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最後に行けた、ベトナムの南国フーコック島

新型コロナウイルスに翻弄され続けた2020年、ベトナムでは比較的感染が抑えられ、ある程度の日常生活が送れていたものの、日本帰国はもちろんのこと、旅行に行くタイミングを逃しまくってきたこの一年でした。2-3月はハノイ及び近郊での感染第一波、8月はダナン発の第二波によりそれぞれキャンセルを余儀なくされ、ついに今年は一度も飛行機にすら乗らずじまいかなあと…。

そんな中、「やっぱ最後に一回行こう!」ということで思い立ち、今回フーコック島に3日間だけ旅行に行きました。そんな旅・絵日記をどうぞご覧下さい。

とにかく南国の海に癒される

まあともかくも家に、ハノイに籠りがちだった2020年。比較的曇りがちのハノイの冬空から離れ、フーコックでは良い天気に恵まれ、わかり易い南国の風景と海に癒されてきました。

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今回のお泊りはVinpearl Resort & SPA Phu Quoc。いわゆるビーチリゾート型のホテルなのですが、2泊3日の内に6食のブッフェが付くお得なプラン。でも、少しずつブッフェの内容も変わり、飽きずに楽しませて頂きました。部屋もしっかりしていて、Vinpearlはなんだかんだで安心して泊まれるなあといった感じです。特に子供が遊べる場所や配慮が多く、ファミリー向けだなあと感じます。

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ビングループの超存在感

そしてビン三昧の日々が始まりました。初日夜は、同じくビングループが開発した「VinWonders Phu Quoc」、要は遊園地&テーマパークです。雰囲気は明らかに、否定しようのないそのディ〇ニーランド風味。でもその参考の仕方はかなり徹底しているし、ディ〇ニーなどのキャラはパクってはいません(って当たり前ですがw)。

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2020年6月開園ということでか、コロナの影響でか、まだガラガラかつ多くの施設がまだオープンしていませんでしたが、ただ乗り物も含めて割と楽しめそうだなあと思います。さあ色々乗るかと思ったのですが、ただ絶叫系が大の苦手な自分が子供のお願いに渋々、ぐるぐる回る何か(名前不明)に乗ってしまい、気持ち悪くなって家族一同早めに退散しました(苦笑)。

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それよりも良かったなあと思ったのは「Vinpearl Safari Phu Quoc」、翌日訪れた2015年から営業しているというサファリパークです。結構な敷地内には多くの動物が飼育されており、バスで回るサファリ部分では虎やライオン、キリンなどが間近で見れ、子供たちは大喜び。

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ともかくも「ビンで食べ、ビンで遊んで、ビンで寝る」というフーコック観光業界(というか不動産業界かな)でのビングループの勢いを肌で感じた旅でもありました。

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フーコックにおけるビングループの観光開発は更に進むようで、もう数年したら更にビン化が進むかも。「数年前ともえらい違い」というフーコック島ですから、「十年一昔」ではきかないかもしれません。

そうは言ってもコロナ下のフーコックの現実

今回ツアー自体も非常にお得価格であったことからもわかる通り、やはりコロナの影響で外国人が国外からは全く来ない中、フーコック島の人出はそうでもありませんでした。一部人気店には人は大挙していましたが、タクシーの運転手さんも「やっぱりまだまだ寂しい人出だよ」ということ。混んでいるように見えたビンパールのブッフェレストランも、よく観察すると同リゾート自体の幾つかの建物を閉じていて、客を一カ所のエリアに集めているからある程度混んでいるように見えたようです。確かに、ビーチやプールはガラガラでしたもんねえ。

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特に、普段の観光シーズンなら、ロシア人が大挙として観光に来るそうで、確かにビンワンダー内での標識もベトナム語、英語、そしてロシア語、中国語で書いてありました。今回滞在中、外国人は少し日本人や韓国人に会った程度で、欧米人にはほとんど会いませんでしたね。

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ビンの外のフーコックへ

最終日になり「さすがにこれではフーコックというか、ビンだらけだ!」と焦り、少しは外も見ないとと、グズる子供たちを連れてフーコック島のその他の場所へ。初のビン以外の食事はこちら「Bún quậy Phú Quốc」(フーコック混ぜビーフン)。唐辛子や塩、砂糖、ライムなどを混ぜたタレに付けながら食べる海鮮ブン(ビーフン)です。漁港のすぐ隣で食べるイカや魚肉のつみれが美味しくないわけがありません!辛いたれにむせたら、甘いサトウキビジュースも併せてどうぞ。是非フーコック島に行かれたらおススメです。私が行ったのはこちらですが、ホーチミン市などには支店も出ているんですねえ。

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そしてフーコック島の歴史の一コマでもある「フーコック収容所」。南ベトナム政権時代には、政治犯がここに収容され厳しい囚人生活を余儀なくされた歴史が紹介されていました。写真は撮らないようにということでしたが、厳しい拷問の様子を描いた人形は生々しく、目をそむけたくなりそうでした。ここで「要注意人物」認定された政治犯は、更にコンダオ島の収容所に送られたそう。正に「島流し」といった歴史が、このフーコックにもあったんですね。

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フーコック島の名物と言えば、ヌックマム、胡椒など。バタバタとですが、胡椒畑でお土産を買ったりと。次に行った時には、もう少し島のことを理解できるような場所に行かなければ、とは反省点。

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来年はもっと色々なところに行かれますように…

実は、今年最初に書いたnote記事はこんなもの。まだ2020年がどんな年になるかを知らない1月に書いた、「あちこち行ってやる!」という想いが滲み出るものでした。まさか、その数十日後にはハノイどころか、家すら出られない日々が待っているとは、この時は想像もできませんでした…。

それでも一度、こうしてフーコックに行けたベトナムの状況は、世界の厳しい現状に比して本当にありがたいというより他にはありません。なかなか日本に帰れないという意味では、現在も、そして来年早々もまだまだ厳しい状況が続く世界の情勢ですが、健康に気を付けて、周りへの感謝を忘れず、よりハッピーな2021年が来るよう、祈るばかりです。

今年はnoteやツイッターをご覧頂き、誠にありがとうございました。また来年も色々発信していきたいと思います。2021年もどうぞよろしくお願い致します。








11年間ベトナム(ハノイ)、6年間中国(北京、広州、香港)に滞在。ハノイ在住の目線から、時に中国との比較も加えながら、ベトナムの今を、過去を、そして未来を伝えていきたいと思います。