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自立支援介護ー伴走型介護について


自立支援介護

「いわゆる“自立支援介護”」とは、内閣府『未来投資会議』において、一部有識者から提案されたもので、要介護度 改善を尺度とし、介護報酬上の評価(加算のみならず減算=ディスインセンティブ)に反映させることで介護給付費の 抑制を図ろうとする方向付け。

①原則として中重度要介護者を受け入れる特別養護老人ホームにおいて、
 利用者の要介護度が重くなることは自 然の摂理である。
②“自立支援”介護とは“自己実現”介護であり、そのひとらしい生活を送る
 ことが出来る社会づくり(横断的な施策) こそ必要である。
③ICTによるビッグデータから介護分野のレガシーを普遍化し、専門職等に
 よって弾力的に運用していく取組を進めるべきである。

「課題解決型支援」と「伴走型支援」について

「課題解決型支援」に加え「伴走型支援」という新しい支援論を併設的に持つことが重要になります。

これまで私達は、「支援」と言えば「問題を解決すること」だと考えることが比較的に多か ったように思います。
「課題解決型支援」には、「副作用」とでもいうべきことが起こる可能性があります。「課題解決」が目的であるために、成果(解決)を出すことに捕らわれてしま い、支援現場が成果主義に陥る危険性は常にありました。
成果(解決)を出さなければ評価 されないというプレッシャーから「成果が出そうな相談者に限って相談を受け付け、解決で きそうにない相談は引き受けない」という、利潤の多い部分のみ参入する副作用が生じてしまいます。
断らない相談という支援論の多様化が必要であるとの観点から伴走型支援が提唱されています。
「課題解決型支援」の目的が、「解決」である一方で、伴走型支援の目的は、「つながるこ と」です。だから、「伴走型支援」において「相談を受ける」とは「解決する」ではなく、「孤 立させない」ということになります。問題が解決できても、できなくても「つながる」。それ が「伴走型支援」です。

伴走型介護

認知症は現代の医学では、中等度以上になると治療ができません。認知症の方へのケアは「治すこと」や「効率」という点から考えると非常に難しい。しかし、「命の尊厳を守りその方に寄り添う」ケアを目的とするならできることがあります。いわゆる伴走型介護です。

専門職は「つながる支援」か ら始めて、地域の人々や資源に「つなぐ支援」へ展開することが、今後重要となっていきますね!

自立支援について

自立についてどのように解釈していますか?
以前は、自身がなるべく介助を行わない様に、自分一人でできることを指していると考えていましたが、
依存的自立、つまり介助を受けつつも、自分らしい生活を送ることも自立に含まれていることを知りました。

介護における自立支援は、「一人ひとりの将来像・状態像に基づき、それぞれが願う“自立”を叶えるための支援」であることを、改めて学びました。
そのため、「その人が尊厳を保ち、幸福な人生を送るため」の手段として伴走型介護を行い、有する能力に応じて自立した生活を支援することが重要だと考えています。

いかがでしたでしょうか?
概念的な内容が多く、実際の現場では、その様なことまで考えている暇も余裕もないとの意見もあると思いますし、その通りだと思います。
しかし、改めて、どのような介護を行うべきなのか?本当に、その利用者に適したケアなのかを、考える・話し合うことこそが、重要なのではないでしょうか?
作業としてただケアをこなすよりも、自身のケアが、利用者への支援にどう繋がるかを考えながら行った方が、やりがいを感じると思います。
「ありがとう、あなたに出会えて良かった」この言葉で、本当に、やっていて良かったと感じた経験があります。
介護の仕事は、素晴らしい仕事です。その価値を高めるためにも、より多くの方々に、「質」について考えるきっかけになればとても嬉しいです。

ご視聴ありがとうございました。医療介護に関わる方々に少しでも参考になる情報発信を目指して今後も続けていきたいと思いますので、応援をお願いします!😭Twitter・Facebookでも発信しておりますので、是非フォローお願いします!


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