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プラスチック

本物じゃなくてもいい
もはやそこにこだわりはない
重く沈んでしまうのならば
プラスチックのやつでいい
浮いてるよって言われても
軽いのならばそれでいい

らしさなんてものはたいてい
気付かぬうちに貼り付けられた
誰かにとってどこまでも
都合のいいものであって
らしくないねとか本当にそれでいいのとか
いろいろ勝手に言うけれど
別に今はどうでもいいし
何だかもう何もかもに
ひどく疲れてしまっていて
そもそも本物ということばが
一体何を示しているのか
もはや誰にもわからない

プラスチックですよこれは
あなたが触れたその時に
肩を落としたのであれば
きっとわたしはあなたにとって
本物ではないのでしょう
それでもわたしは誰かが選んだ
曲に涙を流している
そんなもの安物だと
誰かは笑うのだろう

本物じゃなくてもいい
もはやそこにこだわりはない
重く沈んでしまうのならば
プラスチックのやつでいい
浮いてるよって言われても
軽いのならばそれでいい
少なくとも今のところは



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