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子供の成長を「待つ」難しさ。でもそれが正しいのかも。

先日娘の件で奥さんからの愚痴を聞きました。娘の寝る時間が遅くなっている(中学生で寝る時間が日付をまわる)。それが原因なのか中間テストの成績が平均点から大幅に悪かった様子。またその結果を奥さんに言ってこないという点にもイライラ。私の奥さんは勉強について都度注意をしています。私も同様にすると娘へのプレッシャーが強くなってしまうので敢えて学力不足については気にしない側を装っていました。基本的に勉強のことは言わないように決めていた私に対し「あんたからも言ってよ」と苛立ちを隠せない奥さんは、「これを見ても同じでいられるか」とでもいったように見せられたのが娘の部屋。その部屋の汚さはよくTVでやっている「汚部屋」にあと一歩という近い様子。脱いだ服はもちろんそのまま。お菓子を食べたゴミはゴミ箱に入らず転がっている。教科書やプリントが床に。たじろぎましたね。表面では「なかなかレベル高いな」とは言いましたが、心の中ではショックでした。以前も汚い様子は見たことがありましたがここまできたかといった感じ。

少し間を置いたあと奥さんに「どうしたもんかな?」と言いましたが「わからん」とさじを投げた感じの返事。これまで私は勉強よりも自分の好きなことをやり続けるようにと言ってきたことが間違っていたのか、という不安で足元がグラつく感覚になっていました。
まずは深呼吸し、冷静になって娘の状況を理解しようとしました。何か親に話ができないことを抱えているのか。夜遅い⇒疲れが取れない⇒部活での体力消耗・学校での気遣い・ストレス⇒部屋が汚いといったことでは?などと自分なりに仮定してみたり。早く答えを出し解決策を当てないと奥さんもストレスがさらに溜まってしまう。

そんな中この連休中に父親の見舞いに行くことを思い出し、一旦こちらの問題は棚上げし、母親と病院の最寄り駅で待ち合わせて見舞いへ行くことにしました。父親は手術後いたって元気で、いつもの訳の分からない明るさで私達に会って話すだけ話して戻っていきました。その最寄り駅までの帰り、母親に私が思春期の頃の困ったことなどを聞いてみました。当時は私のものの言い方がきつかった時期もあったが、特にひどくはなかったと。私本人は当時母親からの「お風呂湧いたで。はよ入りや。」でさえイライラ、ムカついていました。なぜと言われても説明できません。なんとなく。だったような。。
母親とは駅で別れ、私は奥さんに「今から帰る」というLINEを打ったあと、駅近くの本屋で10代思春期の悩みなどの本を漁り立ち読みしました。娘と同様のケースはないか探しましたが、具体的に記載したものにたどり着けませんでした。ただその中で10代のイライラはホルモンなど身体の変化による影響もあるようで、本人もわかっているがなぜかイライラしてしまうといったこともあるようです。言われてみると自分もそのような感じだったような気がします。理由がわからず言葉で言い表せない感情って私もあったような気がします。そんな時に親が更に追い込むようなことを言ってしまうと殻に閉じこもってしまう。親も良かれとの思いからあれこれ言ってしまいがち。いや言ってしまう。いやむしろ言うことが自分の自己満足、自分の不安をかき消すためなのかも。といった具合に思考があれこれ。ただ答えは見つからず。でもやっぱり子供はたぶんわかっている?おそらく。なんとか今の事態を脱出しようとしているのでは?親はそっとしておく、見守る。時には気分転換を促すなど間接的なフォローに止め、本人の脱皮を待つしかない。いやそれがいいのかも、と少し無理やり結論づけて家へ帰宅しました。

家では奥さんがTVを見ながらお茶をし、娘は部活から帰り午後から寝ていました。その日は娘の部活(大会)を見に行った帰り、奥さんは娘と一緒に帰る途中で会話をしたようです。中間テストの勉強、部活(大会)への練習、また後輩への気配り、その他友達関係など悩み事が多々有り、その状態で家に帰ればもぬけの殻のごとくなにもする気が無くなる。掃除することもなく寝るといった状態続いたとのこと。本人もわかっているがどうしても家に帰ると寝てしまう。昼間寝るから夜遅く起きる。寝られないから起きているなど悪循環となっていたようです。
その日悩み事の一つである部活(大会)が終わったことで少し気が楽になった模様。これまで気分転換に外食を誘っても断られたのが、一転行く気にもなり、次の日に外食してきました。その外出前に何週間かぶりに自室も片付けを行い、きれいにしていました。

ガミガミ言うのはある意味楽ですよね。言いたいけどグッと堪えて本人の覚醒を待つのは親も体力・気力がいります。ですがそれが本人のためであることは間違いなさそう。あとは大人になるまでにこのような困難を片付けられる、またはいなせる術・メンタルの整理を身につけるようになってくれると大丈夫かな。親って難しいですね。ある日突然人の親になって子育てが始まるんですもんね(特に父親)。結果はすぐに求めない。待つことの難しさ、重要さを再認識した連休でした。
「お風呂湧いたから入りや。あんたは最後でええな。」と奥さんから私に。作り笑顔で「はいっ!」。思春期から30年後の私です。(笑)

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