：「そうです。フェルメールの作品には着物だけでなく東洋式の陶磁器がいくつも登場することからも、アジアと積極的に交流していたことがうかがえますね」

田中英道：「とくに、このころのオランダ経済は⽇本の “銀” に依存していました。
世界史でも必ず出てくる、アジア貿易を独占したオランダ東インド会社が
繁栄できたのも、⽇本の銀のおかげといっても過⾔ではありません」

「 オランダにとって⽇本はそれほど重要な存在だったんですね」：吉田

田中英道：「⾯⽩いのはここからです。着物や陶磁器に注⽬するだけでは、オランダと⽇本は交易関係にあったという歴史の表面的な部分しか⾒えてきません。
それは教科書や歴史書にも書いてあることです。ですが、フェルメールの作品をさらに紐解いていくと、⽇本とオランダがただの貿易相⼿国ではない、興味深い関係が⾒えてくるんですよ…」

〜『デルフトの眺望』が表す “⾃然” 〜

「これもフェルメールの作品の１つですが、なにか不思議に思いませんか」

フェルメール『デルフトの眺望』

「この絵の不思議な点は “主題” がないことです」

「 主題がないとは、いったいどういうことですか？」
吉田

「たとえば、建築物をみてください」
「教会が中⼼にきていたり、港そのものが中央を占めていたりすれば、そこには明らかな意味が⽣まれ “主題” を感じさせるようになります。

ですが、ここには建物があるだけです。どの建物を描こうとしているのかよくわかりません。では、フェルメールはここで何を表現したかったのか」

「 建築物でないとすれば…手前の人物ですか？」
吉田

「いや、それが人物ではなく “空” なのです。⽬の前に広がる運河、絵の半分以上を占める空…彼が表現したのは、⼈間や建築物のような⼈⼯物ではなく “⾃然” でした」

「 ですが、⾃然を描いたことが⽇本とどのような関係があるのですか？」
吉田

「それは、次の作品で解説しましょう」

〜 スピノザの哲学と⽇本 〜

「この２つの作品を⾒てください」

「 すごく似ていますね」
吉田

「左が『天⽂学者』、右が『地理学者』です。じつはここにも⽇本との⾯⽩い共通点が隠されています」

「２人の男性が来ている⾐服も着物ですか？」
吉田

「ええ、そうです。ですが、⽇本との⾯⽩い共通点があるのは、この男性そのものなんです」

「この⼈は誰ですか？」
吉田

「この男性は “スピノザ” という哲学者ではないかと考えられています」

「彼は、神と⾃然を同⼀視する “汎神論（はんしんろん）” という哲学を唱えています」

「つまりどういうことでしょうか？」
吉田

「⻄洋の多くでは⼀神教のキリスト教が信仰されていますよね。キリスト教というのは神を⼀番とし、⾃然はそれよりも下位にあると考えられています」

「でも、スピノザは神と⾃然を同⼀視した…」
吉田

「そうです。彼は “神即⾃然” という⾔葉を使って、⾃然そのものが神であると唱えました。
私は、彼が日本の存在を知ることによって初めて汎神論を唱えたと考えています。
ところで、この自然を重んじる “汎神論” という哲学、なにか気づきませんか？」

「キリスト教らしくない思想ですね。どちらかと言えば、日本のような…」
吉田

「はい。ここに日本と通ずるものを見出すことができれば、なぜフェルメールは “着物” を描いたのか？ “自然” を描いたのか？ “スピノザ” を描いたのか？ これらの謎がすべて明らかになるはずです…」

〜 美術は歴史の一次史料である 〜

いかがでしたか？

フェルメールの作品からもわかるように、美術には当時を生きた人々の考えや想いという「精神性」が表現されているのです。

西洋美術史研究の世界的な権威である田中英道 東北大学名誉教授はこのように言います。

「私は “美術が一番の歴史史料” であると考えています。なぜなら、美術は歴史を語るうえで多くの証拠を残してくれているだけでなく、文書の歴史だけでは見えてこない “精神的なもの” をみることができるからです。

たとえば、オランダの巨匠レンブラントが描いた『フローラに扮したサスキア』。

田中教授はこの女性が着ている衣服も「着物」であると言います。
フェルメールと同様、レンブラントはなぜ着物を描いたのでしょうか？

＊＊＊＊＊

さらには、ロマン主義を代表するドラクロワやゴヤが生きていた19世紀。
西洋では戦争が相次ぎ、残虐で暴力的、そして暗い作品がいくつも誕生しました。

一方で、同じころ日本は江戸時代。当時庶民の間で大流行した浮世絵をみると、そこには彩色豊かで人々が生き生きと平和で暮らしていた世の中が描かれていました。

戦争の西洋と平和な日本。
この違いはいったい何だったのでしょうか？

＊＊＊＊＊

ほかにも、19世紀に西洋で巻き起こった日本ブーム「ジャポニズム」
ゴッホやモネ、ルノワールなど西洋の印象派を代表する画家や『月の光』で有名なフランスの作曲家・ドビュッシー、オペラ『蝶々夫人』書いたプッチーニといった音楽家まで…

あらゆる芸術家たちが日本の文化に強く影響を受け、その影響を自らの作品にも反映させています。

いったい日本の何が、これほどまでに西洋の人々を惹きつけたのでしょうか？

これらの謎は田中教授の慧眼を通してこそ読み解くことが可能となります。

そうすると、これまで語ってきた「日本独自の思想」の正体が何かわかり、
「いち日本人として、自分とは何者なのか？」「西洋人とはどこが違うのか？」といったモヤモヤに対する答えが自然と浮かび上がってきます…

ぜひ、この体験を美術を通じてあなたにも感じてほしい…

そのような思いから制作したのが、

『新・世界文明論 ~ 美術と宗教の一万年史』

＜近世文明の光と影＞編です。

新講座『新・世界文明論 ~ 美術と宗教の一万年史』 ＜近世文明の光と影＞編
講師を務めるのは、50年以上の長きにわたり、美術史に関する新説・新発見を次々と発表し続ける田中英道 東北大学名誉教授です。
美術はその時代・土地の「精神」を映す鏡。
本講座では、田中教授自ら選んだ日本を含む世界の美術作品を取り上げています。描かれる表情や手足の動き、モノの形や模様などから、その裏に隠れた思想や哲学、文化や宗教的背景までをも読み取る形象学(フォルモロジー)を用いて、作品をわかりやすく解説します。
「古代から現代まで、全世界の美術作品を比較していくことで人類がたどった精神の歴史が浮かび上がる」と田中教授が言うように、世界の文明はどのように融合し、発展していったのかが明らかになるでしょう…

＜近世文明の光と影＞編とは？

第５巻目となる＜近世文明の光と影＞編では、17世紀後半から19世紀後半の「近世」を代表する美術作品を解説します。
近世は、西洋で大きな転換点を迎えた時代。産業革命により、それまで農業中心だった社会は工業中心の経済社会へと移り変わり、人々の生活も豊かになったと思われましたが……じつはそうではありませんでした。
その実態は、ドラクロワやゴヤなど、当時活躍した画家の作品をみることでわかります。

今にも銃で撃たれそうな場面や、地面に横たわる死体の群れなど、残虐で暴力的、そして暗い作品が、この時代にいくつも誕生しました。

一方で、当時の日本は江戸時代。

歌舞伎や相撲、落語といった娯楽が庶民の間で人気となり、作品の華やかさからもわかるように、人々は自由を謳歌し、明るく、生き生きとした生活を送っていました。

なぜ、近世の西洋と日本はこれほどまでに対照的な社会だったのでしょうか。
「美術は歴史の一次史料」と田中教授が語るように、本講座を学ぶことで、これまで教科書や文字史料では見えてこなかった歴史が美術作品からわかるだけでなく、

「当時の人々は何を考え、どのように生きていたのか？」といった文字の世界を超えた人々の精神性までも知ることができるでしょう。

また、西洋と日本の絵画を比較することで、西洋人と日本人の本来の感性の違いを明らかにしていきます。