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帰ってきた!昭和シンセオタクが選ぶ無料ビンテージシンセ・エミュ(その2)

YAMAHAのモンスター級ポリシンセ「CS-80」

私が商業ロックにハマるきっかけとなった「TOTO」その頃はシンセとエレクトーンの違いも分からなかったのですが、キーボード本体に刻まれた「YAMAHA」の文字に「海外でも日本のヤマハは有名なんだ!」と感心したものです。程なくしてそれは「CS-80」というシンセサイザーという事を知る事となりました。
仕様は「VCO、VCF(HF、LP)、VCA」がそれぞれ1基「VCF、VCA」用のEG2基構成のシンセが2つレイヤーされており、加えベロシティーやアフタータッチで音色表現設定できる機能は当時他に類がなく、TOTOのスティーヴ・ポーカロ、エディ・ジョブソン、ドン・エイリー等のロック系キーボーディストをはじめ、ヴァンゲリスが愛した伝説の名機なのです。

「CS-80」の無料エミュ「K Brown Synth Plugins 80-vox II」

前回ご紹介した「Rolend JP-680」と同じく、実機の見た目と仕様だけを模したシンセで出音は再現していません。ですが、VCFの後に正弦波を混ぜる個性的な仕様も再現しているともあり「CS-80」らしい雰囲気を出す事が可能です。残念な事に実機にあるレイヤー別の「11音色×2種類のプリセット」はなく、当ソフトに予め用意されたプリセットサウンドも極端に少ないので、ゼロから音色づくりを楽しむ玄人向けのシンセソフトかもしれません。

伝説の「CS-80」実機を彷彿した操作パネルで、他のシンセと構成が異なり個性的な仕様です。
「80-vox II」のSAW波形をオシロスコープでみると尖った部分がなくマイルドなのがわかります。

(次回も同じくK Brown Synth Pluginsの別のシンセをご紹介します)

「80-vox II」のダウンロードはコチラ!

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