見出し画像

おりがみ再利用!?

三歳の息子は毎日、一日中おりがみをしている。

いまどき、おりがみは100円ショップで100枚入りぐらいのものが売られており、毎日折っても、出費は週に200~300円程度。だからいいや、手先も器用になりそうだし…と、息子に求められるままにおりがみを与えていたのだが、気づけば、おりがみの作品を入れた紙袋が部屋を埋め尽くし、大変なことに。

おりがみで、どんどんぐちゃぐちゃになっていく部屋…。「こんなときは心を鬼にしなくては!」と決め、ある程度飾っておいた作品は、息子に気づかれないように捨てることにした。しかし、捨てても捨てても増えていく作品。連日、罪悪感がつのる…。

ほかの家ではどうしているのか。ママ友に聞いてみると、だいたいの家ではそこまでおりがみを消費しないとのこと。それはそうだろうな。ただ、いい情報も聞いた。某子供向け進学塾では、一度折ったおりがみは捨てずに、開いてまっすぐに伸ばし、再利用するんだとか。面倒くさそうだが、連日おりがみを捨てる罪悪感よりはよいかもしれない…。我が家でも導入してみた。

ちょうどその日、新しいおりがみがほとんどなくなっていた。さっそく、「
ママ、新しいおりがみ買ってください!」と催促する息子。そこで、かなり厳しい口調で、今後おりがみは買えないこと、いまうちにあるおりがみを開いて折れば、まだまだ折れること、を息子に話した。そして、部屋中に蓄積された作品を集め、5歳の姉も手伝って、おりがみを紙に戻す作業を行った。息子は案の定、「新しい紙じゃないと折れない、うわーん!」と泣いていたが、無視。姉は開くのが楽しいのか、黙々と一枚の紙に戻している。部屋には使えそうな折り紙がざっと200枚ぐらいあった。捨てなくてよかった。

息子は、「折れた紙なんて…」と数日うなだれていたが、これしかないと分かると、しぶしぶ再利用のおりがみで折り始めた。ところでこの再利用おりがみ、使ってみると、折り目がいろいろなところについているので、むしろ作品が作りやすい感じもする。悪くないな。

それから約1か月が経った。息子のおりがみ熱は冷めるどころか、最近では平らに戻す作業も楽しくなっているようで、さらに拍車が掛かっている。また、以前は飽きても雑に折り続けることがあったが、今は貴重なおりがみを一枚も無駄にしないように、丁寧に丁寧に折りたい分だけ折っている。たまに部屋の隅から新しいおりがみが出てくると、子供たちはまるで宝物を発見したかのように「やったー!」と大喜び。そして私の罪悪感もなくなった。

子育てでいつも思うが、こうしたちょっとした我慢が、結果的にみんなの快適につながることが多い。「ものを大切に」ということも、子供たちに伝えることができてよかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?