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回り道とはかぎらない

神様だかなんだか知らないが僕の運命を動かしている存在は、挑戦のジャマをするのが大好きらしい。

起業したてで、色々やりたいことがありまくる。
マンガだって更新したくてたまらない。

そんな最中にも関わらず、また足止めを食らうことになった。

率直に言うと、舌がんが再発してまた入院している。入院はもう3回目。
まじですか。また舌を切るんすか。ラジオ始めようと思ってたんだけど…


再発だとわかったのは、ちょうど先日書いたクラファンリターンの発送作業をしていたころ。前とは別の箇所に口内炎ぽいものが見つかった。この作業が終わったら色々動くぞ!と思っていた矢先でもあった。

相変わらず鬼のようなタイミング。

最初にがんが見つかった時だって、クラファンをやるぞ!と決めた直後だった。

それ以前では、連載が始まったばかりの漫画(ブレエコ)がいきなり打ち切られたこともある。

僕の人生は何かと足止めっぽいことが起こる。
けっこう、もうそろそろスネてもいい頃だと思う。

再発の可能性がずっと隣にあることは、頭ではわかっていたつもりだった。でも実際になってみた感想は「冗談やめてくれ」だ (幸い重めの再発ではなかった)。

手術も終わって、今ようやく文章で書けるくらいには元気になったけど、宣告された1日2日めは現実から逃げるように一日中寝ていた。ちょっとしたショック状態。冷静に見渡せるようになるまで、それなりの時間がかかる。


今だから言えることだけど、

こうやって立ち止まる度に、本当に進むべき方向に気づかされてきたのも事実だ。起業したのも、前回の入院中に内省せざるを得なかったから辿り着いた選択だった。

入院病棟って独特で、まるで社会と隔離されたような、時間の流れの遅い空間だ。やることといえばしっかり休むことくらい。

ここにいる間は自分だけが止まっていて、ただでさえスピードの早い社会に取り残されたような気分になる。SNSを覗けば日々移り変わっていくトレンドや、イヤでも目に入ってくる同業者の活躍に、嫌気が差したり焦ったりする時もあった。

でも入院も3回目となると、なんだか色々と削ぎ落とされてくる。それは気力も──なのかもしれないけど、焦りや周囲の青い芝のことすらも、だんだんどうでもよくなってきた。

焦ることなんてもはや無駄だと思う。

今の自分は、なかなか他の人のようなスピードで動くのが難しい時がある。今回はわりと軽度の再発だったけど、またこれからも何が起こるかわからない可能性がずっとつきまとう。それはもう受け入れるしかない、逃げられない事実。

病気と自然災害だけは、「この人にはやるべきことがあるから…」なんて手加減してくれないわけだ。

こうなったら逆に腹をくくるしかない。まわりなんか気にせず、もう自分のペースで、目指す道を信じてやっていくしか。

・喧騒とは距離を置こう
・速さや数字(バズともいう)に価値を求めないこと
・本当に良いものを届けていくこと
・一般論でない自分の思う成功の形を追い求めること


搾り取られたのか研ぎ澄まされたのかよくわからんけど、だんだんシンプルになっていく。

僕はすっかり来なれてしまったこの隔離空間が、もはやちょっと好きだったりもする。みんな優しいしね。またここに来るようなことが、どうか起こらないでくれと祈るばかりだけど。


こんな文章を書いたら、悪いことが立て続けに起こってるヤツに見えるかもしれない。

ところが全然そんなことないのだ。


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えーーーーーー???!!?????!!

これ、ちょうど今回の手術10分くらい前の出来事で…めちゃくちゃ嬉しかった。
試練の鬼すぎる神さま(仮)、たまにはちゃんとアメもくれるらしい。

まあ、このくらい良いことがあってくれなきゃバランス悪すぎるよな…!!

大丈夫、これからも良いことがたくさんある。あきらめなければ、行くべきところに行き着ける。


どうしても叶えたいことを持っていることが、やっぱりこんな時でも一番の希望だ。



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*すでにご存知の方も多いと思いますが、秋元才加さんは七海先生のモデル(そして僕が心から応援したいとおもっている数少ない方)。

いつかアニメだかドラマだかわからないけど、七海先生役をやっていただけたら最高of最高of最高だなぁ…と勝手に思っている🦁💭🎬💭ご結婚おめでとうございます!!

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